出窓は、家の外観やインテリアをおしゃれに見せるだけでなく、部屋で快適に過ごすためのうれしいメリットがあります。ただ、出窓には設置する前に知っておきたいデメリットもあります。

こちらでは出窓を設置する際におさえておきたい、メリットやデメリットについてご紹介します。デメリットを踏まえて、出窓をより快適に使うためのリフォームについてもみていきましょう。

 

出窓のメリット･デメリット

出窓は横から見ると、建物の外壁よりも外側に出ています。デザイン性があり、見た目が特徴的な出窓ですが、出窓を設置することで、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。それぞれみていきましょう。


メリット

出窓がある家は、そのデザイン性の高さから、外観がよりおしゃれに見えるでしょう。また、室内から見ても存在感があり、活用次第でおしゃれなインテリアに仕上がります。
 
機能面としては、出窓は通常の窓よりも比較的多くの光が入ります。そのため部屋の中がぱっと明るくなるでしょう。日当たりが悪く、日中の室内の暗さが気になる部屋に設置するのも効果的です。また、出窓から広がる景色や出窓の奥行きにより、部屋が広く見えるというメリットもあります。狭い部屋で圧迫感が気になる場合にもおすすめです。
 
室内側の出っ張った部分は、お気に入りの小物や写真立てなどを置いてインテリアを楽しめます。テーマを決めてまとまりのある飾りつけをすると、よりおしゃれになるでしょう。日当たりが良いため、植物を育てるスペースとしても活用できます。また、出窓の高さによってはイスを置いてテーブルのように使用することも可能です。このように、出窓の室内側はアイデア次第で様々な使い方ができます。


デメリット

1階に設置した場合は、家の周りを歩くときに出っ張った部分にぶつかってしまうこともあります。家の周囲の通路幅を考慮した上で設置しましょう。また、隣の家との距離が近い場合は、出窓の部分の近さが気になることもあります。出窓を設置する方向は、よく考えて決めましょう。また、2階以上に設置した場合は特に、外側の面が拭きにくいこともあります。

張り出した出窓は外気にさらされるため、結露が発生しやすいです。特に北側は朝晩の気温差が大きいため、結露がひどくなりやすいでしょう。結露を放置すると、窓やカウンターの部分だけでなく、家の構造部分まで傷んでしまう可能性があります。

 また、日当たりがあまりにも良い場所に出窓を設置すると、夏は暑くて過ごしにくくなる可能性があります。台風シーズンなど、風の強い日は風の音が気になることもあるでしょう。

出窓をリフォームして快適に

出窓には多くのメリットがあることが分かりましたが、デメリットもあります。その特徴的な形から、解消できないデメリットもありますが、リフォームで解決できることもあります。普段出窓を使っていて不便に感じている場合におすすめしたい、出窓のリフォーム方法についてご紹介します。


出窓に内窓を設置する

もともとある出窓はそのままで、内窓を後付けするリフォームをします。内窓を付けることで窓と窓の間に空気の層ができ、外気の影響を受けにくくなります。その結果、結露防止や防音効果を得られるでしょう。断熱性もアップするため夏は暑さを遮断し、冬は暖房による部屋の暖かさを保ってくれます。省エネ効果があり、光熱費の節約にもなるのはうれしいメリットです。

 
ガラスを交換する

出窓に使用しているガラスそのものを交換するリフォームです。窓の枠やサッシごと交換することも可能です。ガラスには様々な機能を持つものがあります。悩みに応じて効果の高いガラスを選びましょう。例えば結露の発生や窓の断熱性がないことに悩んでいる場合は、ガラスとガラスの間に空気やガスの層を持つペアガラスが効果的です。夏の日差しの強さや暑さに悩んでいる場合は、紫外線や日差しをカットしてくれる遮熱高断熱複層ガラスなどがおすすめです。

 
出窓のカウンターをリフォームする

窓自体に問題はなく、年月の経過や日当たりの良さなどによる出窓のカウンター部分の劣化をきれいにしたい場合は、カウンターのリフォームをしましょう。日焼けや表面の汚れ、結露によってカウンターの部分が腐食してしまっていたりすることもあります。カウンターの表面のみを貼り替えたり、丸ごと交換したりと、状態に応じて適切な方法を選びましょう。

 

まとめ

出窓には見た目のおしゃれさや、採光の良さなどの機能性、室内における実用性などのメリットがありますが、結露や断熱性の問題などのデメリットもあります。ただ、その中にはリフォームによって解消できる悩みもあります。出窓に対する悩みがある場合は、快適に使えるようにリフォームしてみるのもおすすめです。