「長年住んでいる家をリフォームしたい」「老後に向けて家をバリアフリー化したい」など、リノベーションやリフォームを検討する場合、資金調達の方法に悩むことも多いでしょう。

そこで今回は、リフォーム資金の主な調達方法と、リフォーム資金の相談窓口を6つご紹介します。窓口ごとに異なる特徴を踏まえて、どこに相談するのか検討してみてください。

リノベーション・リフォーム資金の調達方法

大掛かりなリノベーションでは、高額な費用がかかることも多く、自己資金でまかなえないケースもあるでしょう。資金調達の主な方法として、リフォームローンや住宅ローンを組む方法と、国や自治体による補助金を受け取る方法があります。

リフォームローンは、リフォームに必要なお金を借り入れるローンのことです。住宅金融支援機構や、民間の金融機関などが取り扱っています。住宅ローンで購入した家に住んでいる場合、返済期間中にリフォームするケースもありますが、住宅ローンとの併用や、リフォームと同時に住宅ローンの借り換えをすることも可能です。

また、中古住宅の購入と同時にリフォームする場合は、住宅購入費用とリフォーム費用をまとめて借りられるローンを利用する方法もあります。

リフォームに関する条件を満たすと、国や自治体から補助金を受け取れる可能性もあるため、要チェックです。省エネを目的としたリフォームや、バリアフリー改修への補助金制度、子育て世帯を対象にした支援事業、自治体独自の補助金制度などもあります。

リノベーション・リフォーム資金の相談窓口6選

リフォームにかかる資金について、相談できる窓口を6つご紹介します。それぞれで相談できる内容や、特徴の違いを見ていきましょう。

民間の金融機関

民間の金融機関では、リフォームローンを取り扱っていることも多いため、窓口で相談することが可能です。リフォームローンの契約の流れや、返済計画などの相談ができます。

口座の保有状況にかかわらず、基本的に相談は無料です。金融機関にもよりますが、平日の夕方以降や土日に相談できる窓口もあるため、仕事などで忙しい場合は、時間や曜日に柔軟に対応してくれる金融機関を選ぶとよいでしょう。

金融機関によって、金利や借入可能額、返済期間なども変わってきます。ひとつの金融機関の窓口に相談するだけでは、他の金融機関との比較ができない点には注意しましょう。

住宅金融支援機構

住宅金融市場において、安定した資金供給を支援する独立行政法人です。民間の金融機関と提携して、固定金利の住宅ローンである「フラット35」を中心に提供していますが、リフォーム融資も取り扱っています。

第三者の立場から、提携する金融機関を紹介してくれるため、いくつかの金融機関を比較検討したい場合にも相談しやすいでしょう。主要都市に相談窓口があるものの、すべての市町村に設置されているわけではありません。電話相談が基本となる点には注意が必要です。

自治体の住宅相談窓口

お住まいの地方自治体で、リフォームの相談窓口を設けていることも多いです。電話や対面で相談ができます。

自治体が独自に行っている、リフォームの補助金制度の内容や、利用方法なども詳しく教えてもらうことが可能です。リフォームにあたって、補助金を活用したいと考えている場合は、相談してみるとよいでしょう。また、信頼できるリフォーム業者を紹介してくれることもあります。

ファイナンシャルプランナー（FP）

ファイナンシャルプランナーは、相談者の立場やライフスタイル、家族の状況、収入と支出の状況などのさまざまな要素を考慮した上で、総合的な視点で資金計画を立て、アドバイスをしてくれます。人生においては住宅に関するお金以外にも、老後資金や教育資金なども必要なため、総合的かつ長期的に資金計画を立てたい場合には、ファイナンシャルプランナーに相談してみるとよいでしょう。

ただし、相談は基本的に有料なので、相談するほど出費が増えてしまいます。また、得意分野があるため、リフォーム資金に詳しいファイナンシャルプランナーを見極める必要もあります。

リフォーム・リノベーションの会社

リフォームやリノベーションをしてくれる会社の中には、リフォーム資金に関する相談に対応してくれる会社もあります。リフォーム工事を行う立場からの、リフォーム内容に関するアドバイスも受けつつ、リフォーム資金について相談することが可能です。

資金の相談に対応する会社であれば、リフォームローンの利用に関する相談や、補助金の活用についてのサポートも受けられます。煩雑な手続きなども代行してくれる会社なら、スムーズにリフォームを進められるでしょう。

リノベーション相談会

リノベーション会社や自治体などが開催するもので、住宅のリノベーションについての相談ができます。複数人が参加する勉強会の形式や、個別相談会などもあります。耐震補強や断熱工事などのリフォーム自体に関する相談や、ローンに関する相談も可能です。

相談会によっては、ファイナンシャルプランナーにお金の相談ができることもあり、無理のない資金計画の提案を受けられます。基本的に予約制で、参加費は無料のものが多く、Web相談会も開催されています。

まとめ

リフォームやリノベーションをする際は、どれくらい資金が必要なのか、必要な資金をどうやって調達するのかなど、お金に関して悩むことも多いものです。リフォームローンにもさまざまな種類があるため、ご自身に適したローンを比較検討する必要もあります。国や自治体による補助金制度を上手に活用することもポイントです。

今回ご紹介した相談窓口を参考に、リフォーム資金に関する相談をして、不安や悩みを解消してみてはいかがでしょうか。