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使いにくいってホント?ダブルシンクキッチンのメリットとデメリット

使いにくいってホント?ダブルシンクキッチンのメリットとデメリット

ダブルシンクのキッチンを使ったことはありますか?日本ではあまりなじみがないダブルシンク。「なんだか使いにくそう」「メリットよりもデメリットの方が大きそう」とお考えの方もいるのではないでしょうか。

そんな疑問を持つ方へ向けて、今回はダブルシンクのキッチンのメリットとデメリットを解説します。「使いづらいと思っていたけれど、意外と自分の生活スタイルにピッタリかも!」という新たな発見があるかもしれません。

ダブルシンクのキッチンってどんなキッチン?

使いにくいってホント?ダブルシンクキッチンのメリットとデメリット

ダブルシンクキッチンとは、シンクの中が2つに区切られているキッチンです。それぞれのシンクに排水口があり、水栓は中心に1つある場合と各シンクに1つずつある場合があります。この独特な形状は、キッチンの使用感を大きく変えることになるでしょう。

基本的にはオーダーメイドで作るものとされており、シンクの区切りの比率もさまざまです。また、2つあるシンクの使い方は特に決まっているわけではありません。シンクの片方を、洗い物を置いたり野菜を洗ったりするスペースとして利用することもあります。

海外のキッチンでよく使われる
日本では比較的珍しいダブルシンクですが、欧米ではよく使われています。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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こちらはイングランドのお宅のダブルシンク。海外ドラマで、このようなキッチンを見たことはないでしょうか?

欧米でのシンクの使い方は日本と少し異なり、ダブルシンクの片方にはディスポーザーという奥にシュレッダーが設置された穴が開いています。ここに生ごみを流すと細かく粉砕されて下水に流れ、生ごみを貯めこまずに済む効果があるとされています。

ディスポーザーを利用するかどうかは個人の好みですが、これが欧米でダブルシンクが多い理由の1つと考えられます。

オリジナリティあふれるキッチンにも
ダブルシンクを取り入れると、これまでとは違うキッチンの使い方が可能になります。それだけでなく、デザイン面でもまた違った一面を見せてくれるでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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こちらのキッチンはダブルシンクにしつつ、シンクの形も丸みを帯びたものにしてあります。左右のシンクで形を分ける手法も、ダブルシンクならではといえるでしょう。形が違えば、使い方も工夫する余裕が生まれます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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白と黒のコントラストが印象的なダブルシンク。毎日のように使うキッチンだからこそ、お気に入りのデザインに囲まれて料理をするのも良いかもしれません。
 

ダブルシンクのメリット

使いにくいってホント?ダブルシンクキッチンのメリットとデメリット

ここで気になるダブルシンクのメリットをご紹介します。2つのシンクはどのように活用できるのでしょうか。

つけ置き洗いができる
片方のシンクに水を張って、食器のつけ置き洗いができます。つけ置き用の洗剤と組み合わせて、頑固な汚れを落とすのも◎。そしてもう片方のシンクですすぎ洗いも並行して行えるのが、ダブルシンクの強みです。

つけ置き洗いでダブルシンクを使う場合、シンクの上部にオーバーフローと呼ばれる穴を設置すると良いでしょう。オーバーフローとは、ある程度の水がたまったら、自動的に排水してくれる設備です。水の出しっぱなしでうっかり溢れさせるリスクを減らせます。

食器の乾燥スペースに利用できる
水切りバスケットを利用して、シンクを乾燥スペースとして活用する方法もあります。通常の水切りカゴを使っていて、「カゴに水が残るのは不衛生で気になる」という方にとってはメリットでしょう。

野菜をしっかり洗うことができる
食器と同じ要領で、メインで使用するシンクと野菜を洗うシンクで分けることも可能です。野菜が泥だらけで、他の物と一緒にしたくない時には重宝するでしょう。自家菜園など、泥のついた新鮮な野菜を料理によく使う方におすすめです。

2人で洗い物ができる
蛇口が2つあるので、左右のシンクで2人同時に洗い物をすることもサイズによっては可能です。誰か一人の負担にならないよう、家族の何人かで一緒に洗い物をするという活用法もあるでしょう。

ダブルシンクのデメリット

使いにくいってホント?ダブルシンクキッチンのメリットとデメリット

続いて、ダブルシンクのデメリットを解説します。独特なつくりは場合によっては使いやすいのですが、手間や不便さを感じることもあります。

排水口も2倍になり、手間が増える
通常、左右のシンクそれぞれに排水口が付いています。そのため排水口の掃除の手間は2倍に。1つの排水口をキレイにするのも大変、という方にとっては大きなデメリットとなり得るでしょう。

1つ1つのシンクが狭くなってしまう
キッチンとして利用できるスペースが決まっている場合、ダブルシンクは1つ1つのシンクが狭くなってしまいます。シンクの狭さは大きな食器や鍋の洗いづらさや、水はねのしやすさに繋がることも。

憧れのダブルシンクにしたは良いけれど、「1つのシンクだったら広々と使えたのに」と感じてしまうこともあるかもしれません。

オーダーメイドが主流である
ダブルシンクをつくる手段は、オーダーメイドが中心となります。システムキッチンを導入するような手軽さは期待できないでしょう。

しかし自分でオリジナルのキッチンを設計したい方にとっては、むしろメリットとなるかもしれません。家事を効率的に行いたい、オシャレなキッチンで料理がしたいという方なら、ダブルシンクのオーダーメイドに挑戦するのも良いでしょう。

まとめ

日本ではあまり見かけないダブルシンク。便利そうでオリジナリティのあるデザインに魅力を感じる方は少なくないでしょう。ただ、通常のシンクとは違い不便さを感じやすいポイントがあるのも確かです。

今回ご紹介したデメリットとメリットを見極めて上手に活用すれば、豊かなキッチンライフも夢ではありません。ぜひ参考にしてください。