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しっかり理解していますか?K・DK・LDK…間取りの用語まとめ

しっかり理解していますか?K・DK・LDK…間取りの用語まとめ

「3LDK」「2DK」などの間取りの用語において、数字が部屋の数を表しているというのはわかるが、LDKやDK、KやRといった用語の意味は曖昧、という方も多いのではないでしょうか?
 
この記事では、こうした間取りの用語について徹底的に解説していきます。ぜひとも、今後の住まい選びの参考にしていただければ幸いです。

そもそもLDKの意味は?

しっかり理解していますか?K・DK・LDK…間取りの用語まとめ

まず、LDKという言葉の意味について見ていきましょう。LDKは「Living・Dining・Kitchen」の頭文字から取ったものであり、その名の通り、リビングと食堂・台所の機能が一緒になっている部屋のことです。
 
LDK:居間と台所と食堂の機能が1室に併存する部屋をいい、住宅の居室(寝室)数に応じ、その用途に従って使用するために必要な広さ、形状および機能を有するものをいう。
出典:不動産公正取引協議会「不動産の表示に関する公正競争規約」第18条第4項
 
たとえば「3LDK」という表記があれば、その家にはリビング・食堂・台所の機能が一緒になっている部屋のほかに、3つの居室があるということを表しています。
 
ちなみに「●SLDK」や「●LDK+S」といった表記の「S」とは、「サービスルーム」のことで、LDKのほかに居室+サービスルームがあることを表しています。
 
サービスルームとは、採光や換気が一定の基準を満たしていないため、建築基準法上の居室として認められず、納戸などとして使用することが多いです。

一人暮らしなら…1Rと1Kの違い

しっかり理解していますか?K・DK・LDK…間取りの用語まとめ

DKとLDKの違いを見る前に、一人暮らし向け物件によくある「1R」と「1K」の違いについて確認しておきましょう。
 
1R(ワンルーム)
その名の通り、1つしか居室がない住戸です。1つの居室+トイレ・バスルームといった作りになっています。
 
ただ、キッチンがないわけではありません。キッチンが居室と一体化していて、間仕切りがない間取りのことを1Rと言います。この場合、居室の面積はキッチン部分も含むので、実際には床面積が小さめになるという特徴があります。

1K(ワンケー)
キッチンと居室が区切られている住戸です。
 
キッチンと居室が分かれているので、1Rに比べて、料理の匂いが充満しにくく、冷暖房効率が上がるなどのメリットがあります。また、居室単体で面積換算するため、同じ畳数でも1Rに比べて床面積が大きく、その分賃料水準は高めです。
 
とにかく賃料が安い物件を希望するなら1R、料理を頻繁にする方や生活利便性を求める場合は1Kを選ぶのがよいでしょう。

DKとLDKの違いは広さにあり

それでは、ここからが本題です。ファミリー向け物件に多く見られる「DK」と「LDK」の違いについて見ていくことにしましょう。
 
DK(ディーケー)
冒頭でLDKについてご紹介しましたが、DKについても定義を押さえておきましょう。
 
DK:台所と食堂の機能が1室に併存している部屋をいい、住宅(マンションにあっては、住戸。次号において同じ。)の居室(寝室)数に応じ、その用途に従って使用するために必要な広さ、形状および機能を有するものをいう。
出典:不動産公正取引協議会「不動産の表示に関する公正競争規約」第18条第3項
 
「2DK」であれば、台所・食堂の機能を持った部屋のほかに、2つの居室がある間取りということになります。LDKとの違いは、リビング機能を有しているかどうかです。
 
DKとLDKの違い
DKとLDKの違いは、端的に言えば「L(リビング)」の機能があるかどうかです。それでは、この差は具体的にどのようなものなのでしょうか?
 
不動産公正取引協議会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」内「DK・LDKの広さ(畳数)の目安となる指導基準」では、下記のように定めています。
 
出典:不動産の表示に関する公正競争規約施行規則
 
つまり、DKとLDKの違いは部屋の広さだということです。キッチンのある部屋の広さが一定以上であれば、LDKとして表記します。例を用いて解説しましょう。
 
たとえば、キッチンのある部屋以外に1つの居室がある住戸を想定します。この場合、居室数が1部屋なので、キッチンのある部屋が4.5畳以上8畳未満であれば「1DK」、キッチンのある部屋が8畳以上ある場合には「1LDK」となります。
ちなみに、キッチンのある部屋が4.5畳に満たない場合は「1K」と表記されます。
 
つづいて、キッチンのある部屋以外に2つの居室がある住戸の場合、キッチンのある部屋が6畳以上10畳未満であれば「2DK」、キッチンのある部屋が10畳以上であれば「2LDK」となります。
 
DKとLDKにおいて機能の差はほとんどないと言えるでしょう。キッチンのある部屋が、リビングとして併用できるだけの広さを持っているかどうかにより、表記がかわります。

まとめ

DKとLDKの違いを中心に、間取りの用語について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

何も知らずに「3DK」「3LDK」と聞くと、何となく3LDKの住戸の方がよいように感じてしまうかもしれません。

しかし実際には、キッチンのある部屋の広さだけの違いと理解していれば、選択肢が広がってくるのではないでしょうか。

 間取りについての正しい知識を身につけて、ライフスタイルや条件に合った、より良い住まい選びをしていきたいところですね。