和室を洋室にリノベーションすると部屋の雰囲気が一変、さらに使い勝手も変えられます。和室の畳をフローリングにすることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。また、フローリングに変える際はマンションだからこその注意点もありますので、詳しく見ていきましょう。
最後に和室をフローリングにした事例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
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マンションの和室をフローリングにするメリット
畳をフローリングにリノベーションすることで、得られるメリットを4つご紹介します。なお、こちらで述べる畳の特徴は、昔ながらの畳である「イ草畳」を想定しています。
掃除しやすい
畳の場合、ジュースやお茶などの飲み物をこぼすと吸水しやすく、拭き取りにくいのが難点です。さらに、粉状のものをこぼした際も、畳の目に入り込んで取り除けないということもあるでしょう。
畳と比較すると、フローリングは掃除がしやすいというメリットがあります。飲みこぼしや食べこぼしが拭き取りやすく、普段の清掃をフローリングワイパーなどでさっと済ませることも可能です。
ダニの繁殖を抑えられる
畳の目などに、食べカスや髪の毛などが入り込んでしまうと取りにくく、これらはダニの餌となってしまいます。ダニの餌が増えると、ダニが繁殖しやすくなるでしょう。さらに、畳の温度や湿度は、ダニが活発に動く環境を作りやすくしています。
一方フローリングは、ダニの発生を抑えられるという特徴があります。フローリングは、ダニの餌となるホコリなどのハウスダストを掃除しやすいからです。ただし、フローリングにも少なからずダニが生息していたり、ダニの死骸やフンが落ちていたりするため、清潔に保つためには日々の掃除が必要です。
メンテナンスの手間を減らせる
フローリングは耐用年数が長く、メンテナンスの手間を減らせるというメリットがあります。オイル塗装のフローリングをきれいに保つためには、定期的に再塗装が必要ですが、ウレタン塗装のフローリングであれば負担を減らせるでしょう。
畳は使っているうちに、紫外線による日焼けやささくれなどの傷みが生じます。畳は、耐用年数がフローリングより短めで、裏返しや表替えなどの定期的なメンテナンスも必要です。
家具が置きやすい
クッション性のある畳は、タンスやソファなどの重たい家具を置いたときに、跡が付いてしまうことも多いです。一方で、フローリングは家具の跡が付きにくく、模様替えもしやすいでしょう。
マンションの和室をフローリングにする際の注意点
畳から和室にする際の注意点として、以下の3つが挙げられます。
・防音対策が必要
・床の硬さに注意
・温度や湿度に注意
マンションでは、騒音トラブルが起こることも多いです。フローリングは、畳などと比べると、音が響きやすいという特徴があります。防音フローリングを取り入れるなどの対策をしましょう。畳よりも床が硬くなるため、小さい子どもや高齢者がいる家庭では特に、転倒によるケガ防止対策をしておくと安心です。
断熱性の高い畳と比較すると、冬の寒い時期などは、裸足で過ごしにくいこともあります。また、無垢フローリングは、畳のように調湿機能を持っているため、部屋の湿度を快適にしてくれますが、複合フローリングには調湿機能がない点にも注意しましょう。
和室をフローリングにしたマンションリノベーション事例
和室をフローリングにリノベーションすると、木の温もりが感じられる空間になります。こちらでは、リノベーション事例を2つご紹介します。
小上がりの畳スペースで空間を有効活用
こちらの事例では和室1部屋を無くし、洋室を部分的に取り込んで広いリビングに変更しました。やわらかな色合いのフローリングと白い天井や壁があいまって、お部屋がぱっと明るくなり、やさしい雰囲気に包まれています。
リビングの一角には、小上がりの畳スペースを設けており、和室の要素を少し残しています。ストレッチをするスペースとして活用したり、天井のスクリーンを下ろして個室として使ったりと、さまざまな使い方ができます。
たっぷりの無垢材で西海岸テイストのお部屋に
こちらは、もともと和室が2部屋ありました。1つは洋室に、もう1つは洋室とウォークインクローゼットにリノベーションしています。
床にはヴィンテージ感のある無垢材フローリングを使用し、木の風合いが感じられます。リビングと洋室の間の戸を開ければ、広々とした空間にできます。壁の中に戸が収まる引き込み戸を設置しているため、スッキリとした印象になります。
どんなフローリングを使うかによって、部屋の印象は変わってきます。HAGSでは、洗練されたデザインの床材を豊富に取り揃えています。以下のリンクからぜひチェックしてみてください。
まとめ
和室から洋室にリノベーションすると、部屋の雰囲気を大きく変えられます。フローリングにすることで、清掃面や衛生面、メンテナンス面などにおいてメリットを得られます。一方で、防音性の低さや床の硬さ、温度や湿度などにおける注意点もあります。ただ、対策をすることで、快適に暮らせる家づくりが可能になるでしょう。
和室の雰囲気を変えたい、和室に不満を抱えているといった場合は、フローリングへのリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。
writing:ハナミ
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