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お風呂をリフォームする際のポイント

お風呂をリフォームする際のポイント

お風呂という場所は、家の中でも最もリラックスする、と言う方が多い場所です。古い浴室もそれはそれで趣があっていいのですが、快適性、安全性を考えると、新しい技術に基づいた浴室の方がよりリラックスできる要素があります。

そこでリフォームしようか、ということになるのですが、あまり深く考えずにリフォームに取り掛かってしまうと、後になって「こんなはずじゃなかった」という事態が起きかねません。
そこでこの記事では、お風呂をリフォームする際のポイントをいくつか紹介していきます。
 

お風呂リフォーム、設備や機能そして安全性に注目

お風呂をリフォームする際のポイント

以下で、お風呂をリフォームする際に気に留めてもらいたい点をご紹介していきます。大きくは、使いやすさと安全面です。

浴槽と洗い場をリフォームする際のポイント
お風呂を構成する主な設備が浴槽と洗い場です。それぞれについて、ポイントを見ていきましょう。

(1) 浴槽をリフォームする上でのポイント
浴槽にも様々なデザイン・形・大きさがあります。中でもリフォームする上で気を付けてほしい点は「大きさ」です。

 実際に浴槽に入ってみて、ちゃんと手足を伸ばせるか、あるいはリラックスした姿勢をとれる余裕があるかを確認してください。リフォームしてみて「見た目より狭く感じた」という感想をよく聞くのが、浴槽です。まずは、リラックスできる「大きさ」の確認をおすすめします。

(2) 洗い場をリフォームする上でのポイント
洗い場も十分にスペースが確保されているか確認してみてください。例えば、お子様や介助が必要な家族がいるご家庭では、ある程度のスペースを確保したいところです。こちらも、浴槽と同様に、見た目と実際に使ってみた際の感想にズレが生じやすい場所です。

一般的に、一戸建ての場合、システムバスは、0.75坪タイプ、1坪タイプ、1.25坪タイプ、1.5坪タイプから選ぶことになります。家族構成や使い勝手にも配慮して、選択しましょう。

事故に対する安全対策
風呂は、家の中でも事故の発生率が高い傾向にある場所です。なぜなら、一番無防備になる空間だからと言えるでしょう。以下では、お風呂に潜む危険と安全対策について、ご説明します。

風呂で多い事故の代表例がヒートショックです。ヒートショックとは、脱衣所と浴室との温度差によって発生すると言われます。温度差によって血圧が急に上昇し、心臓や大動脈に負担を与え、ときには深刻な事態を引き起こすのです。特に冬には、高齢者や血圧が心配なご家族がいらっしゃるご家庭は注意が必要です。

ヒートショックの原因である温度差を少なくするため、リフォームする際には、保温性、断熱性のある材質の選択や、浴室暖房を取り入れる等の検討をしてみましょう。

さらに、次に発生率が多い傾向にあるのは転倒です。特に高齢者がいらっしゃるご家庭では配慮したい点です。これを防ぐためは、手すりをつけたり、床を滑りにくい素材を用いる等をご検討ください。

また、つまづきによる転倒を防ぐために、出入口の段差をなくすこともよいでしょう。

これらの安全対策は、主に高齢者がいるご家庭を対象としています。しかしながら、高齢者と一緒に住んでいないご家庭でも、思わぬことで必要になるかもしれませんし、将来的に必要になる可能性があるものですから、早い段階で対策しておくことをおすすめします。

掃除しやすいお風呂にする
お風呂は毎日水にさらされます。ですから、カビや水垢による汚れが発生しやすいことはご存じの通りです。そのため、掃除は使うたびに行うことがよいでしょう。

また、浴室の湿度を下げるために、こまめに換気することも効果的です。温度が下がることで、水垢やカビの発生をより抑えることができるからです。

このように、お風呂を清潔で快適な空間にするには、まめな掃除が望ましいです。ですから、リフォームする際には掃除のしやすさや換気機能を考慮しましょう。

着目すべきポイントとして、抗菌処理や防カビ対策が施されているか、浴室全体を見渡せる構造か などが挙げられます。

お風呂のデザインも大切ですが、毎日リラックスして過ごせる空間にするために、掃除のしやすさにも注目して、リフォームを検討してみましょう。
 

お風呂リフォーム工事の際に注意したい点

お風呂をリフォームする際のポイント

次に、これまでご紹介したポイント以外で、お風呂リフォームで注意すべきことを書き添えます。

リフォーム工事の流れを把握する
他のリフォームと同様に、お風呂のリフォームで失敗しないためには、まず全体的な工事の流れを把握しておくことが大切です。

はじめに、浴室の面積を確認します。すでに紹介したように、システムバスは、0.75坪タイプ、1坪タイプ、1.25坪タイプ、1.5坪タイプが代表的なサイズとされます。どのサイズがご自宅の浴室に合うかの検討をしましょう。

次は、浴室の工法の選択です。
浴室工法は大きく分けてふたつあります。「在来工法」と「ユニットバス・システムバス」です。

在来工法とは、家の中の一室を浴室として使う工法です。多少工期がかかりますが、きめ細かく、クライアントの希望に沿った工事が期待できます。

一方、ユニットバス・システムバスはバスタブなどをワンセットで工場で製作し、それを浴室に埋め込むタイプです。浴室性能はこちらの方が比較的高く、リフォーム期間も短い傾向です。しかし、クライアントの細かい希望に対応することが多少困難ですし、希望条件によっては、選択できるユニットバスシステムバスの範囲が狭くなることがあります。

どちらもメリットデメリットがありますので、工事の際には吟味しましょう。

浴室リフォームのベストな時期を選択する
一般的にお風呂リフォームに向いている時期は、浴室を使い始めてから15年~20年経過した時だとされています。これくらいの期間使用していると、日々の掃除では対応しきれなくなるほど汚れがたまってしまったり、色々な設備の老朽化も目立ってくる場合があるからです。

また、15年も経つと技術革新がかなり進んでいるので、リフォームすることで従来のお風呂より快適に過ごせ、さらに省エネにも期待ができます。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。お風呂をリフォームする際のポイントや気を付けるべき点、工事に当たっての手順などがお分かりいただけたでしょうか。

お風呂は、家族が日々、リラックスするうえでとても大切な場所です。リフォームする際には、ポイントを押さえて検討や判断されることをおすすめします。