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「鋳物(いもの)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集446

■鋳物(いもの)

「鋳物」とは「いもの」と読みます。「鍛造」とは型を用いた金属製品のことです。金属を温めると液体になりますが、液体になった金属を空洞部分に流しこんでから冷ますと固まります。固まって製品として利用できる金属のことを鋳物と呼びます。

各辞書・辞典からの解説

「鋳物」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。

(1)「デジタル大辞泉」より

「デジタル大辞泉」において「鋳物」とは、「鉄・青銅・錫・鉛・アンチモン・アルミニウムなどの金属を溶かし、鋳型に流し込んで器物をつくる工法。また、その器物。」となっています。

(2)「精選版 日本国語大辞典」より

「精選版 日本国語大辞典」において「鋳物」とは、「溶かした金属(鉄、銅、アルミニウムなど)を鋳型に流し込んで造った器物。」となっています。

意味は「デジタル大辞泉」とほぼ同様です。

(3)「世界大百科事典」より

「世界大百科事典」において「鋳物」とは、以下のような文章で説明がされています。

「金属,合金を溶融し,目的の形状をもつ型(鋳型mold)の空洞に流し込んで凝固させた製品を広義の鋳物と呼ぶ。この意味では,鋳物には,そのままで製品や素形材を得るshaped casting(一般に鋳物と呼ばれる)と,その後,圧延,鍛造などを行うingot casting(インゴット)が含まれることになる。この項では狭義の鋳物について述べる。 鋳物は,金属,合金を溶解(融解ともいう)し,鋳型内の空洞に導いて凝固させるのであるから,液体状の金属(溶湯)の性状や金属の凝固に関する知識,技術が必要とされる。」

(1)~(3)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「鋳物」とは、「鋳型に流し込んだ器物」のことであるとおわかり頂けたと思います。