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40代リフォーム・リノベーションで気をつけたいよくある失敗と対策3選

40代になりライフスタイルが安定してきて、そろそろリフォーム・リノベーションで理想の住まいを手に入れたいと考えている人も多いのではないでしょうか。20〜30代に比べて収入が増えてくる40代では、よりこだわったリノベーションを実現できる可能性があるでしょう。一方で、40代だからこそ気をつけたいポイントもあります。

この記事では、40代リフォーム・リノベーションを検討するにあたって参考にしたい、よくある失敗例を3つ紹介します。同じような失敗をしないための対策についても解説していきます。

よくある失敗1:予算の見立てが甘い

よくある失敗例の1つ目が、リフォーム・リノベーションにかかる予算の見立てが甘かった結果、想定以上にコストがかかり、生活を圧迫してしまうというケースです。

  • こだわりを詰め込みすぎたあまり、完成してみたら予算を大幅にオーバーしていた
  • 物件購入時には気づかなかった建物や配管の老朽化が発覚し、想定外の費用が大きくかかった
  • 物件購入時にリフォームしたものの、住み始めて1〜2年で追加のリフォームが必要になった

築古の物件を購入してリフォーム・リノベーションする場合に多いのがこの失敗。中古物件は新築物件に比べてリーズナブルなのが魅力ですが、築年数が古くなるほど補修が必要な箇所は多くなり、リフォーム・リノベーション費用が膨らむというのはよくある話です。

想定外の費用はかかるものと考える

1つ目の失敗を回避するためには、常に「想定外の費用はかかるもの」として想定に入れておくことが大切。

収入が安定する40代でリフォーム・リノベーション予算を組もうとすると、どうしても予算の範囲内で最大限こだわりを実現しようと考えたくなるでしょう。しかし、ギリギリの予算計画では、想定外の費用に対応できません。老朽化による配管の交換、床の張り替え、設備の入れ替えなど、予備費を見込んだ余裕のある予算計画を心がけましょう。

よくある失敗2:将来への想像力不足

よくある失敗例の2つ目は、現在のライフスタイルだけを考えたプランのため、住み始めてしばらく経ってから経済的に苦しくなったり、使い勝手が悪くなったりといったケースです。

  • 子どもが大きくなって教育費がかかるようになり、ローン支払いが家計を圧迫するようになった
  • 子どもが一人増えて、子ども部屋が足りなくなった
  • 子どもが大きくなって部活の道具や衣服などが増え、収納スペースが足りなくなった

リノベーションして長く住み続ける想定であれば、現在のライフスタイルだけでなく、50代・60代となった際に訪れる、ライフスタイルの変化も想像しながらプランを考えたいところ。将来のライフスタイルの変化に対応できないと、場合によっては再度リフォームや住み替えが必要になる可能性もあります。

ライフステージを見据えた計画を

2つ目の失敗を回避するためには、将来のライフスタイルやライフステージを見据えたリノベーション計画を立てることが大切。

たとえば、現在小さな子どもがいる家庭であれば、その子が大きくなったときのライフスタイルも計画に見込むべきです。学校に通うようになったら勉強するスペースが必要になり、思春期を迎えれば子ども部屋も必要になるでしょう。さらに大きくなれば、子ども専用の収納スペースもあったほうがよいかもしれません。

50代後半〜60代ともなれば、子どもの独立や親の介護といった次のライフステージも待ち構えています。将来的にはライフステージに合わせて再度リノベーションするかもしれませんが、現時点でなるべく将来を見据えた計画にしておきましょう。

よくある失敗3:周辺環境のリサーチ不足

3つ目のよくある失敗例は、周辺環境のリサーチ不足により生活しづらい住まいになってしまうというケースです。これはいずれかの世代に限った話ではありませんが、特に現役子育て世代である40代では影響が大きい失敗例と言えるでしょう。

  • 自治会活動や地域イベントの多いエリアで、共働き世帯にとっては負担が大きかった
  • 駅近ではあるが週末の買い物スポットが少なく、車で遠くまで買い物に行かなければならない
  • 小学校や中学校の校区の外れにあり、子どもの通学が大変になった

物件購入やリノベーションプランを考えている時点では、いかに理想の住まいを作るかという点にばかり目が行きがちです。しかし、リフォーム・リノベーションでどれだけ素晴らしい住まいを手に入れても、周辺環境ばかりはコントロールできるものではありません。

周辺環境が住みやすさを左右する

この失敗を回避するためには、徹底した事前の周辺環境リサーチが欠かせません。物件購入を検討する段階で、その家に住んでいるイメージを持つことが重要。生活者目線で周辺環境を見てみると、よい面・悪い面どちらも明らかになるでしょう。

子どもがいる家庭では、子ども目線で周辺環境を検証する必要もあります。先ほど紹介した公立学校の校区のほか、友達と遊べる公園環境、夜の治安など幅広い視点で確認するとよいでしょう。

まとめ

今回は、40代リフォーム・リノベーションでよくある失敗例3選と、その失敗を回避するための対策について解説してきました。40代は家族構成やライフスタイルが安定してくる年代ですが、将来的にはライフステージの変化が見込まれます。

現在のライフスタイルや住まいそのものだけでなく、将来の変化や周辺環境といった広い視点を持ってプランニングすることが、40代リフォーム・リノベーションの成功に欠かせない要素なのです。