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天井照明を使ってコンセントを増設する方法

デジタル機器や生活家電などがいつの間にか増えて、コンセントが足りないと感じたり、もっと便利な場所にコンセントが欲しい、と思ったりすることはありませんか。
今回は、ちょっと意外かもしれませんが、天井照明を使ってコンセントを増設する方法をお伝えしていきます。専門的な工事が要らない、DIYでも手軽にコンセントを増やせる方法です。

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天井照明に電気を流す引掛けシーリング

天井の照明器具は、特殊な形状や重量のある器具でなければ、引掛けシーリングやローゼットと呼ばれる部品に接続することで、取り付けられていることが多いでしょう。
照明器具を外した時に天井に残っている、円形や長方形の部材が引掛けシーリングです。照明器具を固定する金具が付いているものはローゼットと呼んで区別することもあります。(機能的には同じですので、以下では表記を引掛けシーリングに統一します。)

引掛けシーリングは、表面に平仮名の「い」の字のような向かい合った穴が開いており、ここに照明器具の爪を差し込んで、カチッと音がするまで回すだけで、取り付けができます。
また、引掛けシーリングは、カバーの中で天井裏の電線に接続されているのですが、今回はこれを使ってコンセントを増設する方法を見ていきたいと思います。
もし、天井の照明器具が、電線を直接つなぐ方法で取り付けられている場合には、今回紹介する方法は使えませんので、気を付けてください。

DIYで天井照明からコンセントを増設する方法

ここでは、天井照明用の引掛けシーリングを使ってコンセントを増設する方法を、二つ紹介します。

引掛けシーリングに直付けするアダプタを使う

引掛けシーリングに差し込んで、コンセントが使えるようになるアダプタが販売されています。家電量販店やホームセンター、ネット通販などでも入手することができます。
例えば、Panasonicの「引掛シーリング増改アダプタ1型」は、天井のシーリングボディに照明器具と同じように爪を差し込んで取り付けることで、家電用のコンセントを増設することができます。場所は天井ですが、タコ足タップのような感覚で使えますね。
もともとは、天井に照明器具を増設したり、引掛けシーリングから離れた場所に照明器具を設置するための電源供給に使われるアダプタとのことですが、コンセントは照明器具以外も接続可能です。

参考:引掛シーリング増改アダプタ1型 WG4481PK

ライティングレールを使う

もう一つの方法は、引掛けシーリングに設置できる、簡易ライティングレールを使う方法です。ライティングレールというとスポットライトやペンダントライトを吊り下げて使うイメージが強いかもしれませんが、ライティングレールに取り付けられるコンセントプラグもあるのです。
引掛けシーリングに取り付ける簡易ライティングレールは、直接電線を触るような配線工事が不要なので、DIYで設置することができ、お部屋に取り入れやすいでしょう。ただ、プロが施工する直付けのレールと比べると、耐荷重やアンペア数で自由度が低くなってしまうこともありますので、注意してください。

ライティングレールにコンセントプラグを付ける方法では、レールの上なら好きなところにコンセントが移動できるので、位置調整を細かく行いたい場合におすすめの方法といえるでしょう。

注意点

二つの方法を紹介してきましたが、コンセント増設の作業を始める前に、注意していただきたいことがあります。まず、照明のスイッチは忘れずにオフしておきましょう。また、高いところでの作業なので、しっかりと安定した足場を用意しておくことも大切です。
実際にコンセントを使うときは、元の引掛けシーリングに通電していないと、増設したコンセントにも電気は流れません。照明用の壁スイッチなどで、通電していることを確認してから使ってみてください。

また、接続できる器具の重量やアンペア数を確認して、無理のない範囲で使うようにしましょう。

天井照明を使って増設したコンセントの使い方

天井に増設したコンセントを便利に使う方法を、いくつかご紹介します。

●スマートスピーカー
話しかけるだけで家電を操作したり、ネット検索をしたりと便利に使えるスマートスピーカー。天井に設置すれば、場所を取らず、部屋中どこからでも声を掛けられますね。

●リーラーコンセント
らせん状になった延長コードを天井からつるしたようなリーラーコンセント。スーパーのレジなどで見かけるかもしれませんね。床面にコードを這わせることなく電源を得られるので、歩いているときにコードにつまずいたり引掛けたりする心配もありません。使いたいときだけ手元まで引っ張ってきて、使わないときは高いところにまとめておけるのも、便利です。

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まとめ

天井照明を使ったコンセントの増設方法についてご紹介しました。誰でも入手できるアダプタなどの追加資材で設置できて、電線をつなぐ工事も不要ですので、DIYでも行えます。

コンセントが足りないなと感じているなら、天井にコンセントを増設するパターンも検討してみてはいかがでしょうか。