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こだわりたいなら断然無垢床?!どんな種類があるのか見てみよう

こだわりたいなら断然無垢床?!どんな種類があるのか見てみよう

無垢床を使ったリノベーションに憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。木のぬくもりを感じられる無垢床ですが、使われる木の種類によって模様や性質も大きく異なっています。

そこで今回は、無垢床に使われる木の種類ごとの特徴をご紹介していきましょう。

 

無垢床の魅力とは?

まず、無垢床というのがどのようなもので、どのような魅力があるのか解説していきます。

無垢床とは、切り出した丸太をそのまま加工した無垢材を使ったフローリングのこと。合板や複数の木材を組み合わせて加工する複合床と比べ、木が持つ本来の質感を楽しめるのが特徴です。

そんな自然由来の無垢床には、次のような魅力があります。

 ●木が持つぬくもりや肌触りを直に感じられる。
 ●一つとして同じものがないので、独特の色味や木目を楽しむことができる。
 ●生きた木材なので、乾燥時には水分を発散し、湿気のある時には水分を吸収するという調湿性に
  優れている。
 ●化学物質がほとんど使われていないため体に優しい。
 ●歳月を経るごとに色や風合いが変わっていく「経年変化」を楽しめる。

ここでご紹介した特徴や魅力というのは、無垢材全般に関わる話。しかし、冒頭でもお話しした通り、木の種類によって異なる魅力があるのです。

無垢床に用いられる木には、大きく分けて広葉樹と針葉樹の2種類があります。2つは見た目の違いだけでなく、内部の細胞や組織のつくりも異なっているため、木材としての性質も違っているのです。続いては、広葉樹・針葉樹それぞれの特徴や、代表的な木材の種類をご紹介していきましょう。

無垢床の主な種類〜広葉樹編〜

広葉樹は、内部の組織構造が複雑です。細胞の種類が多く密度も高くなっているため、内部に穴があまりありません。中身が詰まっていることから、木材としては硬くて重いという特徴を持っています。
植物学的な面から見ると、針葉樹の種類が540種程度であるのに対し、広葉樹は約20万種もあると言われています。

 ・出典:Yahoo!ニュース「広葉樹は草?針葉樹とはまったく違う植物だった

それだけ木材の種類も多く、性質もバラエティに富んでいると言えるでしょう。それでは、広葉樹に含まれる代表的な無垢床をご紹介していきます。


オーク(ナラ)

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木材として世界中で幅広く使用される、広葉樹の代表選手とも言うべきオーク材。味わい深い木目が特徴で、「虎斑(とらふ)」と呼ばれる虎の皮のような模様の木目が見られます。欧米でも広く用いられていることから、和洋どちらの空間にもマッチする木材です。


ウォルナット(クルミ)

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ウォルナットはクルミのことですが、産地によって木材の種類が少し異なります。特に、北米産のブラックウォルナットは世界三大銘木の一つに数えられる高級材。深みのある色と、まっすぐに整った木目が美しい木材です。


バーチ(カバ)

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バーチは、日本語で「カバ」「カバザクラ」などと言われる木。木材としては色合いが淡く、穏やかな木目が特徴です。ナチュラルで明るく清潔感のある風合いなので、どのようなテイストの部屋にも合います。


メープル

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メープルは、白っぽい淡い色の木材。木目も繊細で、時には「バーズアイメープル」と呼ばれる小鳥の目のような模様が見られることも。材質としては、広葉樹の中でも特に硬くて丈夫なため、摩擦や衝撃に強いという特徴もあります。


アカシア

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アカシアは、濃淡のある色合いが特徴。材質が硬いことから耐久性に優れているとされ、腐りにくくシロアリに強いというメリットもあります。長持ちする床材と言えるでしょう。

無垢床の主な種類〜針葉樹編〜

対する針葉樹は、組織構造が比較的単純です。縦に真っ直ぐ伸びるため、木材として加工しやすいのが特徴。広葉樹に比べて、軽くて柔らかい木材です。


こだわりたいなら断然無垢床?!どんな種類があるのか見てみよう

日本で古くから使われてきた木材の一つ、杉。軽量で耐水性に優れているのが特徴です。表面が柔らかく衝撃を吸収するので、素足で歩く日本人の住まいに適した木材と言えるでしょう。また、温度や湿度を調節する働きにも優れているとされています。ただし、柔らかい分、表面に傷がつきやすい点は注意が必要です。


ひのき

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杉と並んで、日本の代表的な木材がヒノキです。古い寺社や浴槽に使われることからも分かる通り、耐久性に優れています。ヒノキチオールという芳香成分が含まれており、心を落ち着かせる香りの良さも特徴的です。また、殺菌や防虫作用のある成分も含まれているため、住宅内の環境を守る働きも期待できます。


パイン(松)

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パイン材と言えば、日本語で松のこと。パインには数多くの種類があり、レッドパインやホワイトパイン、アカマツなどが木材として用いられます。独特の香りがあって、表面が柔らかく肌触りの良い木材です。傷がつきやすいので、ダイニングテーブルを使用する洋室よりも、床に座るタイプの部屋に向いていると言えます。

まとめ

今回は、無垢床の魅力と、広葉樹・針葉樹ごとに代表的な無垢床の種類と特徴をご紹介してきました。

木の種類によって、色合いや木目など魅力が大きく異なっていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。他にも多くの種類がありますので、ぜひ自身のリノベーションプランに合った木材を探してみましょう。