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吹き抜けデザインを生かせる天井照明の選び方とは?

吹き抜けは、住まいの中で憧れのデザインです。高く開放感のある吹き抜けは、今も根強い人気があります。

しかし、いざ吹き抜けを取り入れたとき、悩むことがたくさんあります。その一つが照明の計画です。

吹き抜けの照明は、天井から部屋全体を照らす必要はなく、ポイントを絞って照らすことが重要です。中心となる場所、目線より上方向、床の近く、この3つを抑えられれば、吹き抜けを美しく照らします。

今回は、吹き抜けの照明についてお伝えしたいと思います。

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吹き抜けの中心になる照明は、ダウンライトやスポットライト、ペンダントライトがオススメ

住まいの中心になるのは、テーブルやソファーなどです。吹き抜けを活用しつつ、住まいの中心を上手に照らすには、スポットライトやシャンデリア、ペンダントライトを選びましょう。

吹き抜けは、天井が高く、天井から床までの距離が長いのが特徴です。シーリングライトのように天井から拡散する明かりでは、テーブルが暗くなります。スポットライトで明かりを集中的にテーブルに当てるか、シャンデリアやペンダントライトで明かりを近くまで下げます。

吹き抜けの中心となる明かりは、スポットライトやシャンデリア、ペンダントライトがオススメです。

 

集中的に照らせるスポットライトの明かり

HAGSアイテム:ブラケットライト Orizzonte オリゾンテ

高い天井から中心となる場所を集中的に照らすには、集光タイプのスポットライトやダウンライトを使います。スポットライトは、壁際から照らせるため、集中的な明かりをテーブルの中心にとることができます。

スポットライトの照明のポイントは3つです。

  1. 集光タイプのスポットライトを使うこと
  2. 座面の横から照らす(正面から照らすと眩しく感じます)
  3. 他の照明器具と色のバランスを整えること

この3つを押さえておけば、スポットライト選びは問題ないでしょう。スポットライトは、光源が強いので光の方向と座る向きの関係が大切です。

シャンデリアやペンダントの明かり

HAGSアイテム:ペンダントライト Padella パデラ

シャンデリアやペンダントは、天井から吊り下げることでインテリアの一部となり、部屋全体の印象を良くしてくれます。そのため照明のデザインがとても大切です。

シャンデリアやペンダントライトの導入のポイントは3つです。

  1. デザインが最も大切。他の家具や照明とマッチするように選ぶ
  2. 高さは2.0m~2.5m程度に抑える
  3. 複数を取り付ける場合は地震で揺れたときの対策を検討しておく(例えばワイヤーで間隔をとるようにする)

シャンデリアやペンダントは、デザインが重要です。部屋全体のデザインにあうような製品をじっくり選んでみましょう。

ダウンライトの明かり

天井から照らすダウンライトも、最近は選ばれています。製品が改良され、光を遠く、集中的に当てられるようになりました。

ダウンライトをメインの照明として取り入れるポイントは3つです。

  1. テーブルを照らすなら集中タイプを選ぶ
  2. 拡散タイプは部屋全体を照らせる
  3. 勾配天井の場合は、ユニバーサルタイプ(角度調整が可能な物)が良い

吹き抜け天井は高いので、ダウンライトを使うときは慎重に選びましょう。

上向きの照明を使い、高さの演出をしよう

アッパーライトや上向きのスポット照明は、天井の高さを演出し、空間にメリハリをつけます。吹き抜け空間を引き立てる大切な明かりです。

上向きの照明のポイントは、できるだけ壁を照らすことです。天井ではなく壁を照らすことで、距離を目で見て意識でき、天井の高さを演出できます。天井で間接的に反射した光は、部屋全体をやさしく照らす効果があります。

上向きの照明を組み合わせて、部屋の明かりを作りましょう。

アッパーライトの明かり

アッパーライトは、下から壁や天井を照らします。置き照明のアッパーライトも同じように選べます。空間の高さを演出するので、置く場所と照らす位置がポイントです。壁面を照らしつつ、天井の間接照明として部屋全体を明るく見せます。

アッパーライトを選ぶポイントを3つご紹介します。

  1. 必ず光を受ける壁面に配置する。(中心や窓際に置かない)
  2. 陰影を楽しむので、光の質(色や明るさ)に注意する
  3. 置き照明の場合は、コードやコンセントの位置にも気を配る

アッパーライトは、吹き抜け空間を演出する大切な照明です。良い物を選んでください。

スポットライトの明かり

スポットライトを上向きに配置すると、同じように吹き抜けの高さを演出できます。アッパーライトと同じように壁際に設置し、天井を介して柔らかな光を届けます。

スポットライトを選ぶポイントを3つご紹介します。

  1. 必ず光を受ける壁面に配置する。(中心や窓際に置かない)
  2. 集中タイプはより高さを演出できる
  3. 陰影を楽しむので、光の質(色や明るさ)に注意する

身長より低い位置の照明で、全体のメリハリを演出できる

HAGSアイテム:フロアスタンド LED Tramonto トラモント

仕上げは自分の足元を照らす照明です。

テーブルを照らすメインの照明、天井を照らす照明、さらに足元を照らす照明を置くと、全体にメリハリができ、すてきな空間に仕上がります。

床を照らす照明は、スタンドや家具下の間接照明を使います。身長より低く、主に床を照らすことを目的としています。数よりも質を重視し、設置場所や照明のデザインに気を配りましょう。設置場所はソファーの裏や部屋のコーナーです。

注意したいのは、直接光源が見えないような工夫をすることです。特に家具に設置した間接照明は、床面で反射してライトが見えることがあります。できる限り隠すような工夫をしてみましょう。

まとめ

今回は、吹き抜け天井の照明についてお伝えしました。

天井に設置する照明器具は、吹き抜け空間の中心になる大切な明かりです。スポットライト、シャンデリア、ペンダント、ダウンライトなど選べますが、全体の雰囲気を調整しつつ選びましょう。

吹き抜け空間を最大限に演出するには、中心となる明かり、上向きに照らして高さを演出する明かり、床付近を照らす明かりの3つを組み合わせることが大切です。

上手に明かりを組み合わせて、すてきな空間を作り上げましょう。

参考:Panasonic「すまい明かり設計集2018基礎編」

 

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