洗面所を毎日使っていると、排水管が詰まることがあります。排水管は汚れがたまりやすいので定期的なお手入れが必要です。しかし「どのように洗面器の排水管の手入れをすれば良いのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は洗面器の排水管のお手入れ方法をまとめました。排水管のつまりや水漏れに悩まされている方は必読です。
洗面器の排水管が詰まる原因とは
洗面器の排水口を触るとヌルヌルとした感触があります。排水管の目的は水を流すことですが、水と一緒に異物が流れるのでヌルヌルしてしまうのです。排水管が詰まる原因は以下の3つです。
髪の毛
排水管が詰まる原因のひとつは「髪の毛」です。平均的な1日の抜け毛は100本といわれています。また、髪の毛が抜けやすい秋には200本以上抜けることもあるようです。
(参考:EPARK ビューティー「1日何本くらいまでならOK?抜け毛の本数の基礎知識」)
洗面器の前でヘアセットをすると、髪の毛が洗面器に落ちます。その結果、髪の毛が水と一緒に排水管に流れることで詰まるのです。特に、シャンプーをしてドライヤーで乾かすときがもっとも抜けやすいといわれています。
水アカ
排水管が詰まるもうひとつの原因は水アカです。水道水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。水を定期的に使用すると、ミネラルが水アカへと変わり排水管にたまってしまうのです。
ぬめり
洗面所では手を洗ったり歯を磨いたりします。石けんや歯磨き粉が排水管に残ってしまうと、カビや雑菌が繁殖するので注意が必要です。特に注意したいのは、「ロドトルラ」と呼ばれる酵母菌です。人の皮脂などを栄養にして、水気の多いところで繁殖します。
人体への影響はありませんが、繁殖力が強いのでこめに除去する必要があります。放っておくと排水管が詰まったり水漏れを起こしたりするので注意しましょう。
固形物
洗面所でヘアセットやメイクをする方がいらっしゃいますが、注意していないとクリームのキャップやヘアピンなどが排水管に落ちてしまうことがあります。小さな固形物の場合は流れ落ちてしまうこともありますが、大きな固形物の場合は排水管で引っかかってしまうこともあるので注意が必要です。
固形物が引っかかってしまった場合には、排水管を外して取り除く必要があります。
排水管のお手入れ方法
大きく分けて排水口と排水管の掃除があります。定期的に清掃して洗面所を清潔な状態に保ちましょう。
排水口のお手入れ
ほとんどの排水管にはヘアキャッチャーが付いています。目に見える場所についていることもありつつし、排水管のフタを外すことで取り外せるものもあります。
ヘアキャッチャーには髪の毛や水アカなどの汚れは付着しているので、歯ブラシやスポンジで汚れを落としましょう。できるならば週に1回はお手入れをしましょう。
排水口に関しては、塩素系漂白剤を使って汚れを落としましょう。排水口に吹きかけてから20分ほど放置すると、ほとんどの汚れが落ちます。最後に水で洗い流せば髪の毛やぬめりが消えるでしょう。
子どものいる家庭では、塩素系漂白剤の使用に抵抗を感じる方もいらっしゃることでしょう。そのような場合、重曹とお酢で代用が可能です。重傷を1カップ、お酢を2カップの割合で排水口に振りかけると髪の毛やぬめりなどの汚れを落とせます。
排水管のお手入れ
排水管の汚れを落とす効果的な方法のひとつは、パイプクリーナーです。主な成分は、界面活性剤や水酸化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウムで、水酸化ナトリウムには油を分解する能力、次亜塩素酸ナトリウムには髪の毛などのタンパク質を分解する能力があります。
使用方法は、パイプクリーナーを排水管に流して30分ほど放置するだけです。排水管に残った髪の毛やぬめりなどを除去できます。注意点として、作業前には手荒れを防ぐためにゴム手袋使用しましょう。
排水管を分解する
排水管の汚れが気になる方の中には、「排水管を分解して手入れをしたい」という方もいらっしゃるでしょう。ここでは、排水管を分解する方法を紹介します。
準備
まずはじめに準備をします。必要なものはゴム手袋とバケツ、新聞紙とぞうきんです。排水管を分解すると水が垂れることがあるので、排水管の下に新聞紙とバケツを置きましょう。
排水管の分解方法
排水管には排水口をつなぐナットがついています。ナットはレンチで緩めると簡単に外せるので試してみましょう。また、樹脂製の排水管については、回すと簡単に外せます。
排水管にを外したら、スポンジを使って汚れを落としましょう。汚れを落としたら、元の状態に戻します。排水管は汚れがたまりやすいので、可能ならば週に1回はお手入れをしておきましょう。
まとめ
この記事では洗面台の排水管のお手入れ方法を紹介しました。排水管にたまる主な汚れは、髪の毛や水アカ、カビや雑菌です。塩素系漂白剤やパイプクリーナーを使用して汚れを落としましょう。
洗面台は毎日使用する場所のひとつです。歯を磨いたり手を洗ったりすると排水管に汚れがたまるため、可能ならば週に1回はお手入れしておきましょう。