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意外と知らない無垢フローリングの真実〜特別な手入れは不要だった!

意外と知らない無垢フローリングの真実〜特別な手入れは不要だった!

木の質感や香りが心地よい無垢フローリング。「おしゃれだけど手入れが大変」というイメージから、取り入れるのを躊躇している人もいるかもしれません。しかし、実際のところ、無垢フローリングに特別な手入れは不要なのです。

そこで今回は、意外と知らない無垢フローリングの手入れに関する真実をご紹介していきます。

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無垢フローリングの塗装には種類がある

突然ですが、無垢フローリングの塗装には種類があることをご存じでしょうか。塗装の種類によって印象が異なってきますし、何よりも手入れの仕方も変わってきます。無塗装の無垢材もありますが、基本的に後から塗装することが推奨されています。

まずは、代表的な塗装の種類についてご紹介していきましょう。

「浸透系塗料」による塗装

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1つ目が「浸透系塗料」と呼ばれる、木の内部に浸透するタイプの塗料を使った塗装です。自然由来のオイルやワックスなどが該当します。木そのものが持つ質感が損なわれない点がメリット。
一方で、傷や汚れがつきやすいのがデメリットです。

「造膜系塗料(コーティング系塗料)」による塗装

 

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2つ目が「造膜系塗料」と呼ばれる、木の表面に膜を張るタイプの塗料を使った塗装です。代表的なのが、ウレタン塗装やUVウレタン塗装。膜によって適度な光沢が生まれ、浸透系塗料に比べると水や汚れに強いのがメリットです。
ただし、木本来の質感は薄れてしまいます。

特別なメンテナンスがほぼ不要の無垢フローリング

意外と知らない無垢フローリングの真実〜特別な手入れは不要だった!

続いては、本題の無垢フローリングの手入れについて解説していきましょう。「無垢フローリングは手入れが大変」と思われがちですが、実は特別なメンテナンスがほぼ不要なのです。

この点について、塗装の種類ごとに見ていきましょう。

年に一度だけ再塗装の浸透系塗料

自然オイル仕上げやワックス仕上げの浸透系塗料は、経年によってどうしても油分が失われていきます。そのため、定期的に再塗装する必要性はあるのです。

ただし、その頻度は年に一度を目安にすればOKと言われています。しかも、全体的に再塗装する必要はなく、生活動線上や水回り周辺など気になる場所だけで問題ありません。

「年に一度再塗装の必要あり」と聞くと面倒に思われるかもしれませんが、一般的なフローリング(複合フローリング)でも、ほとんどの商品で半年〜年に一度程度のワックスがけが推奨されています。つまり、浸透系塗料で塗装した無垢フローリングも、通常の複合フローリングと手間は変わらないということなのです。

また、汚れや傷がついてしまった場合、該当部分を削って再塗装をするだけで簡単に補修できます。複合フローリングだと張り替えが必要になりますから、この点では通常のフローリングよりも手入れしやすいとも言えるでしょう。

基本的に手入れ不要の造膜系塗料

一方の造膜系塗料は、表面がウレタン塗料などの膜で保護されていますから、基本的に再塗装を行う必要がありません。特別な手入れは必要なく、日々の掃除だけで十分綺麗に保つことができます。
なお、複合フローリングと同様、年に一度程度ワックスがけをすると、より美しさを維持できるとされています。

傷や汚れがつきにくい造膜系塗料の無垢フローリングですが、万が一傷がついてしまった場合には、目立ちやすいという欠点があります。この場合、自分で補修するのは難しいため、複合フローリングのように部分的な張り替えが必要です。 

普段のメンテナンスも簡単!

意外と知らない無垢フローリングの真実〜特別な手入れは不要だった!

特別なメンテナンスが不要な無垢フローリングは、普段のメンテナンスも簡単。実際には、複合フローリングと同程度の手入れで十分なのです。

水に弱い浸透系塗料には乾拭きが有効

浸透系塗料で塗装した無垢フローリングは木の質感をそのまま活かしているので、吸水しやすいという特徴があります。そのため、普段の手入れにおいても水拭きは避けた方がベター。

掃除機をかけた上で、汚れが気になる場合には乾拭きすればOKです。液体をこぼしてしまった時にも、素早く乾拭きをしましょう。

ちなみに、夏になると複合フローリングは表面が汗や湿気でベタついてしまいますが、浸透系塗料を施した無垢フローリングはベタつきが気になりません。この場合、むしろ無垢フローリングの方が手入れは楽と言えるでしょう。

固く絞れば水拭きもOKな造膜系塗料

対する造膜系塗料で塗装した無垢フローリングの場合も、基本は掃除機や乾拭きでの掃除がおすすめ。加えて、比較的水に強いため、固く絞っていれば水拭きしても問題ありません。

ただし、あくまでも内部は水に弱い無垢材ですから、水をまいてのモップがけといった過度な水拭きは避けた方がいいでしょう。 

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まとめ

ここまでご紹介してきた内容から、「無垢フローリングは手入れが大変」という認識は正しくないということがおわかりいただけたのではないでしょうか。実は、通常のフローリングと変わらない手入れで十分であり、特別なメンテナンスは不要なのです。

もし、「手入れが大変そうだから」という理由で無垢フローリングを躊躇していたのであれば、この機会にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。