Column

レイアウトから見るリビングリノベーション

 

事例提供:空間社

くつろぎの場でもあるリビングのリノベーションは、実は意外と難しいものです。日当りやくつろぎスペース、開放感、くつろぎやすい動線など、リビングリノベーションでは検討すべき事項が比較的多くあります。また、リビングを家族や友人などと日常的に共有するのであれば、共有する人々みんなが満足できるような空間にすることも大切で、各個人の希望をすり合わせるだけでもなかなか大変なものです。それだけに期待通りのリビングに仕上がると、喜びもまた格別なものとなるでしょう。

リビングリノベーションを行う際には、まず基本的なレイアウトパターンをおさえておかなければなりません。そこで今回の記事では、リビングのレイアウトパターンから、実際のリノベーションや費用など、リビングリノベーションの概要を解説していきます。

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理想的なリビングの配置

事例提供:リアルキューブ

 
リビングは空間的にも見られることが多い箇所であるため、リビングの雰囲気が変わることで部屋全体の印象がガラリと変わることもあります。特に家族との団らんやルームシェア、親戚や友人を招く場合などには、リビングはコミュニケーションの場としても大切な空間です。リビングの快適性や機能性、デザイン性などにより、居心地の良さも格段に変わるものです。

最近のリビングでは、暮らしやすい動線を確保するためLDK一体型のリビングが多いようです。LDK一体型の場合、ダイニングとキッチンは一体となっている場合が多いため、リビングとダイニング・キッチンとの並びがリビングリノベーションでは大切になります。

たとえば、リビングが窓際に接し、ダイニング・キッチンがリビングの奥に位置するような間取りの場合、日が当たるリビングはより開放的に映るほか、全体的にリビングが広くなるので、広々としたリビングに仕上がります。反対にダイニング・キッチンには日が当たらないため、昼間にみんなで集まってダイニングでお茶をする習慣がある場合などでは、使い勝手が悪い可能性があります。逆にリビングとダイニング・キッチンを窓際に並んで配置する場合、LDK全体が明るくなりますが、リビングが手狭に感じられることもあるでしょう。

このように、リビングリノベーションを考える場合、まずリビングとダイニング・キッチンの理想的な配置について検討することが第一歩となります。

リビングのレイアウト

事例提供:リボーンキューブ


部屋全体におけるリビングの配置が決まったところで、リビングのレイアウトを検討するのが次ぎのステップです。リビングに設置するソファとテーブルの配置によって、リビングの機能性や動線が変わってきます。

リビングのレイアウトは大きく分けて3つ。それぞれの特徴を簡単に解説します。

L字型リビング
ソファをL字型のレイアウトにしたリビングです。3人掛けソファ+1人掛けソファをL字に配置した場合や、コーナーソファ、足を伸ばせる「シューズロング」付きソファを配置した場合に多く見られるレイアウトです。

コの字型リビング
3人掛けソファ+1人掛けソファ+1人掛けソファの場合に、1人掛けソファを向かい合わせてコの字型のレイアウトにすることができます。家族や友人などが多く集まる場合に採用されることが多いレイアウトです。

対面型リビング
テーブルを挟んで向かい合わせにソファを配置する場合のレイアウトです。打合せや会議スペースとしてのイメージが強いため、ご家庭のリビングで採用されることはあまりありませんが、リビングが手狭な場合、スペースを広く取るためにこのレイアウトを見かける場合があります。

また、最近では足を伸ばせて地べたにくつろげるフロアソファや、ローソファが人気なのに加え、アメリカ式のテーブルを置かないリビングを採用する家庭も増えています。このようにリビングのレイアウトについては、配置するソファの種類や位置を中心に考えることで、ある程度のリノベーションのイメージをつかむことができます。

リビングリノベーションの費用

事例提供:M・DESIGN


リビングリノベーションは、レイアウトによっても費用が変わってきます。一般的にリビングをリノベーションする場合、ダイニング・キッチンとの一体感を演出するため、統一した内装となる場合が多く、工事が広範囲になります。その場合は、キッチンを対面式にするなどのリノベーションを同時に行う場合も多いようです。費用的にも50万円~100万円はかかると見込んでおくべきでしょう。

リビングに隣接する和室がある場合、和室を撤去するかリビングと一体化させるリノベーションが最近の傾向です。また、リビングの一角にカウンターを設置し、小さな勉強スペースにするなどのスタイリッシュな間取りも人気があります。自分一人のくつろげるリビングから多くの人が集えるリビングまで、リビングのリノベーションにはさまざまなパターンが考えられます。目的に応じたリビングレイアウトで居心地の良い空間を手に入れたいものですね!

まとめ

最近の傾向として、リビングのリノベーションではLDK一体型のリビングに人気があります。リビングリノベーションの際には、ダイニング・キッチンとの統一感や、リビングに配置するソファなどによって完成後のレイアウトをイメージすることが大切です。家庭に合ったリビングのレイアウトはどれであるかしっかり検討し、くつろげる空間を作りましょう。

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