リノベーションや模様替えでインテリアを一新したいとき、家具や照明、フローリングなどの建材はこだわってよいものを新品でそろえたくなるものかもしれません。そうなると、費用が気になりますよね。

そこで、廃番品をご紹介します。建材を廃番品で購入するという選択は、高性能な製品をお得に入手できたり、環境にも配慮できたりと、優れた面があります。

今回は、廃番品を購入する前に知っておきたい、廃番品のメリットと、注意すべきポイントをご説明します。

廃番品とは何か

廃番品とは、製造されなくなったり、カタログ掲載が終了したりした商品をいいます。製造されなくなったとはいえ、流通の過程で在庫が残っているので、すぐにその製品が無くなるわけではありません。いったん市場に出た在庫は引き続き、購入することができ、これが廃番品となります。

メーカー各社は、消費者の好みの変化や技術の進化、売上やコストの状況などを考慮して、常に新しい製品を開発し、生産していこうとしています。より優れた機能を備えた新しいモデルが導入されたり、注力するスタイルやトレンドが変更になったりしたとき、メーカーでは一部の製品の生産を終了する決定をすることになります。そこで、廃番品が生まれます。

廃番品は、販売戦略のメインから外れたというだけで、新品そのもの。機能についても十分に実用可能なものばかりなのです。

廃番品のメリット

メリット１　新品よりも低価格で購入できる

廃番品を購入する利点の1つは、新しい製品よりも低価格で販売される可能性があることです。

次々と新しい技術が生まれ新商品が発売されていく現代で、販売業者は売れ残った製品をずっと倉庫に置いておくわけにもいきません。そこで、販売業者は、新しい製品の保管スペースを確保するために通常より安い価格でセール販売を行う場合があります。

メリット２　価値のある製品を入手できる

製造中止になった製品は商品情報や在庫情報が更新されにくくなるので、欲しいと思っても見つけるのが難しくなることがあります。品物によっては、時間が経つにつれて、希少で価値が上がっていく可能性もあります。

たとえば、新しいモデルでは使用できなくなった固有の機能やデザインが含まれている場合などでは、コレクターや愛好家からの需要が生まれる可能性も考えられます。

過去に製造中止になった製品の中には、一世風靡したデザインや機能がノスタルジーを感じさせ根強い人気を誇るるような製品も数多くありますね。

メリッ３　環境に配慮した行動

廃番品を購入することで、廃棄物を減らし、資源を節約することができます。新しい製品を消費するのではなく、古い製品に新しい目的を与えて活用することで、資源を大切に使い環境に配慮する行動につながります。

つまり、廃番品を購入することは、エコで、お金を節約でき、ユニークなアイテムを見つけることができる、優れた選択であるといえるでしょう。

廃番品を購入する前に確認したいポイント

先に述べたように、廃番品には様々なメリットがあります。しかし、購入する前に注意しておきたいポイントもあります。廃番品を購入する際の注意点は以下の5点です。

１．在庫状況　

製品が製造中止になっているので、在庫が無ければそもそも入手できない場合があります。特定の商品を限定して探しているなら、新品を見つけられなければ中古品市場でも探すことになるでしょう。また、希少性があり、高価な製品の中には偽造品等が出回る危険性もありますので、よく注意する必要があります。

２．保証とサポート　

廃番品には、メーカーからの保証またはサポートが提供されない場合があります。製品に欠陥がある場合や修理が必要な場合に、交換部品や代替品、代替サービスを見つけるのが難しいことがあるからです。購入する前に、十分に下調べをすることが重要です。

３．互換性　

廃番品に限りませんが、新しいテクノロジーや共に使用する予定の製品と合わせて使えるのか、事前に確認することは重要です。購入する前に、使いたい環境で動作するか、サイズや取り付け方法があっているか、確認しましょう。

もしそのままでは使えなくても、一部を修正したりパーツを追加したりすれば使用可能となるかもしれません。

4．価格　

廃番品の中には、新しいモデルよりも大幅に安くなるものもあれば、その逆の場合もあります。元の価格を調べて、現在の市場価値と比較することが重要です。場合によっては、売り手が、希少性や収集可能性を理由に、販売を終了したアイテムに高額の価格を設定しようとすることがありますので、いくつかの販売先で価格の比較を行って相場を知ることが、賢い購入方法と言えるでしょう。

５．将来の価値　

廃番品の収集価値に関心がある場合には、潜在的な将来の価値も考慮しましょう。廃番品は、モノによって、時間の経過とともに価値が高まるものもあれば、陳腐化して価値を失うものもあることもあります。購入する前に、製品の歴史や将来の需要を把握しておくと購入の判断の参考になるでしょう。

廃番品を購入する前の最終確認事項

製品を選定し、いよいよ購入する、という前に確認をしておいた方が良いポイントがあります。

廃番品とは、そもそも何かの理由で製造が中止された製品ですので、その原因となったことがあるはずです。特に大きな理由がある場合は、外部へのプレスリリースも行っていることもありますので、事前に調べてみることも大切です。

製造中止になった理由を知ることがトラブルを避けることに繋がる場合もありますので、念のため調べてみることをおススメします。

まとめ

廃番品は、低価格や独自の機能、エコ等の多くの利点が得られる場合がありますので、選択肢の一つとして購入を検討されてみてはいかがでしょうか。

購入する前にしっかり調査して、選択肢を増やしていきましょう。

ライター紹介　COLUMBOU（COLUMBOX）

長く住宅不動産業界にいた経歴と宅建士の資格を活かして、住まいやインテリアに関する情報も発信しています。
webデザイナー兼ライターをやりながら、ハンドメイド作家としてアンティーク木箱や木工雑貨の製作も行っています。

Twitter　aninoma0225