お風呂のリフォームは、ユニットバスの取り替えだけでも50万円～が相場であるほか、壁や給水・配水管の傷み具合によっては、施工金額が膨らむケースもあります。

お風呂以外にも、トイレやリビングなどを合わせてリフォームする場合など、予算次第ではなるべく費用を抑えたいところ。
この記事では、お風呂のリフォームを格安に仕上げる方法について取り上げていきます。

お風呂リフォームの内訳から検討するコストカット

お風呂リフォームをコストカットするには、まずはお風呂のリフォーム費用がどのように行われているのか見ていきましょう。一般的にお風呂のリフォームは次の6つの費用や工種を基本としています。

・商品本体価格
・浴槽の組立て（取付け）工事費
・内装工事費
・浴室解体費
・廃材処理費
・水道・電気工事費

これらのうち、比較的安定感のある費用が「商品本体価格」「浴槽の組立て（取付け）工事費」「内装工事費」の３つです。一方、「浴室解体費」「廃材処理費」「水道・電気工事費」は、既設の浴室の劣化度合いにより増減します。
格安のお風呂リフォームを目指すには、出来るだけ安く工賃のかからない商品を選択しつつ、内装についてもシンプルでお金のかからないものを選ぶことが基本になります。

例えば、本体商品価格で格安のものを選ぶ場合、在来浴室なら単体浴槽のみを交換するのが最もお手軽です。リクシルのポリエックシリーズであれば５万円台から販売されています。TOTOのポリバスもほぼ同じ価格帯です。もう少し予算に余裕があるのであれば、ワンランク上の人工大理石を使った単体浴槽を選ぶことも考えられます。TOTOのニューグライトFシリーズですと、約12万円から販売されているようです。

ただ、ユニットバスからユニットバスへのリフォームの場合は、浴室全体のリフォームになるために、少々値が張ります。リクシルのアライズシリーズで65万円～、TOTOのサザナ HSシリーズは63万円～ですから、単体浴槽の倍以上の値段がします。単体浴槽のみの交換といった小規模であるほど費用も抑えることができるというわけです。
（参考：https://jp.toto.com/）

格安でもそれなりの浴室空間が欲しい！

お風呂のリフォームはそう何度も出来るものではないので、格安を目指しつつも出来ればデザイン的にも機能的にも優れた浴室空間であって欲しいものです。お手入れやお掃除がしやすく、デザイン的にも優れている浴室であれば、お値段以上の価値があります。

例えば、TOTOのシステムバスシリーズは、お湯が冷めない魔法びん浴槽や床ワイパー洗浄付きで抗菌・除菌も出来てお手入れしやすく、シャワーは大幅節水機能付きの高機能な仕様になっています。また、TOTOのサザナシリーズでは、これらの機能が付いて81万円から販売されているようです。このようにシステムバスルームには、お値段以上の機能がついており、せっかくのお風呂リフォームであれば、システムバスルームを選択するのも一考です。

業者選びと見積

できるだけ浴室空間の品質を落とさずに格安に仕上げたいのであれば、お風呂リフォームに限らないことですが、施工業者選びで検討を重ねることも大切でしょう。例えば、同じ施工でも、複数の業者から見積もりを取ることで、価格を吟味することが出来ます。それぞれの業者によって得意分野が違うため、価格差はほぼ必ず出てくるものと言って良いでしょう。その際には、工事費に含まれているそれぞれの費用についても細かくチェックすることも大切です。本当に必要な項目なのかどうかを繰り返し吟味することで、品質を落とさずに値段を下げることができ、結果的に理想の空間を格安で手に入れることも期待できます。
 

「エコバスリフォーム」とは？

最近では浴室を新品にリフォームするのではなく、傷んだ箇所を修繕する「エコバスリフォーム」も注目されています。傷んだ浴室を塗装やコーティング、シート、パネルなどで修繕するもので、浴室の交換などもなく、廃材も出ないのが特徴です。その分、通常のお風呂リフォームよりも格安に仕上げることが出来ます。

「エコバスリフォーム」は、戸建てや分譲マンションだけでなく、簡単にはお風呂交換が難しい賃貸マンションや公団住宅などにも適用できます。浴室全体のリフォームが難しい場合や、極力格安で済ませたい場合には「エコバスリフォーム」を検討してみても良いかもしれません。
 

まとめ

お風呂リフォームを格安に仕上げる方法としては、浴槽単体のみをリフォームする方法や、ユニットバスの場合はシステムバスルームにするなどの方法もあります。

また、お風呂を新品に交換することなく補修や修繕により新品同様の輝きを取り戻す「エコバスリフォーム」というお風呂リフォームも最近注目されています。

お風呂リフォームを検討される際に参考になさってください。