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「ダイオキシン類(だいおきしんるい)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集667

■ダイオキシン類(だいおきしんるい)

「ダイオキシン類」とは「だいおきしんるい」と読みます。ダイオキシン類とは有機塩素化合物のひとつです。ポリ塩化ジベンゾフラン、ポリ塩化ジべンゾジオキシン、コプラナーポリ塩化ビフェニルという物質群の総称で、ベンゼン環に塩素が結び合った構造をしています。単に「ダイオキシン」と呼ぶこともありますが意味は同じです。

ダイオキシン類は環境中に広く存在していますが、主に物質の燃焼によって発生します。大気中に存在するダイオキシン類の量はわずかですが、強い毒性を持っており人体にも大きな影響を与えます。特にダイオキシン類のうち一部の化合物については発がん性があるとの報告もあります。ただし、一般環境のレベルでは大きな影響がないとも考えられています。

ダイオキシン類の特徴は以下の通りです。

・製品の製造過程でもダイオキシン類が発生するケースがある
・森林火災でもダイオキシン類は発生する
・一部の農薬の不純物にも含まれている
・発生すると溶けにくい化合物である
・水に溶けにくく、脂には溶けやすい
・発生したダイオキシン類は河川から海に流れ込み、最終的には水中に底泥する
・食物連鎖によって魚介類に蓄積する

ダイオキシン類を減らす方法のひとつはゴミの量を減らすことです。国内におけるダイオキシン類の発生の9割はゴミや産業廃棄物から発生している考えられており、ゴミの量をコントロールすれば発生を抑制できます。

(参考:農林水産省「ダイオキシン類について」)