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「小根太方式(こねだほうしき)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集526

■小根太方式(こねだほうしき)

「小根太方式」とは「こねだほうしき」と読みます。誤った読み方として「こねぶとほうしき」と言われることがありますが、正しくありません。「小根太方式」とは、床暖房の部材のことです。蒸気、温水中央暖房方式、床の仕上げなどで使われる部品です。

小根太を使うことが床が底上げされ、温水用のパイプを通せます。通常は根太の上に床材を貼っていきますが、床暖房を設置すると床材に負担がかかります。そこで、小根太を使うことで床の重みを分散させられるのです。また、小根太を使用すると複雑な構造の床でも比較的簡単に施工できます。小根太を使用した部分には、温水のパネルが通るので床が底上げされます。

小根太方式の床暖房には、立ち上がりが早いというメリットがあります。通常の床暖房に比べて放熱量が多いので、寒い冬でもすぐに暖まれるというメリットがあります。また、床が厚いので集合住宅にも使用可能です。通常の床暖房の場合、騒音が理由でマンションやアパートでの使用が難しいケースがあります。一方で小根太方式の床暖房なら近隣住民への騒音を気にせずに使用できるでしょう。

なお、床暖房には温水式、電気式、電気蓄熱式の3種類があります。さらに、温水式には電気温水式床暖房、ガス温水式床暖房、ハイブリッド式の暖房給油システムによる温水式床暖房の3種類があります。温水式の場合は温水の管を部屋に通すことで暖める仕組みです。一方で電気式は電熱で部屋を暖めます。

(参考:床暖房で快適.com「床暖房なるほど!用語集」)