Column

実は便利な空間?収納スペースに土間を活用しよう!

実は便利な空間?収納スペースに土間を活用しよう!

最近の新築や住宅リフォームでは玄関に隣接して土間を設けるケースが増えています。
土間を設けることで余裕のある収納スペースを確保することができるほか、玄関の見栄えも良くなることが期待できます。

そこでこの記事では、今流行りの土間収納に関する間取りや構造、インテリアについてご紹介します。

そもそも土間は必要な空間?

実は便利な空間?収納スペースに土間を活用しよう!

もともと土間とは、家屋の中にあって床を張らずに土足で歩ける空間を言います。屋内では靴を脱ぐことが習慣である日本ですが、土間に限っては土足のままでもかまわない空間になっています。そのため、土間は屋外に通じるように置かれるのが一般的です。

古民家などで見られるように、昔は土間で炊事などの作業を行っていたため、家屋には土間が必要でした。今では土間での作業のほとんどがキッチンや庭で行われるようになり、作業場としての土間は現代住宅から姿を消しています。土間という空間がなくなった分、玄関を広くしたり、寝室やリビング・ダイニングといった居住空間に広がりを持たせることができるようになりました。

ただし、最近のリフォームでは、新たな収納空間として土間のあり方が見直されるようになりつつあります。靴や傘のほか、少し広い土間では自転車なども収納でき、玄関がスッキリするとして、土間を設けるリノベーション(リフォーム)に人気が集まっています。

また、お気に入りのインテリアを設置したり、書斎には入りきらない本棚を設置したりと、収納以外にもさまざまな目的での土間の活用が注目されています。現代の土間はまさに「多目的な空間」といったところです。

収納だけではない!ほっとできる土間がそこにある

実は便利な空間?収納スペースに土間を活用しよう!

土間は収納するモノが明確であれば、優れた収納スペースの機能を発揮します。例えば、写真の例は自転車が収納できる土間ですが、奥側には自転車関係の備品を置くための収納棚を設置するなど、自転車好きにはたまらない構造です。左側の壁面には有孔ボードを設けて好きな場所にフックを設置できるなど、アイディアの詰まった収納スペースになっています。

ビフォー&アフターの図面を見ると、もともと3部屋が壁で仕切られていた居住空間でした。壁を取っ払って一つのLDKと壁を隔てない寝室、バルコニーに統一することにより広々とした空間が生まれ、かなりのスペースを新たに土間として設けることができた事例になっています。

土間収納は、自転車好きのこだわり仕様となっているほか、窮屈を感じさせないようなスペースになっており、靴を脱ぐ場所や靴の置き場にも余裕を感じさせる作りとなっています。これなら来客の際にも、土間からゆったりとくつろげるお時間を提供できそうですね。

実は便利な空間?収納スペースに土間を活用しよう!

土間をオシャレな収納空間に

実は便利な空間?収納スペースに土間を活用しよう!

土間の収納力をアップするにあたってインテリアにこだわると、家の入口から雰囲気をガラリと変えることもできます。

もともとは玄関スペースだけだった上の写真の例は、リフォームで玄関横に土間スペースを設けることにより、広々とした空間が作られました。

奥には収納棚を置いてちょっとしたインテリアも飾れるスペースになっていますね。天井のダクトレールもスタイリッシュな空間演出に一役買っていますね。隣は寝室になっており、内窓を付けることによって寝室への採光も考えられていますね。

事例:コラベルタイルがアクセント

実は便利な空間?収納スペースに土間を活用しよう!

また、土間はショップのようなオープン収納にするケースが多いのですが、見せるよりはしまいたい靴もあったりします。そんな時は扉付きのシューズボックスもオススメです。

写真は「スチール ロッカー」という商品ですが、扉付きのシューズボックスとして使ってもおしゃれです。

 

アイテム詳細:スチール ロッカー

まとめ

土間は、かつては作業場や農耕具の収納として設けられていました。現代住宅においてはアウトドアや趣味の収納スペースとしても活用がみられますね。

インテリアにもこだわる多目的スペースとして、住宅リフォームの際にはぜひ検討したいものですね。