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キッチン側面や天板をモルタル風仕上げにするリノベーション・リフォームの費用・事例・注意点|リノペディア

リノペディアとは
リフォームやリノベーションの実際のユーザーの声をもとに、現場からその工事にかかる費用・工期・注意点などのポイントをまとめた工事事典です。

監修:空間プロデューサー 岡野 潤
「引き渡しからが本当のお付き合い」。施工責任者・アフター責任者として、住んでからの小さな改良工事や疑問点・お困りごとの相談など全般を担う

今回のテーマ
キッチンの側面や天板をモルタル風の仕上げにしたい

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1. この工事で影響する場所は?

・キッチン

モルタル風に仕上げるキッチンの側面や天板、壁に凹凸や継ぎ目があると、仕上げ用の左官材を塗った後に、ひび割れや塗りムラといった施工不良の原因となってしまうので、隙間やビス穴、たわみがないように下地処理をしておく必要があります。

2. 費用相場

・キッチンの天板をモルタル風に仕上げる場合の相場は、約30万円~です。

左官材の種類によっては、塗るための資格が必要なので専門の職人による施工で施工費が高くなります。

・費用には下記のものが含まれます。

 養生
 下地処理工事
 壁の仕上げ材(モルタル風に仕上げる左官材・モルタル)

3. 工期の目安

1週間位

上記が基本の日数となり、加工する範囲が広くなると工事の日数も増えます。

左官材の種類によって、乾燥時間が異なるので工期が変わります。

4. 工事の流れ

1)養生

左官で仕上げるキッチンの周りの壁や床に左官材が付かないように養生シートや養生テープで養生します。

2)キッチンの下地処理

隙間やビス穴、たわみがないようにボードを張ったり、パテを塗ったりして下地処理を行います。塗る場所の素材に合ったプライマー(下塗り塗料)を塗ります。

3)1・2度塗り・乾燥・研磨

薄くムラなく左官材を塗って乾燥させます。仕上げの種類によっては、研磨をして重ね塗りします。

※仕上げや左官材の種類によって、重ね塗りする回数や乾燥時間が異なります。

4)モルタル風左官仕上げ

コテを使って職人がモルタル風に仕上げます。

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5. キッチンをモルタル風仕上げにする工事のリノベーション・リフォームの事例

事例1:存在感のあるモルタル風仕上げのアイランドキッチン

アイランドキッチンをモルタル風仕上げにすることで、統一感のあるモダンな空間になっています。無機質ながらも木との張り分けによって温もりがプラスされ、重厚感と存在感を兼ね備えたキッチンに仕上がっています。

事例2:モルタル風仕上げでスケルトン天井のようなLDK

こちらはキッチンではありませんがなく、LDKの天井や梁をモルタル風仕上げにしています。モルタル風にすることで、躯体を見せるスケルトン天井のような見た目になり、インダストリアルテイストなLDKになっています。

6. 業者の選び方チェックポイント

1.工事品質 

事前の現場確認の記録を残しているか
当たり前のことですが、寸法などの記録をしっかりとることです。

養生をしっかりしているかどうか
工事の際には特に、通路・エレベーターなどの共有部分に養生の仕方に差が出ます。丁寧さはこういう場所に出るというのは現場でも大切にしています。

現場を裸足で歩けるか
整理整頓ができている現場は釘などの危険な工具が落ちていません。部材の整理整頓はもちろん、ほうきと塵取りでこまめに掃除ができる環境であることも大切です。

リスクの説明があるか
中古リノベーションの場合は、現場の状況により希望していた工事が出来ないケースがあります。契約の前にリスクの説明があるか確認しましょう。

2.デザイン提案力

メーカー品以外の提案ができるか
有名メーカーのアイテムは、どの業者でも比較的見積を取りやすいですが、有名メーカー以外への知見もあるかが一つの基準になります。

ニーズにあった提案ができるか
ヒアリング時に「どのアイテムが良いか」だけでなく、「なぜその窓が良いか」や、「使い方」のヒアリングがあると、ニーズに沿った提案があることが期待できます。アイテムが決まっている場合は個人でインターネットで価格を確認しながら選択できるメリットがあります。デザイン提案を期待するのであれば、使い方を含めたデザイン案を出せる業者が良いでしょう。

7. 工事の際の注意点や意外な落とし穴

本物のモルタルを使うと費用や工期がかかる

モルタル風仕上げが出来る左官材ではなく、本物のモルタルで仕上げることも出来ます。しかし、本来下地として使われるモルタルが塗れるように下地処理をする必要があるので、費用が高く、工事の期間も長くなってしまいます。本物のモルタルにはひび割れしやすいというデメリットもあります。モルタル風に仕上がる左官材と見た目はあまり変わらないでの、本物のモルタルを使う場合は、デメリットや予算、工期を確認しておきましょう。

8. オススメの壁仕上げ材

HAGSアイテム:【施工道具セット】珪藻土 KEISOUDO 左官塗り壁材 [5kg/18kg]

珪藻土と施工道具がセットになった塗り壁材です。一般的な刷毛やローラーを使う塗料と違い、珪藻土は左官コテを使って塗ります。コテやコテ板、養生のためのマスキングテープなどの必要な道具が揃っているので、すぐに塗ることが可能です。

 

HAGSアイテム:珪藻土 KEISOUDO 左官塗り壁材 [5kg/18kg]

調湿・消臭・抗菌効果が期待できる珪藻土をDIYで施工することが可能な塗り壁材です。豊富なカラーバリエーションが揃っているので、自分で調色する必要がありません。蓋を開けてすぐに塗ることができ、コテを使って好みの塗りパターンに仕上げることが出来ます。

 

HAGSアイテム:【HAGS オリジナル商品】エマルジョンペイント [1kg/4kg/16kg]

塗装に慣れていない人でも塗りやすい水性ペイントで、塗料独特の匂いがあまりしないため、室内でも使いやすいペイントです。グレーを中心とした5色展開で、インダストリアルテイストや男前インテリアなどのカッコいいテイストに仕上げるのに適した塗料です。

9. まとめ

この「リノペディア」では、リフォームやリノベーション時のモヤモヤを一つずつ紐解くことで、後になって思いもよらない事態に陥ることがないよう、実用的な注意点をお届けしています。費用は現場の状況や時期により異なる点、工期や状況も現場の状況が優先されますので、ここに記載された情報を参考に、事前に業者にしっかりと確認をするようにしましょう。

 

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