Column

アメリカのインテリアに学ぶ。ラグを選ぶ際に大切なポイント

機能性とデザイン性を兼ね備えたラグは、アメリカのインテリアに欠かせないアイテムのひとつ。フローリングが多い日本の家とも相性が良く、これから取り入れてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。でも、種類が多い上にお部屋の印象を大きく左右するものなので、どれを選んでよいのか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、ラグの役割やメリットとともに、ラグ選びの際に大切にしたいポイントをお伝えしていきます。

リフォーム・リノベ会社の 事例集ダウンロードと
お問い合わせはこちら

ラグの役割とメリットとは?

ラグ(アメリカではarea rug、エリアラグとも呼ばれます)とは、部屋よりも小さいサイズの敷物の総称です。

現在アメリカの家は、かつての主流だった(古い家が多いため今でも根強く残る様式とも言えますが)部屋一面に敷かれたカーペット(wall to wall carpet)の床から、よりメンテナンスの容易なハードウッドフロアに人気が移行しつつあると言われています。そこで活躍するのが、カーペットの利点も残しながらもっと気軽に楽しめるラグ、というわけです。

ここではラグの役割とメリットのうち、代表的なものを4点ご紹介します。

  1. 空間をより静かにする
    ラグを敷くことで音が吸収され、消音効果が期待できます。小さい子供やペットの足音、椅子を引くときの音など様々な生活音を軽減し、より静かで落ち着いた空間作りに役立つでしょう。

  2. 床をダメージから守る
    家具の移動やペットの爪、鋭利なものや重いものを落としてしまった時はもちろん、日常生活の中では気がつかないうちにたくさんの小傷が床についてしまうことも。ラグを効果的に配置することで、そのようなダメージを最小限に抑えることにつながります。

  3. 床の冷気や熱を軽減する
    冬はフローリングのひんやり感を軽減し、夏にはクーラーによる冷気を繊維が保持するのでベタつきを感じることなく快適さが増し、ひいては冷暖房効率のアップも期待できます。アメリカでは一般的ではありませんが、床に座ることも多い日本の生活スタイルには、特にありがたいメリットですよね。

  4. 空間をデザインする
    色、形、素材の組み合わせにより無限とも言える種類から選ぶことができるラグは、お部屋を自分の好みのスタイルに仕上げるための強力なデザインツールのひとつになるでしょう。

    広々としたオープンコンセプトの空間の場合、複数のラグを活用することで「ゾーニング」が可能になるメリットも。ラグによるゾーニングとは、例えば、リビングとダイニングを自然に仕切ってフォーカルポイントを作り、それぞれの空間の役割を明確にすること。人や視線の動きが衝突しにくくなり、より快適な生活動線を生み出す効果が期待できるでしょう。

ラグ選びの際に大切な4つのポイント

数あるラグの中からお部屋にピッタリの1枚を見つけるために、大切にしたいポイントを4つご紹介します。

サイズ

まずは、ラグを敷きたい部屋の広さ及び中心となる大物家具と、ラグとのサイズバランスを考慮することです。

例えば、壁際のソファとコーヒーテーブルが主役のリビングルームの場合。ソファの前足からテーブル下までカバーできる余裕のあるサイズが理想的とされています。ラグの端にくるエンドテーブルやフロアランプなど小さなアイテムは、アンバランスを防ぐためにもラグの上に置くのか置かないか、など周辺のディスプレイ計画を事前に立てておくと良いでしょう。

ダイニングスペースの場合は、テーブルのサイズと形が目安となります。椅子をひいた状態ではみ出ないサイズだと、ガタつくことなく快適に過ごすことができるでしょう。

ドアの開閉を妨げないか、通路の確保(ラグで完全に覆うか、床を剥き出しにするか)など具体的な生活動線のシュミレーションも、最適なサイズを見極めるために役立ちます。

デザイン(パターン・色・スタイル)

次に、ラグのデザインの選択です。柄ものにするか無地にするか。色をアクセントにするか、周囲に馴染ませるか。クラシック、モダンやナチュラルなどどのようなスタイルに仕上げたいか。

ラグは視線の届きやすい床を覆うアイテムなので、デザイン次第で空間にインパクトをもたらすことも、逆に周囲と馴染ませることもできます。

スペースの使用目的やテーマ、既存のインテリアとの相性も踏まえ、ラグのデザインにどのような効果を期待するのかを明確にしておくと、多くの選択肢から1枚を絞る際の手助けになるでしょう。

素材と風合い

三つ目のポイントはラグの素材と風合いです。

素材には、大きく二つに分けて、天然素材(綿、麻、ウール、イグサ、レザーなど)と合成素材(ナイロン、アクリル、ポリエステルなど)があります。それぞれ表情が異なり、耐久性やお手入れのしやすさ、価格にも違いが出てきます。

また風合いに大きく関わってくる要素のひとつとしてパイル(毛足)が挙げられます。一般的に、繊維の長さやループが短いローパイルはお掃除のしやすさと耐久性の面で優れていて、毛足の長いハイパイルはテクスチャがソフトで高級感が楽しめるとされています。

素材の特徴を掴んで、ライフスタイル(家族構成やペットの有無、椅子やソファで過ごす時間が長いのか、または床に座ることが多いかなど)に合わせて選ぶのが良いでしょう。

メンテナンス

四つ目のポイントはメンテナンス方法が自分に合っているかを考慮することです。
どのようなラグを導入する場合にも、お手入れは必須になります。購入の際には定期的なケアの他に、食べこぼしやスポット的なシミができてしまった際の対処方法をきちんと確認しておくと、より長く清潔にラグのある生活を楽しむことができるでしょう。

まとめ

最後に、日本には機能性に優れたラグも多いのですが、念のため裏地の仕様を確認し、必要に応じてラグパッド(ラグの下敷きになるもの)を検討するのもおすすめです。家具や人の移動に伴うヨレ防止、スリップの防止、厚みが出てふっくらした感触が増す、などのメリットがあり、アメリカのインテリアショップやサイトでは推奨されていることが多いです。

ご紹介したポイントを参考に、ぜひお部屋にぴったりのラグを選んでくださいね。

Writing: チチ(アメリカ在住)

リフォーム・リノベ会社の 事例集ダウンロードと
お問い合わせはこちら