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「微破壊検査(びはかいけんさ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集657

■微破壊検査(びはかいけんさ)

「微破壊検査」とは「びはかいけんさ」と読みます。「微破壊検査」とは必要最低限の破壊をして、構造物の内部の調査をする方法のことです。主に、施工者の品質管理を確認する目的で検査をします。

建物の建築ではコンクリートが使われており、コンクリートの品質によって建物の強度は大きく変わります。強度が低いと建物にひずみが生じたり、場合によっては倒壊を招くおそれもあるでしょう。安心して暮らすためには、微破壊検査を含めた建物のチェックが欠かせません。

コンクリートの測定方法には、直径100mの供試体を作成して強度を確かめる方法、テストハンマーを使った検査方法などがありました。しかし、最近では微破壊検査や非破壊検査などの方法も使われるようになっています。

微破壊検査にはボス供試体による新設の構造体コンクリートの強度測定や、小口径コア試験による新設の構造体コンクリートの強度測定があります。

ボス供試体による新設の構造体コンクリートの強度測定とは、コンクリート型枠を設置する際にボス型枠を設置して一軸圧力試験を行う方法のことです。ボス型枠には75mm、100mm、125mmの3種類の型枠があります。

小口径コア試験による新設の構造体コンクリートの強度測定とは、直径25mmのコアを採取して一軸圧力試験を実施する方法のことです。

コンクリートの強度を確かめる方法には、微破壊検査の他に非破壊検査もあります。非破壊検査では超音波などを用いて強度を確かめます。

(参考:国立研究開発法人土木研究所「微破壊・非破壊試験による新設の構造体コンクリート強度測定要領」)