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デザインも、使いやすさも!後悔しないキッチンの選びかた

家をつくるときにこだわりたい場所の1つがキッチンではないでしょうか。デザインも実用性も、両方満足のいくものにしたいですよね。ただし選択肢がたくさんあるため、どうやって選べばいいかわからない場合もあります。そこで今回は、後悔しないキッチン選びのポイントをご紹介します。

使いやすさの鍵は、ワークトライアングル

I列型、II列型、L型、U型、アイランド型、ペニンシュラ型など、キッチンのレイアウトはいろいろあって迷ってしまいますよね。そんなときは、コンロなどの加熱調理機器、シンク、冷蔵庫の位置に注目してみてください。

キッチンの使いやすさは、加熱調理機器、シンク、冷蔵庫の配置がポイントになります。この3点を結んだ三角形をワークトライアングルといいます。3辺の合計の長さは3600mmから6000mmが適当であるといわれています。短過ぎると作業スペースが取れず、長過ぎると疲れやすいため、キッチンプランを検討するときには、ぜひチェックしてみてください。

(参考:ワークトライアングルとは?その意味とキッチンレイアウト別の取り入れ方|homify)

【1列型】
加熱調理機器、シンク、冷蔵庫を1列に並べたレイアウトは、作業がほぼ横歩きになり疲れやすいので、コンパクトなキッチン向きです。

【L型】
加熱調理機器とシンクをL型に配置するレイアウトは、動線も短くなり、体を90度回転させれば作業ができるので快適といわれています。

【2列型】
加熱調理機器とシンクを2列に振り分けてレイアウトする場合は、振り返りながらの作業になるので、加熱調理機器とシンクの位置をずらしてレイアウトすると、作業に無理がなくなります。

カウンターと扉でキッチンの雰囲気が決まる

カウンターやキッチン扉の、デザイン・色・素材も重要なポイントです。見た目だけではなく、日常のお手入れのしやすさも左右します。

【カウンター(ワークトップ)】
主な材質にはステンレス、人工大理石、タイル、木、人造石、天然石などがあります。調理する場所だけに、清潔に保てるかが大きなポイントです。

耐久性が高くお手入れしやすいのはステンレスです。人工大理石は熱や液体のシミにやや弱いですが、お手入れしやすく色や柄のバリエーションが豊富なため、好みのデザインを選べるでしょう。タイルや木製カウンターは表情豊かな見た目になります。天然石は高級感が魅力です。石の種類によっては汚れがしみ込みやすい、薬品に弱いなどのデメリットもあります。

【キッチン扉】
主な材質には突き板、ステンレス、ホーロー、メラミン化粧板などがあります。

突き板の場合は、木目が見える仕上げか、塗りつぶしの仕上げかで雰囲気が違ってきます。木目が見える仕上げは温かみがありますが、床などの内装にも木目の見える仕上げが使われている場合は、乱雑な印象を与えてしまうこともあるため注意が必要です。

業務用キッチンのような、ステンレスキッチンも人気ですね。汚れも落としやすく、本格的にお料理する人にも向いています。扉なしキッチンという選択肢もあります。シンプルでかっこいいキッチンにしたいなら、物の収納をどうするかをしっかりと計画しておきましょう。

見せる収納を上手に取り入れて

忘れてはいけないのが収納計画です。収納は大きく分けると、見せる収納と隠す収納があります。オープンシェルフや吊るす収納などの見せる収納を上手に取り入れると、料理する際に扉を開け閉めする手間がなく、効率が良いですね。見た目もオシャレになります。

ただし見せる収納で気をつけたいのは、お掃除が大変に感じることもあるということです。キッチンに置いた物は、コンロから出る油煙でベタベタしてしまうこともあります。お掃除にあまり手が掛けられない場合は、見せる収納は少なめにとどめておくほうが無難です。

ビルトイン機器はお料理スタイルにあったものを

加熱調理機器(コンロ、グリル、レンジ、オーブンなど)、レンジフード、食洗機、シンク、水栓、浄水器など、キッチンに組み込まれる設備機器はたくさんあります。予算に大きく影響する部分なので、慎重に選びたいですね。迷いがちな機器選びのポイントを挙げてみます。

【コンロ】
IHかガスかで迷うという場合も多いのではないでしょうか。。IHはお手入れしやすく、安全性が高いのが魅力です。一方、ガスは食材を炙ったり、フライパンを振ったりできるので、本格的にお料理する人はガスを選ぶ場合もあるようです。

【オーブン】
オーブンは、ビルトイン型か置き型かで迷うことも多いですね。ビルトインの場合、ビルトインオーブンとビルトインコンロは同メーカーで揃えるのが一般的です。ビルトインは初期費用はかかりますが、調理の幅が広がったり、見た目がすっきりしたりといったメリットがあります。

ビルトインオーブンには、ガスによる熱風で調理するコンベック、コンベックに電子レンジの機能をプラスしたコンビネーションレンジ、ガスを使わない電気式オーブンレンジなどがあります。普段の調理に使いやすいタイプを選びましょう。

【食洗機】
食洗機の機能はアップしており、手洗いするよりもきれいになるというアイテムも多くあります。家事時間の短縮にも役立つでしょう。

食洗器にはビルトイン型と置き型があります。ビルトイン型は1回でたくさんの食器類を洗え、大きな調理器具にも対応しやすいでしょう。見た目もすっきりします。置き型の場合は設置するためのスペースが必要であることや、食洗機が見えた状態になってしまうこと、こまめに洗う必要があることなどのデメリットがありますが、費用はビルトイン型よりも抑えられます。

おわりに

理想のキッチン選びのポイントはいかがでしたか?使いやすいキッチンは人それぞれです。ライフスタイルを見つめ直して、後悔のないキッチンを選びましょう。

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