キッチンのリフォーム・リノベーション、結構なお金がかかりますよね。中でも「えっ!」と思ってしまうのがキッチンパネル。なぜあんな板に数万~10万円もかかるのか?腑に落ちないという方も多いことでしょう。ならば思い切って、DIYしてみるというのはいかがでしょう。
ここではキッチンパネルをDIYするならどんな方法があるかをお伝えします。たとえばホームセンターなら、どのようなキッチンパネル向きの素材が手に入るのでしょうか。
キッチンパネルをDIYする方法は2種類
2種類のDIY方法とは「キッチンパネル専用品として販売されているものを張る」「キッチンパネルに適しているものを張る」です。
キッチンパネルの条件とは熱に強いことと汚れに強いことですから、アルミ板でもガルバリウム版でも適当な素材を購入して張れば良いのです。しかしキッチンパネル専用品として販売されているものは、特に汚れに強い加工が施されていますので、他の物を張るよりも無難でしょう。
大手メーカー製キッチンパネルでDIY
ホームセンターで主に展開されているのが大手メーカー製のキッチンパネルです。よく見かけるブランドは「セラール」と「グラビオ」、「パニート」ですが、注意したいのは相当な規模のホームセンターでないと在庫されていないこと。別棟で資材館を持っている所などで探してみてください。
アイカ工業「セラール」
「セラール」は東証一部の上場企業「アイカ工業」の不燃パネルのブランド名。清潔感のあるホワイト系や淡い色彩のもの、木目、抽象柄、天然石を模したものが幅広くラインナップされており、その数は100種類以上ですが、大規模店でも常に在庫されているのは数種類のようです。個性的なキッチンパネルを考えているならば、見本帳を見てから取り寄せをしましょう。
大建工業「グラビオ」
アイカ工業を上回る企業規模の「大建工業」の不燃パネルは「グラビオ」のブランド名で販売されています。中でもキッチンパネルに向いているのがグラビオ「LA」で、通常の不燃パネルよりも耐水性が高められているようです。バリエーションは10種類以上と少なめではありますが、抽象柄や天然石を模したものなど、ニーズが高そうなものがそろっています。
日本デコラックス「パニート」
規模ではアイカ工業や大建工業ほどではないものの、建材大手「日本デコラックス」の不燃パネルのブランド名が「パニート」です。30種類以上あるバリエーションの中で、特に注目したいのが柄だけでなくエンボスまでタイルを模した「パニート・モザイコ」です。しかし、これを在庫しているホームセンターは数少ないでしょう。
大手メーカー製以外のキッチンパネルでDIY
ホームセンターの中には大手メーカーのものではなく、ショップオリジナルのキッチンパネルを扱っているケースもあります。デメリットはバリエーションが少ないことくらいで、大きなメリットのひとつは価格が安いことでしょう。デザインが気に入れば、購入することをおすすめします。
キッチンパネルDIYに必要なもの
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キッチンパネルをDIYするなら、両面テープや接着剤、見切り材、マスキングテープ、コーキング剤が必要になります。両面テープや接着剤はキッチンパネル用のものを使用するのが無難。パネルの販売があるホームセンターなら、これらの在庫も期待ができます。
専用品以外でキッチンパネルをDIYするには?
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次に専用のものではなく「キッチンパネルに適しているものを張る」方法です。たとえばステンレス板やガルバリウム板などは、不燃性ですし金属ですから汚れにも強そうなのですが「ホームセンターで入手できるもので」となると話は難しくなるでしょう。
理由は厚さや大きさが足りないから。大手メーカーの金属製キッチンパネルの厚みは3mm程度ですが、ホームセンターで売られているもので十分な厚みを持つ金属板をキッチンパネルに使うには何枚もつないで張る必要があるのです。
また十分な大きさがあるものは、外装材として想定されているもので厚みが足らなかったり、波板になっていたりもします。
もちろん小さな金属板をつないでキッチンパネルに仕立てたり、外装材を流用することは可能でしょう。波板をキッチンパネルに使ってセンス良く仕上げた例もないわけではありません。ただDIYでやってしまうには不安も残ります。
キッチンパネル専用品以外の製品を使用するには、プロと相談したほうが良さそうです。
まとめ
ホームセンター以外で、たとえばWebならキッチンパネルは販売されていますし、金属板の切り売りもおこなわれています。実物の質感が確かめられないのは難点ですが品数が豊富なのが魅力。DIYをお考えなら利用してみるのも良いでしょう。