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いろいろな使い方があるモルタル。DIY使用するときには注意点も

いろいろな使い方があるモルタル。DIY使用するときには注意点も


建築やリフォーム現場において、モルタルは様々な場所で使われています。モルタルとはどのようなものか、そのいろいろな用途についてご紹介します。

ホームセンターやネットなどでも手に入るモルタルは、DIYでも使われます。しかし、モルタルを扱う際にはいくつか注意点もありますので、こちらも併せてみていきましょう。
 

モルタルとは

モルタルはセメントに砂と水を加えたものです。耐火性があり、万が一燃えても有毒ガスは発生しません。また、耐久性があるため外壁などに使用した場合、物がぶつかっても簡単には壊れないでしょう。

ただし、モルタル自体の防水性は低いため、壁や床に使う場合などで防水機能を持たせたいときは表面に塗装をする必要もあります。

同じくセメントを使用したものにコンクリートがあります。モルタルはコンクリートよりも強度が劣りますが、柔軟性があるため扱いやすいという性質もあります。
 

モルタルの使い方

柔らかくて施工性の高いモルタル。土木や建築においては様々な使い方をされています。


壁の仕上げ材としての使い方

いろいろな使い方があるモルタル。DIY使用するときには注意点も

モルタルは外壁や内壁の仕上げにも使われます。塗って仕上げるため、継ぎ目がなくきれいで高級感のある見た目になるでしょう。手仕上げならではの温かみがあり、味わい深い仕上がりと言われます。ただし、仕上がりは職人の腕に左右されがちです。なめらかな仕上がりにしたり、模様を付けたりと、オリジナルなデザインも楽しめます。また、色付けすることも可能です。

モルタルの性質上、ヒビ割れが起こることもあります。その割れ目に雨水やホコリ、汚れなどが入り込んでしまうため、定期的に補修したり塗装したりしてメンテナンスをしましょう。水分を吸収してしまうため、防水性を持たせる場合は表面に塗装を施して対策されます。また、施工期間が長く、人件費などのコストは比較的高い傾向です。


床の仕上げ材としての使い方

室内や玄関、土間の床の仕上げにも使われます。駐車場などの床面に塗ることもあります。室内に使用するとおしゃれな仕上がりとなり、カフェやスタジオのような雰囲気になるでしょう。ただ、防音性が低いためマンションなどでは使用可能か確認も必要です。また、硬いので転倒したときのケガの危険性もあります。


接着剤としての使い方

いろいろな使い方があるモルタル。DIY使用するときには注意点も


花壇やブロック塀などをつくる際、ブロックやレンガを積み重ねたり並べたりするだけでは崩れてしまいます。それらの間にモルタルを塗ることで、接着剤としての役割も果たします。


下地材としての使い方

壁面にモルタルを塗り、その上にタイルを張ることもできます。モルタルは下地材としての機能も持ちます。
 

モルタルDIYの注意点

いろいろな使い方があるモルタル。DIY使用するときには注意点も


様々な場面で活躍するモルタルですが、DIYで使用する際にはいくつか注意点がありますのでご紹介します。


配合分量通りにつくる

モルタルの材料であるセメント、砂、水を準備します。砂はモルタルやコンクリート用に販売されているものです。配合分量を確認し、その通りにつくりましょう。ただ、モルタルに加える水の量は、使用する目的やその日の天候などによって調整が必要な場合もあります。

DIYに慣れていない場合や少量だけ使用したい場合には、インスタントモルタルもおすすめです。こちらはセメントと砂が合わさった状態で売られているため、水を混ぜるだけでモルタルをつくれます。


つくったモルタルはその日のうちに使う

モルタルは柔らかい状態のままで保存できません。つくったモルタルはその日のうちに使い切りましょう。必要な量を確認し、使いきれる量をつくるようにしましょう。


作業はスピーディに

商品によって時間のばらつきはありますが、水を加えてしばらくするとモルタルは固まり始めます。作業を始める前につくり方や手順を確認し、スピーディに進めましょう。


周囲を養生する

モルタルを使って作業する場所の周辺は、汚さないように新聞紙やビニールシート、マスキングテープなどを使って養生しましょう。誤ってモルタルが付いてしまった場合は固まる前に取り除きます。モルタルを塗る際に使った道具も、モルタルが固まってしまう前に洗いましょう。ただし、水で洗って排水溝に流すとつまりの原因にもなるので、後処理の場所には注意してください。


顔や体を保護する

モルタルの材料であるセメントは、目や鼻、皮膚への刺激性があります。湿ったモルタルを素手で触ると荒れることもあり、目に入ると危険です。モルタルを扱う際は防水性のある手袋や安全ゴーグル、マスクの装着をおすすめします。
 

まとめ

モルタルは柔軟性があり、施工性も高いため扱いやすいと言われます。壁や床の仕上げ材、ブロックなどを積み上げる際の接着剤、タイルなどの下地材としての役割などその使い方は様々です。

モルタルは、ホームセンターなどでも手に入り、DIYでも活用されることが多い建材です。が、取り扱いに注意すべき点もあります。事前に使い方や配合分量などをよく確認し、顔や体の保護も忘れずに作業を行うようにしましょう。