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いる?いらない?パントリーの扉

リノベーションでも人気が高まりつつあるパントリーですが、お悩みポイントの一つに、扉を付けるほうがよいのか、付けないほうがよいのか、という点があるのではないでしょうか。

ここでは、パントリーに扉を付ける場合、付けない場合、それぞれについて、メリットとデメリットを考えていきます。また、扉や目隠しを付ける場合にもいろいろな方法がありますので、実際の事例でご紹介していきます。

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扉の無いパントリーは出入りしやすく開放感あり

パントリーに扉を付けないメリットには次のようなものがあると考えられます。

扉を付けないメリット

・出入りしやすい、ものを出し入れしやすい
・湿気がこもりにくい
・扉がある場合と比べて、圧迫感が軽減され、開放感のある空間になる傾向
・建具を使わないのでコスト面で節約になる

パントリーとキッチンを頻繁に行き来する使い方でも、扉が無いと移動がよりスムーズにできますね。また、食品を置いておくパントリーでは湿気や熱はため込みたくないものです。放熱に注意すれば、冷蔵庫やキッチン家電をパントリーに隠してしまうレイアウトも取り入れやすいでしょう。

次に、パントリーに扉を付けないデメリットも確認しておきましょう。

扉を付けないデメリット

・パントリーの中が見えてしまう
・キッチンからの臭いや熱がこもってしまうことも
・小さいお子さんやペットが入り込むことも

中が見えてしまう点については、出入口の向きや棚の位置を工夫すれば、ある程度見えにくくすることもできるでしょう。また、簡易的な間仕切りを後付けする方法もありますので、後半の事例も参考にしてみてください。

事例で見る扉の無いパントリー

こちらの事例は、キッチンの奥にパントリーへの入口を設けています。さわやかな明るい緑のタイル壁が目を引きます。冷蔵庫もパントリーに収納してあり、カフェのようなおしゃれな空間に仕上がっていますね。

・事例:vol.48【リノベ|インタビュー】モデルはオーストラリアのカフェ!コストバランスとデザインにこだわったゆったり1LDK

こちらはアーチ状の入口が優しい雰囲気のパントリーです。内部には、濃い木目で統一された棚板にブラウン系のバスケットやボックスなど。こだわりを感じさせるアイテムでまとめてあり、見えることを前提としたディスプレイのような収納が素敵です。

・事例:南仏プロバンスを彷彿とさせるリノベーション「French Provence」

扉のあるパントリーならゲストが来るときに安心

続いて、扉のあるパントリーのメリットとデメリットを見ていきましょう。

扉を付けるメリット

・ゲストの目からパントリーの中を隠せる
・パントリー内での作業に集中できる
・小さいお子さんやペットが入るのを防げる

扉があるのですぐにパントリーの中を隠せるという安心感もありますね。また、家事コーナーのようなスペースを作るなら作業する時に扉を閉めれば集中しやすそうです。小さいお子さんやペットがいるご家庭では鍵を付ければ誤って開けられてしまう心配も減りますね。

続いて、扉の無いパントリーのデメリットを考えてみましょう。

扉を付けるデメリット

・人の出入り、ものの出し入れがしにくくなる
・換気がしにくくなるので湿気や臭いがこもりやすくなる

忙しく動くキッチンで扉の開け閉めは面倒になることも。パントリーを使うときは手がふさがっている時も多いでしょうから、スムーズな開閉ができる扉を選びたいところです。

事例で見る扉のあるパントリー

こちらのスタイリッシュなキッチンでは、白い扉の付いたパントリーが併設されています。開け閉めしやすい引き戸で、天井や壁と同じ白で揃えており、扉を閉めていても圧迫感があまりないように工夫されています。

・事例:【キッチンデザインの教科書】16.収納~パントリー事例|見た目も収納力も◎!4選<間取り紹介>~

扉の代わりに使える目隠しアイテム

パントリーにしっかりとした扉を付けない代わりに、目隠しとして使える他のアイテムを使うこともできます。そのうちのいくつかを紹介していきましょう。

ロールスクリーン

窓に付けることが多いロールスクリーン。フラットな見た目でスマートに隠すこともできて便利ですね。幅広いサイズ展開やDIYで後付けできるものがあるなど、使いやすい目隠しアイテムの一つと言えます。

ただ、頻繁な上げ下げにはあまり向かないという一面もあるそうですので、ウォークイン型で出入りが多いパントリーなどでは使いづらいこともあるかもしれません。

クローゼット型では、写真のように途中まで下ろして使う方法もあります。オープンにしているところによく使う物を置くなど、使用頻度を考えて棚を使い分けるとロールスクリーンとの相性が良くなりそうです。

布素材の目隠し

こちらの写真のようにのれんやカーテンなど、布素材を間仕切りに使って目隠しすることもできます。

布素材は色柄や素材のバリエーションが豊富なので、多彩な演出が楽しめるところも魅力です。インパクトのある色柄でインテリアのアクセントする、透け感のある素材でゆるく目隠しする、季節に合わせて付け替える、など、アイデア次第で楽しみが広がりそうです。

目隠しする必要が無いときには、タッセルなどでまとめておけば、出入りもしやすくできますね。

ウエスタンドア(スイングドア)

こちらはウエスタンドアやスイングドアと呼ばれるタイプのドアです。押すだけで開き自動で閉まるので、両手がふさがっていても通過するだけで開閉できてしまう優れもの。上下が空いているので適度に開放感がありつつ目隠しにもなります。

飲食店や商業施設で使われているのを見たことあるかもしれませんが、住宅でも使われることが増えてきているそうです。

まとめ

パントリーの扉について、メリットやデメリット、そして扉の代わりになる目隠しアイテムについてもお伝えしてきました。

パントリーの扉の選択には、パントリーの使い方やパントリーのある空間での過ごし方も関わってきます。パントリーのある生活をイメージしながら、扉についても考えていくと、使いやすいパントリーになるのではないでしょうか。

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