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「折り上げ天井(おりあげてんじょう)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

 

誰でもわかるリノベ用語集828

■折り上げ天井(おりあげてんじょう)

「折り上げ天井」とは、天井の中央部分を周囲より一段高く凹ませた天井のことを言います。

天井の桁(けた)や天井に接する長押(なげし)から立ち上げて、天井の一部をその周辺よりも高く凹ませます。建物の構造などのために天井全体を高くできない場合でも、折り上げ天井にすると部屋の開放感が増し、空間の印象を大きく変えることもできます。天井に作られた段差の視覚的効果によって、部屋全体を実際よりも広く感じさせられるとされています。リビングや玄関、和室などで使われることが多い傾向にあります。

また、天井にデザイン性が加わることによって空間全体を垢抜けた雰囲気にすることもできます。折り上げる部分の形は四角形に限定されず、楕円などの曲線によるデザインも採用されることがあります。実現したい部屋の雰囲気に合わせて選択しましょう。

さらに、折り上げた部分に天井の他の面とは違ったクロスを貼ったり、ウッドパネルなど他の素材を組み合わせたりするなど、変化を付けてインテリアのポイントにするとまた違った演出をすることもできます。

折り上げ天井では、折り上げ部分に間接照明を設置して天井に光を反射させるコーブ照明を取り入れることができます。柔らかな光が奥行きや広がりを感じさせ、ホテルのような高級感のある演出ができるという特徴があります。

天井全体を高くする工事と比べるとコストを抑えやすいこともあり、少しの変化で印象が大きく変わるという点からも、お部屋の印象を変えたい場合におすすめの演出方法の一つです。

(参考:家を建てる.com)