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「家屋倒壊等氾濫想定区域(かおくとうかいとうはんらんそうていくいき)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集656

■家屋倒壊等氾濫想定区域(かおくとうかいとうはんらんそうていくいき)

「家屋倒壊等氾濫想定区域」は「かおくとうかいとうはんらんそうていくいき」と読みます。

「家屋倒壊等氾濫想定区域」とは河川が氾濫したときに、堤防決壊による倒壊の恐れのある地域のことです。最近では集中豪雨による水害が全国各地で頻発しており、河川の増水や堤防の決壊などの被害が起こることもあります。

集中豪雨や台風などによる洪水の被害を最小限に抑え込むには、災害のリスクを前もって理解しておくことが重要です。家屋倒壊等氾濫想定区域については屋内に避難した場合でも災害に巻き込まれる危険があるため、避難所への立ち退き避難も視野に入れるように勧めています。

国土交通省では水害のリスクを前もって理解しておくために、洪水浸水想定区域図を作成しています。洪水浸水想定区域図に掲載している情報は家屋倒壊等氾濫想定区域、浸水継続時間、計画規模、想定最大規模などです。浸水継続時間とは屋外への避難が困難になる水深0.5mに達してから下回るまでにかかる時間のことを指しています。

浸水継続時間の長い地域では孤立も考えるため、早めの立ち退き避難を促すようにしています。想定最大規模とは該当する地域で予想される最大の雨量のことです。過去の記録に基づいて細かく設定されています。

注意点として家屋倒壊等氾濫想定区域になっていない場合でも、災害の状況によっては家屋の倒壊が発生するケースもあります。築年数の長い木造住宅、想定し得る最大規模の水害が発生したときは倒壊の危険性が高まるでしょう。

(参考:at home「家屋倒壊等氾濫想定区域とは」)