リノベーションをするにあたって、自宅にガレージを作ることに憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。車やバイクの置き場としてだけでなく、趣味に没頭できるこだわりの空間としてガレージは重宝します。
今回は、リノベーションでガレージを設ける場合のポイントや注意点について、詳しく解説していきます。
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ガレージとはどのような空間?
そもそも「ガレージ」とは、どのような空間を指すのでしょうか。ガレージ(garage)は、英語で「車庫」や「自動車の修理工場」を意味する言葉であり、本来は、自動車やバイクを風雨から守る屋内の車庫スペースを指します。ガレージは、愛車を風雨から守れるだけでなく、防犯面でも安心して駐車しておけるというのが魅力です。
また、室内に比べて、汚れや匂い・音などを気にする必要がないため、DIYや楽器演奏といった、家の中ではやりづらい趣味に没頭できる空間としても人気。自分の時間を大切にしたい人にとって、ガレージはもってこいの空間といえるでしょう。
ガレージの種類と特徴を知ろう
本来の車庫としての役割に加え、貴重な趣味空間にもなるガレージは、大きく分けて3つの種類があります。続いては、3つのガレージタイプ別に特徴を見ていきましょう。
ビルトインガレージ
リノベーション・リフォームにより、建物の一部に組み込んで作るガレージを「ビルトインガレージ」と呼びます。建物内にガレージを設置するので、土地面積が限られていて、駐車場を新たに設けるスペースがない場合にもおすすめです。ビルトインガレージは外に面した部分にシャッターなどが付いているのが一般的で、ガレージから直接室内に入れる動線が設けられているケースもあります。
独立型ガレージ
独立型ガレージはその名のとおり、敷地内に家の建物とは別に独立して設けられているガレージのこと。建物から離れたところにあるのでエンジン音や趣味の音が家に聞こえにくいのがメリットですが、設置するためにはそれなりの土地面積が必要となります。
ガレージハウス
「ガレージハウス」は「ビルトインガレージ」と同様、建物の一部にガレージが組み込まれています。ビルトインガレージが後から付けられるものを指すことが多いのに対し、当初からガレージを室内に設けている家のことを「ガレージハウス」と呼ぶのが一般的です。
リノベーションでビルトインガレージを設置する場合の注意点
ここからは、リノベーションで後からビルトインガレージを設置する場合の注意点を紹介していきます。
騒音対策・排気対策をしっかり考える
ビルトインガレージは、外気につながる場所とはいえ、室内と通じる場所に自動車やバイクを停めるという性質の空間です。そのため、自動車やバイクが出入りする際のエンジン音やシャッターの開閉音による騒音対策や、排気ガスを適切に換気する対策が欠かせません。
騒音対策としては、防音性の高い建材を使用したり、開閉音の小さい電動シャッターを設置したりといったものが考えられます。また、排気に対しては、強力な換気扇を設置したり、ガレージに窓を設置したりといった対策が有効です。
建物構造や間取りに気を付ける
ビルトインガレージは、自動車を駐車するスペースであるため、一定の広さがある柱のない空間を確保しなければなりません。柱のない空間を設けても建物構造に影響がないか、あらかじめ確認しておきましょう。当然のことながら、生活空間の一部が削られることになりますから、間取り上不都合がないかどうかも十分に検討しておきたいところです。
万全な防犯対策を心がける
ビルトインガレージは、愛車を犯罪から守るという点で効果的ですが、それはあくまでも、ガレージ自体の防犯対策がしっかりとしている前提での話です。防犯対策が手薄なガレージは、むしろ、「ここに車など金目のものがある」と主張しているようなもので、かえって危険な場合もあります。
ビルトインガレージを設置するなら、頑丈なシャッターや防犯カメラを付けるなど、防犯対策を万全にしておきましょう。
リノベーションでビルトインガレージを設置する費用相場
憧れのビルトインガレージを作りたいと思っても、気になるのが費用相場です。1階の使っていない部屋を、リノベーションでビルトインガレージに作り変える場合、既存の部屋の解体費用+コンクリート打設費用+内外装費用で約200万円〜は見込んでおきたいところ。
本体工事のほかに費用がかかる項目としては、入口に設置するシャッターが挙げられます。安価な手動シャッターは開閉音が大きく、開け閉めの動作も面倒なのがデメリットです。一方、電動シャッターは音が静かで利便性も高いものの、手動に比べるとコストが高くなります。
シャッターの取り付けは、工事費を含めて20〜40万円程度が相場であり、全体合計で約220万円〜を見込んでおきましょう。
(参考:ビルトインガレージにリフォームする費用は?)
(参考:駐車場・ガレージリフォームの種類と費用相場)
まとめ
愛車を安全に駐車できる空間であるガレージは、家族に迷惑をかけることなく、趣味に没頭できる空間としても人気です。1階や地下の使っていない部屋をリノベーションしてビルトインガレージを設ければ、自分だけのこだわり空間を実現できるかもしれません。
今回紹介したポイントや注意点を参考に、ガレージを取り入れたリノベーションを検討してみるのもおすすめです。
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