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「和紙畳(わしだたみ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集594

■和紙畳(わしだたみ)

「和紙畳」とは「わしだたみ」と読みます。誤った読み方として「わしたたみ」と言われることがありますが、正しくありません。「和紙畳」とは、和紙で作られた畳のことです。通常の畳はい草を使いますが、和紙畳は天然の和紙を原料として用います。和紙をこよりのように巻いてから、い草のように編み込みます。

和紙畳の魅力は劣化しにくいことです。い草で作られた畳の場合、定期的なメンテナンスが必要です。3~4年に1度の裏返し、10年に1度の取り替えをしなければなりません。和紙畳はい草に比べると3倍の耐久性があり、樹脂コーティングを施しています。簡単なメンテナンスだけでも長持ちするでしょう。

和紙畳のもうひとつの魅力は、ダニやカビが発生しにくいことです。い草で作られた畳はダニやカビが入り込みやすく、定期的な掃除をしても取り除けない場合があります。一方で、和紙畳なら掃除がしやすいのでいつでも清潔な状態に保てます。

畳和紙の3つ目のメリットは、変色しにくいことです。い草で作られた畳は葉緑体が含まれています。葉緑体が紫外線を浴び続けると、フェオフィチンという物質に変わり色が変化しやすくなります。一方で、畳和紙には葉緑体が含まれていないので変色の心配がありません。

一方で、畳和紙にはデメリットもあります。和紙畳にはい草は使われていないので、畳の持つ香りを楽しめません。い草によるリラックス効果を求める方には注意が必要です。また、通常の畳に比べると弾力性が低いので、重量のある家具を設置したい方には不向きです。

(参考:生活110番「畳の進化系!和紙畳の良さ、使い方を一挙ご紹介!和モダンなお部屋へ」