誰でもわかるリノベ用語集653
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■アルカリシリカ反応(あるかりしりかはんのう)
「アルカリシリカ反応」とは「あるかりしりかはんのう」と読みます。「アルカリシリカ反応」とは、コンクリート建造物の耐久性を低下させる反応のことです。
コンクリートを作るときに使用するセメントにはアルカリ金属が含まれていますが、骨材に含まれているシリカと結びつくと化学反応を起こします。アルカリ金属が化学反応を起こすと、アルカリシリカゲルが膨張し、トラブルを引き起こすおそれが高まるのです。
アルカリシリカ反応によって起きるトラブルとして、クラッチがあります。クラッチとはコンクリートの表面に発生するひび割れのことで、クラッチが発生すると内部に水分が侵入してしまいます。
ひび割れを放置すると、基礎のコンクリート部分が破損して建物の強度が大幅に下がるでしょう。建物の沈下やコンクリート内部にある鉄筋の腐食も発生するおそれがあるので、早めの補修が必要です。
コンクリートの」ひび割れが起きたときは、パテを刷り込んでひびを埋めていきます。一般的には浸透型塗布防水剤や、エポキシ樹脂パテ剤などを使用します。
コンクリートのひび割れを防ぐには、アルカリシリカ反応が起こさないための対策も必要です。一般的な対策方法として、無害骨材の使用、高炉セメントやフライアッシュセメントなどの混合セメントの使用、コンクリートアルカリ総量の規制などが挙げられます。
日本では1980年代にアルカリシリカ反応による建物の劣化が確認されていますが、最近では反応を起こさないための対策が取られています。
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