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「モルタル(もるたる)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集746

■モルタル(もるたる)

モルタルとはセメントに砂や水を加えた資材です。使用する箇所によっても異なりますが、一般的にはセメントが1に対して砂を2~3の割合で混ぜ合わせます。

モルタルは建物外装の資材として使用されます。柔軟性や装飾性があるため、外壁の表面を仕上がるとき、浴室やキッチンの仕上げ、レンガやブロックの目地材、タイルの下地などに使用されます。

モルタルの魅力はデザイン性の高さです。モルタルと聞くと灰色の資材をイメージする方が多いですが、さまざまな資材を混ぜ合わせることで色を変えられます。また、塗りムラが生じやすく、玄関、土間、床などに使用すれば、味わいのあるデザインを構築できます。

モルタルのもうひとつの魅力は火に強いことです。一般的なモルタルは1,200℃の耐熱温度があり、火災が発生したときでも火が燃え移りにくいので、さまざまな場所に安心して使えるでしょう。

一方でモルタルには、クラックと呼ばれるひび割れが生じやすいというデメリットがあります。モルタルには水分が多く含まれており、乾燥した時期になると水分が外に放出してひび割れを起こすのです。

また。モルタルには施工時間が長いというデメリットもあります。モルタルは下塗りや上塗りをすればひび割れが起こりにくくなるとされていますが、塗装の回数が多くなるため、他の施工に比べると時間がかかってしまうのです。全体の工事期間も長くなりやすいでしょう。

モルタルに似た素材としてコンクリートがありますが、コンクリートはモルタルよりも水分が少ないという特徴があります。

(参考:TRANS.BIZ「「モルタル」と「コンクリート」の違いとは?強度や使い分けを解説」)