トイレを長年使用していると止水栓から水が漏れることもあります。放っておくとトイレが水浸しになるおそれもあるので、できるならばすぐに修理をしたいものです。そこでこの記事では、トイレの止水栓を自分で交換する方法を紹介します。意外に簡単にできるので参考にしてください。
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一般的な止水栓は2種類
止水栓は開閉方法によってハンドル式とドライバー式の2種類に分けられます。ハンドル式とは止水栓にハンドルが付いているタイプのことです。一般的には三角形のハンドルが付いています。ハンドルを回すと簡単に水の勢いを調整できます。
ドライバー式とはマイナスドライバーを使って水の勢いを調整する止水栓を指します。ドライバー式にはさらに2種類のタイプがあり、突起の付いているタイプと付いていないタイプがあると覚えておきましょう。どちらもマイナスドライバーを使えば簡単に調整できます。
アングル止水栓とストレート止水栓
止水栓は、上記の開閉方法による2種類に加えて、給水管への取付け方法によって異なる2つの形状のパーツがあります。ひとつは床から立ち上がって給水管につながるストレート止水栓、もうひとつは壁から給水管につながるアングル止水栓と言います。タイプは異なりますが、水漏れについてはどちらも同じ方法で直します。
止水栓を設置している理由
トイレを使用するときに止水栓の有無を気にする人は少ないでしょう。ただし、水回りの設備において、止水栓には重要とも言える役割があります。
止水栓を取り付ける理由のひとつはメンテナンスにおける水漏れの防止です。水道施設は劣化すると水道管の破損や破裂などによる水漏れが起こりやすいので、定期的なメンテナンスが推奨されています。
止水栓を取り付けていないと修理の際に水を止められません。場合によっては、住宅全体の水道を止めなければならないでしょう。止水栓が設置されていれば、スムーズに修理に取り掛かれます。
止水栓を取り付けるもうひとつの理由は水圧の調整です。トイレの水は便器を流すだけなので、できるだけ水の量を減らしたい方もいるでしょう。止水栓があれば、水の量を調整できるので節水も可能です。
止水栓の交換方法
ここでは、ドライバー式の止水栓の交換方法を解説します。止水栓を交換するときには前もって道具を用意しましょう。止水栓の交換で必要な道具は以下の通りです。
・新品の止水栓
・パッキン
・シールテープ
・モンキーレンチ
・ウォーターポンププライヤー
・タオル
・バケツ
・マイナスドライバー
シールテープやモンキーレンチはホームセンターでも販売されています。自宅にない場合には、あらかじめそろえておきましょう。
止水栓の交換方法
止水栓を交換するときは、水漏れのトラブルを避けるために元栓を閉めます。元栓にはハンドル式とドライバー式がありますが、どちらの場合でもしっかりと閉めましょう。
次に止水栓の取り外しです。ウォーターポンププライヤーかモンキーレンチでナットを緩めます。ナットが緩まったら手で外しましょう。次にスピンドルと呼ばれる突起の部分を外します。その際に、パッキンが付いていたら全て外してください。
古いパッキンを外したら、スピンドルに新しいパッキンを取り付けます。次にナットを締めてから水漏れのチェックをします。水漏れがなければ交換は終了です。最後に元栓を緩めて水の流れをチェックをしましょう。
ハンドル式の止水栓も交換方法は同じ
ハンドル式の止水栓の交換方法もドライバー式とほぼ同じです。ハンドル式の場合はカラービスが付いているので、ウォーターポンププライヤーを使って取り外しましょう。カラービスが外れたらハンドル部分を外します。
ハンドルを外したら、ウォーターポンププライヤーでパッキンを抑えている工具を外します。工具を外すとパッキンが付いているので新しいものに交換します。パッキンの交換が終了したら、ハンドルとカラービスを再度取り付けましょう。
止水栓を交換するときの注意点
止水栓を交換する際には元栓を閉めましょう。元栓を閉めないまま修理をすると、水が噴き出すおそれもあります。トイレ全体が水浸しになり、壁紙や扉の交換が必要になるケースもあると聞きます。元栓がきちんと閉まっているのかをチェックしてから作業に取りかかりましょう。
止水栓の交換は簡単ですが、劣化の具合によってはDIYでの交換が難しいケースもあります。止水栓を交換しても水漏れが直らないといったケースでは専門業者に依頼するのがおすすめです。自分で止水栓を交換するのに不安を感じる方も、早めに専門業者に依頼しましょう。
まとめ
止水栓は道具とパーツを用意できれば自分でも交換可能です。ハンドル式とドライバー式の2種類がありますが、どちらもモンキーレンチやウォーターポンププライヤーで外せます。交換する際には、元栓が閉まっているのかをきちんと確認しましょう。止水栓を交換しても水漏れが直らないときや交換作業に不安のある方は、専門業者への早めの相談がおすすめです。
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