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「嫌悪施設(けんおしせつ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集643

■嫌悪施設(けんおしせつ)

「嫌悪施設」とは「けんおしせつ」と読みます。「嫌悪施設」とは近隣への建設を嫌がられる施設のことです。地域によっては「忌避施設」や「迷惑施設」と呼ばれることもありますが意味は同じです。

嫌悪施設に該当する可能性のある施設は以下の通りです。

・公害発生のおそれのある施設
・不快感を与えるおそれのある施設
・危機感を与えるおそれのある施設
・風紀を乱すおそれのある施設
・地域のイメージを低下させる恐れのある施設

具体的な施設として、ごみ焼却場、火葬場、下水処理場、高圧線鉄塔、墓地、ガソリンスタンド、精神科病院、刑務所、食肉処理施設、軍事施設、原子力発電所、廃墟などが該当すると言われています。

注意点として、嫌悪施設は主観的な判断やイメージによって左右されます。たとえば、宗教施設については個人によって宗教観が異なります。宗教に対する嫌悪感はないものの、盆踊りや初詣などのイベントで大勢の人が集まることに不快感を感じる人もいるでしょう。

児童施設や学校については、子どもたちが教育を受ける場所と考える人がいる一方で、登下校による子どもたちのマナーが気になるという人もいるようです。大きな施設のある地域に引っ越しをする場合には、嫌悪施設に当てはまらなないかをチェックしておくとよいでしょう。

嫌悪施設は不動産価格にも影響します。状況によっては地価が下がるおそれがあるので、購入を予定している方は不動産会社への事前の確認が必要です。また、嫌悪施設が付近にある土地や建物を売却する際には、買主に説明をしておくことでトラブルを避けられるでしょう。

(参考:桜木不動産事務所「不動産価格にも影響する「嫌悪施設」とは」)