ダクトレール照明は、照明器具の取り付けや取り外しも簡単であるのに加え、照明を自由に動かせることから、今やご家庭にも大人気の商品です。レール一つを取り付けることで、カフェやショップにあるような、モダン的でスタイリッシュな雰囲気を手に入れることができてしまうのも、ダクトレール照明の魅力の一つです。
そんなダクトレール照明ですが、レールの取り付け方はいくつか方法があり、それぞれに一長一短があります。ご自身で簡単に取り付けられる簡易取り付け型をはじめ、天井や壁に直接取り付ける直付け型や埋め込み型など、お部屋のレイアウトや予算に応じて取り付け方法を選ぶことができます。今回の記事では、その中でも見た目やデザイン性に優れており、とことん照明にこだわりたい方のための埋め込み型ダクトレールについて解説します。
部屋全体をリノベーションするなら埋め込み型ダクトレール
自由自在にお部屋を照らせるダクトレール照明は、デザインのカッコよさもさることながら、機能性や省エネ性にも優れている今や大人気の照明です。その取り付け方法は、工事不要な簡単なものから、電気工事のいる少し大がかりなものまで、ニーズに合わせた様々な方法があります。
埋め込み型ダクトレールは、その中でも特に手の込んだ施工が必要で、電気工事に加えてダクトレールを天井や壁上に埋め込む工事が必要になります。その分、予算や手間がかかりますが、見た目やデザイン性にも優れた取り付け方法になります。
天井や壁にダクトレール分の厚さがあれば、天井を切り取って埋め込むのが主な作業になります。そのため、賃貸住宅ではほぼ不可能な施工であり、戸建てでもかなり手間のかかる工事となるので、費用もそれなりにかかります。
その代わりに、天井や壁にレールが埋め込まれるので、違和感がなく、かなりスッキリとした雰囲気になります。手間や費用がかかってしまうため、お部屋全体のリフォームやリノベーションの際に、埋め込み型ダクトレールを取り付けるようにすると、より経済的に工事を行うことができます。
埋め込み型ダクトレールのメリット・デメリットとは？
埋め込み型ダクトレールのメリットは、何といってもその優れた見た目とデザイン性です。例えば、簡易取り付け型では天井シーリングにコネクターを取り付けるため、コネクターがむき出しになり、デザイン的にはいまひとつ見劣ります。また、直付け型ダクトレールでは、シーリングコネクターがない分、見た目がスッキリするものの、電気配線が露出しているため、やはり見劣りしてしまいます。
その点、埋め込み型ダクトレールなら、電気配線もダクトレールごと天井または壁内に収めるので、電気配線が露出することもなく、デザイン的にも優れています。照明にとことんこだわりたい方や、お部屋のデザインを重視したい方には、埋め込み型ダクトレールをおススメします。
デメリットはやはり施工の手間や費用が、その他の取り付け方法よりもかかることです。天井や壁をくり抜く必要があるため、電気工事士に加え大工の工賃がかかります。また、天井にはダクトレール分の厚さが必要になります。そのため、天井がコンクリート直のデザイナーズマンションでは施工が厳しくなります。
埋め込み型がムリな場合は直付け型ダクトレールも
埋め込み型ダクトレールは、見た目やデザインでは最も優れていますが、やはり施工に手間がかかるほか、費用も他の取り付け方法と比較して高くなる傾向です。また、コンクリート天井や壁のようなデザインのお部屋では、そもそも埋め込むのが困難になります。このような場合は、直付けダクトレールがおススメな取り付け方法です。
直付けダクトレールは、レールを天井などに埋め込まずに、ネジなどで取り付ける施工方法になります。そのため、工事も埋め込み型ほど面倒ではなく、電気工事のみで済んでしまう場合が多いようです。レールと配線がむき出しになる分、施工方法に制約を受ける場合は、直付けダクトレールを選ぶ方法もあります。
それでもせっかくのダクトレール照明なら、見た目やデザイン的にも優れた埋め込み型を選びたいものです。もしリビングやキッチンなどお部屋全体のリフォームやリノベーションをお考えなら、ぜひ埋め込み型ダクトレール照明を検討してみてはいかがでしょうか。モダンでスタイリッシュな空間に仕上げられるかもしれません。
まとめ
埋め込み型ダクトレールは、施工の手間や費用がその他の取り付け工事よりかかるものの、見た目やデザイン性では優れたダクトレール照明です。お部屋全体のリフォームの際には、お部屋のレイアウトと合わせてぜひ検討してみたいものです。
