玄関は、家族を送り出したり帰宅を迎えたり、外と内の境になる場所であり、お客様をお迎えするおもてなしの空間でもありますね。
玄関の照明にはどのようなものがあるのでしょうか。日に何度も使う場所ですので、十分な明るさなどの実用性はもちろん、それに加えて、お客様によい第一印象を与える場所として配慮したいものです。空間演出にもこだわりたいと考えることもあるでしょう。
今回は、玄関ホールの天井照明について、知っておきたいポイントを詳しくご紹介していきます。
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玄関ホールの天井照明を選ぶときのポイント
玄関ホールの天井照明を選ぶときに押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
明るさ
玄関ホールはまぶしくないような、ちょっと控えめくらいの明るさを意識してみると良いでしょう。日が落ちてから帰宅した時など、夜道に慣れた目がチカチカしないようにしたいですね。
注文住宅での理想的な玄関の広さが3畳程度といわれていますが、そのくらいの広さならば天井照明1灯だけで十分な明るさを得られるでしょう。賃貸などではよりコンパクトな玄関ホールであることがほとんどでしょうから、壁が近いと照明を明るく感じやすいという特徴も踏まえて、天井照明の明るさを選びたいですね。
参考:快適に感じる玄関ホールの特徴は?施工やインテリアのポイント
天井照明の位置
お客様を迎えるというシチュエーションを考えると、ドアを入ってきた人も、迎える人も顔に影ができないような位置に照明を付けておきたいところです。
1灯だけ設置するならば、十分な明かりのあるものを、上がり框の上あたりに設置すると良いでしょう。2灯付けるならば、上がりかまちを挟んで1灯ずつ配置するのもありですね。
吹き抜けの玄関ホール
玄関ホールが吹き抜けになっていると、天井が遠くなりますので、天井照明で明るさを得るための工夫も求められます。例えば、複数の電球が段違いになっているペンダントライトを天井からつるせば、抜け感を演出しつつ、床に近いところから照らすこともできます。
吹き抜けの天井に照明器具を設置する時には、照明器具の掃除や電球が切れた時の交換方法など、メンテンナンスの方法についても事前にしっかりと考えておくことをおすすめします。
人感センサー付き照明
玄関にセンサー付きの天井照明を採用する事例が増えているそうです。急いでいるときや荷物が多いときもありますから、自動的に点灯・消灯してくれるセンサー付き照明は便利ですね。
玄関は一日に何度も使う場所ですから、点灯・消灯の回数も多くなりがちです。特に明り取りの窓が無い玄関では、時間帯にかかわらず照明を付ける必要もあるでしょう。消し忘れにも効果的です。
後からDIYでセンサー付き照明に交換する方法もあります。
玄関ホールの天井に使える照明器具
住宅の玄関ホールによく使われる照明器具は何種類かあり、それぞれに特徴があります。思い描く玄関ホールに近づけるうえでも、照明の特徴を理解しておきましょう。
シーリングライト
天井に直接取り付けるシーリングライトは、1灯で広い範囲を照らすこともありますので、光の広がり方やシェードのデザイン、光の色味、さらにはセンサーなどの機能面も考えながら、お好みのテイストのものを探してみてください。
ダウンライト
小さめのライトを天井に埋め込むダウンライトは、使い勝手の良い天井照明の一つでしょう。天井から照明器具が飛び出していないので、すっきりとフラットな印象の天井にもなります。シンプルにまとまりのある玄関の演出にもぴったりですね。
1灯だけなら靴を履き替える上がりかまちのあたりに、2灯使うなら上がりかまちを挟んで両側に一つずつ、また、上がり框の上に複数灯をまとめて配置するという方法もあるでしょう。
ペンダントライト
天井からコードで吊るすペンダントライトも玄関でよく使われる照明器具のひとつです。シンプルなものからデザイン性の高いものまで多様な商品がありますから、作りたい雰囲気に合わせてお好みの一品を探してみましょう。
デザイン性の高いものを選べば、シェードを通して広がる光と影で、1灯でも玄関ホール全体を演出することができるパワーアイテムになるでしょう。設置する時には、圧迫感を感じない、でもこだわりのデザインが自然と目に入るような高さを工夫してみてください。
吹き抜けの玄関ホールの天井に使うなら、多灯使いで高さのあるペンダントライトを使う方法もあります。天井の高さを強調して抜け感のある演出にもなるでしょう。ただ、電球交換や掃除など、メンテナンスの方法については事前によく考えてから設置しましょう。
シャンデリア
小型の照明を集めてた装飾性の高いシャンデリアは、玄関ホールにラグジュアリー感をプラスできるアイテムでしょう。消灯していても繊細さや華やかさがあるシャンデリアですから、玄関ホールのインテリアの中心に持ってくるのもいいですね。
シャンデリアも吊るす照明ですので、高さは配慮したい点です。シャンデリア自体の高さもありますから、全体のバランスを見ながら、圧迫感を感じない高さになるよう、気を付けましょう。
天井の間接照明
間接照明は、天井や壁に光をあてて拡散させることで明るさを得る仕組みの照明です。光源が直接目に入ってこないので、眩しさを感じにくいという特徴もあります。光の当たらない部分が奥行きを感じさせてくれるので、落ち着いた雰囲気づくりにも適しているとされます。
天井に段差や隙間を作って光源が見えないように設置する建築化照明と呼ばれるタイプの場合、通常の吊り下げ照明や埋め込み照明よりも費用が掛かりることが一般的です。しかし、柔らかい反射光だけが広がるので、間接照明ならではの上質な空間演出が楽しめます。和風のテイストにもよく合いますね。
まとめ
玄関ホールの天井照明の明るさや設置場所、照明器具の種類や特徴などについてご紹介してきました。外から入ってきた人が心地よく感じる空間になるよう、天井照明にも気を配って玄関ホールを考えてみてはいかがでしょうか。
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