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「直床(じかゆか)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集695

■直床(じかゆか)

「直床」は「じかゆか」と読みます。「ちょくゆか」と言われることがありますが、正しくありません。

「直床」とは床スラブと呼ばれるコンクリートの構造床にフローリングなどを直張りする床構造のことです。日本のマンションや団地では直床工法が主流でしたが、時代の変化とともに二重床が利用されるようになりました。しかし、2011年に起きた東日本大震災をきっかけにコストの安い直床工法が再び注目を集めるようになっています。

直床の特徴はフローリングを床に直接貼ることです。フローリングを敷く際にはフローリング材の他に緩衝剤やバーティクルボードなどを使用しますが、全てをコンクリートスラブの上に直接貼り付けます。

直床の魅力はコストです。二重床の場合にはフローリング材とコンクリートスラブの間に隙間を作るためのコストがかかりますが、直床工法なら施工がしやすいのでコストがかかりません。

一方で直床にはデメリットもあります。直床は外からの空気を中に取り込んでしまうため、夏場は暑く冬場は寒くなりやすいでしょう。また、外からの音も通りやすいため、幹線道路の周辺に住んでいる場合には騒音に悩まされる恐れがあります。

さらに、直床と二重床では踏み心地にも違いができます。直床は二重床よりも固めの踏み心地で違和感を感じる方もいるようです。コストを重視したい方は直床工法、防音や耐熱を求める方は二重床を選ぶのがよいでしょう。

(参考: SUMMO「直床工法とは」)