リノベーションとリフォームはどちらも既存の建物が劣化したときなど、何らかの形で手を加えて修復したり改修したりする手段を指しています。しかし二つの内容などがきちんと区別されることは専門家でもなければ少なく、意外に多くの方に混同されて使われている場合もありますがリフォームは元の形に戻すリノベーションは徹底的に直すと覚えると分かりやすいかも知れません。
“リノベーションとリフォームの違い”
一般の方がリノベーションやリフォームの言葉を耳にしても、その違いはなかなかピンとこないものではないでしょうか。どちらも既存の建物が劣化した場合などに直すことを意味するものなので、新しく直すことにそこに何の差があるのだろうかと思われてしまうからかも知れません。しかしリノベーションよりも通常はよく聞く言葉であるリフォームが元々の形を変更せずに壊れたり古くなったものを撤去して新しいものに交換するという内容に対して、リノベーションはもっと突っ込んだ内容への変更となります。たとえば壁を作ったり取り払ったりするとか、そもそもキッチンやトイレなどの共有スペースが今まであった場所から移動変更させてしまうとかです。つまりリフォームはできるだけ現状維持をしながら新しいものと交換し、リノベーションは使い勝手を考えて満足できないところは徹底的に手を入れてしまうということなのです。View this post on Instagram
“リノベーションのメリット・デメリット”
リノベーションのメリットは経年劣化などで悪くなったり悪くなりそうなところまで徹底的に一度で直すので、結果的には何度にも分けて直すよりも累積の費用が安くなったり工事日数が少なくて済んだりということでしょう。また間取りなどの点でも気に入らないところをすべて直せるので、今までのように間取りの不満を我慢して暮らさなければならないというストレスも無くなります。一方でリノベーションのデメリットは一度に大きなまとまった費用が必要になることがあるため、万一貯金などしていた手持ちの費用で支払いができないような場合にはローンを組んで返済し高い金利を支払うことになるかも知れない点です。工事期間にしても累積で考えれば短いとはいっても、直さなければならない場所が多ければ住み続けたままで直すことは難しいのでその期間は別の場所へ引越しするのを余儀なくされることもあります。View this post on Instagram
“リフォームのメリット・デメリット”
リフォームのメリットはマイホームなどの建物や住居設備が経年劣化したとき、今までどおりの使い勝手のままで壁面の塗替えをおこなったり、住居設備を新しくして快適に過ごせる環境に戻せることでしょう。またリノベーションと比べると外壁を塗装メンテナンスしたりトイレやバスルームなどの設備を新しいものと交換するような工事の内容が小規模なものなので、具合の悪くなったところだけ変えることができるため安く済ませられると考えられます。しかしデメリットとしては一度に直すのではなくちょこちょこと直すために、あるところを直したと思ったら別のところを直さなければならなくなるなどのことも起こる可能性があります。そのため一度に直してしまえば重複して費用がかかることがなかったかも知れない出張費用などが何度も必要になるような、トータルで考えると手出しが多くなる場合もあります。 リノベーションをする場合でもリフォームする場合でも、それぞれが持っている良い点とあまり良くない点があります。そこでそれらをよく比較検討して自分たちの生活に合った方法を選んで、マイホームで快適な暮らしができるようにすることが重要でしょう。気に入っているマイホームであればなおさら、適切な修復でいつまでも心地よく住み続けたいものです。"View this post on Instagram