ある時期までは日本の住宅のほとんどに住宅に作られていた和室。近年は床材にフローリングを使うのが主流となったこともあり、今ある和室を上手く使いこなせていないご家庭もあるのではないでしょうか。せっかくの和室を活用するために、気分が上がるおしゃれな空間にリフォームしてみるのもひとつの手です。今回は、昔ながらの和室をイマドキのおしゃれな部屋にリフォームする5つの方法をご紹介します。
事例集ダウンロードはこちら
イマドキの和室事情とは
近年では昔と比較すると、部屋全体で和室の占める割合は減少傾向ですが、住宅の中の1部屋が和室になっている場合もまだまだ多いでしょう。よく見かけるのはリビングに隣接して和室を設ける間取りです。家族がひと休みしたり、ゆっくり寛いだりする場所として用意されていますが、残念ながら上手く活用できず、物置部屋と化しているケースもあります。
最近流行しているのは、和室に「洋」の要素を融合させた「和モダン」テイストです。既存の和室を活かしながら、「和モダン」のテイストをプラスすれば、おしゃれで洗練された和室にすることもできるでしょう。
おしゃれな和室にリフォームする5つの方法
昭和を感じさせる昔ながらの和室ではなく、スタイリッシュさを兼ね備えたおしゃれな和室にリフォームするには、以下の5つの方法を取り入れてみましょう。選ぶ色や素材によって、ぐっと雰囲気を変えることができます。
壁紙を変える
和室の壁紙はベージュや薄いグリーンを使われることが多いですが、少し濃い和テイストの色を取り入れて、洗練された空間に仕上げる方法があります。和室の壁全体ではなく、あえて一部分にアクセントをつけるような使い方をすると、部屋の雰囲気が引き締まっておしゃれな和モダンに。
照明を変える
イマドキらしい和室にするためには、照明を変えるのもひとつの方法です。シンプルなシーリングライトやダウンライトも良いですが、デザイン性のあるペンダントライトもおすすめです。また、和室は床の間上部や吊り押入の下など、構造的に間接照明を取り入れやすくなっています。間接照明を付けると、空間が柔らかい光で照らされるので部屋の雰囲気も洗練されたものになりやすいです。
畳のデザインを変える
近年は畳のデザインもバリエーション豊かです。畳のフチあり・フチなしだけでなく、畳の形を一般的な長方形から正方形にするだけでも、部屋の印象が大きく変わります。また、畳の色や素材は、天然ものから原料が紙のタイプまでさまざまです。畳のメンテナンス時期に合わせてリフォームすれば、費用も節約できるので取り掛かりやすいでしょう。
障子を外してプリーツスクリーンにする
和室ならではの「障子」ですが、管理に手間がかかり、部屋全体が薄暗くなりやすいといった難点もあります。そんなときは思いきって障子を外し、プリーツスクリーンに付け替えましょう。プリーツスクリーンを使用すると空間全体も明るくなり、管理も比較的楽に。現代的でおしゃれな和室に一歩近づける優れものです。
襖や引き戸をアレンジする
障子と同じく、和室ならではのアイテムと言える襖や引き戸に手を加えることでも、印象を変えることができます。和を意識した華やかな色や柄を取り入れれば、雰囲気も一変するでしょう。襖紙を変えるだけならDIYでも取り組みやすいので、初心者の方にもおすすめできます。
和室リフォームで気を付けるべきポイント
和室をリフォームする際に気を付けるべきポイントとして、以下の2点が挙げられます。
・隣接する部屋のインテリアとバランスをとる
・子どものいる家庭は耐久性の高い畳にする
まず、リビング横の和室のように隣接する部屋がある場合は、他の部屋とのバランスを考えてコーディネイトする必要があります。あまりにかけ離れた色使いをしてしまうと、和室だけ浮いて見えてしま、使いにくくなってしまうこともあるからです。隣接する部屋の要素を少しだけ和室に取り入れると馴染みやすくなるでしょう。
次に、子どもがいる家庭では畳が傷みやすい傾向にあるため、フチありで耐久性の高い畳を選びましょう。最近よく見かけるフチなしの畳はスタイリッシュですが、い草が切れやすいため、耐久性の面ではあまりおすすめできません。
まとめ
今回ご紹介したリフォーム方法であれば、和室の造りを大きく変えなくても、イマドキでおしゃれな空間を実現することができます。なんとなく和室に使いにくさや野暮ったさを感じている方は、一度リフォームを検討してみると良いでしょう。せっかくの和室を活用しないのはもったいないので、少しでも心地よい空間になるようぜひお試しください。
参考:和室リフォーム。失敗しないための4つの注意点。 | HAGS (ハグス) (hags-ec.com)
事例集ダウンロードはこちら