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「在来浴室(ざいらいよくしつ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

 

誰でもわかるリノベ用語集822

在来浴室(ざいらいよくしつ)

在来浴室(ざいらいよくしつ)」とは、ユニットバスを使わず、在来工法と呼ばれる方法で作られた浴室のことです。在来工法とは、広さや素材を自由に変えて作ることができる、いわゆるオーダーメイドの技法です。ヒノキを使用した自然素材の浴室や、タイルを使ったおしゃれな浴室、ガラス張りの高級感溢れる浴室など素材を自由に選べるのはもちろん、窓の位置や大きさも含めて浴室全体のデザインを好みに合わせて作ることができます。

一方で、築年の古い戸建て住宅では在来浴室が採用されていることもあります。使い勝手が現在の生活に合わなかったり、経年劣化や冷えやすいなどの問題点を抱えている場合には、ユニットバス(システムバス)を含めたリフォームの対象になることもあります。

在来浴室に対して、「ユニットバス(システムバス)」は浴槽、壁、床、天井、その他の浴室内の備品がすべてセットになっている商品で、各パーツをバラバラにしても現場ですぐ組み立てられるように作られているため、効率的に工事を行う事が出来ます。パーツについては複数の商品があるため、その中から組み合わせを選択することは可能ですが、全体の大きさや素材、デザインなどは既に決まっており、規格から外れるものは使用できません。

近年のユニットバス(システムバス)は以前に比べて種類なども豊富になり機能面でも進化していることから、浴室としては在来浴室よりもユニットバス(システムバス)の方が主流になっています。

浴室を作るスペースの形状がユニットバスに合わなかったり、バスタブなど好みのパーツがユニットバスに対応していなかったりする場合もあるので、現在でも在来工法での施工が選択されることはあります。

(参考:浴室再生職人会「よく分かるユニットバスと在来浴室の違い」)