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防音フローリングとは、防音フローリングの種類や費用を分かりやすく紹介

防音フローリングとは、防音フローリングの種類や費用を分かりやすく紹介

 

集合住宅に住んでいる人にとって、気を付けたいことのひとつが「騒音問題」です。人によっては気にならない人もいますが、騒音問題が原因でうつになることもあります。快適な暮らしを続けるためにも、防音対策をしっかりと取っておきましょう。
 
この記事では、防音フローリングについてまとめました。防音フローリングの効果や費用について分かりやすく紹介しています。集合住宅にお住まいの方や、騒音対策を施したい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。


 

防音フローリングの基礎知識

防音フローリングとは、防音フローリングの種類や費用を分かりやすく紹介

 
防音フローリングとは、固体音を和らげる効果のあるフローリングです。人間の耳に聞こえる音には大きく分けて以下の2種類があります。
 
・空気音
・固体音
 
空気音とは、人の声や車のクラクションのように、空気の振動を利用して伝える音のことです。一方で固体音とは、物を落としたときや、子どもが飛び跳ねたときに起きる衝撃音のことを指しています。衝撃音は壁や床に伝わるので、隣室にも音が響くのです。
 
空気音は壁や窓を設置することでシャットアウトできます。しかし、衝撃音は壁や窓では防げません。そこで、防音を目的とした材質を使用することで固定音を和らげることができます。

 
固体音は2種類ある

物を落としたときに響く固体音ですが、以下の2種類に分けられるので覚えておきましょう。
 
・軽量床衝撃音
・重量床衝撃音
 
軽量床衝撃音とは、スプーンやフォークなどを落としたときに聞こえる固定音のことです。硬くて軽い音がします。一方で、重量床衝撃音とは、子どもがベッドから飛び跳ねたときに聞こえる衝撃音のことです。重くてにぶい音がします。
 
軽量床衝撃音に関しては、カーペットなどでも音を和らげることが可能です。しかし、重量床衝撃音に関しては、カーペットだけでは完全に防げません。特に、木造や鉄骨造の集合住宅は、鉄筋コンクリート造よりも音が響きやすいので注意が必要です。
 
(参考:フクエイホーム マンションなどで騒音がおこるのはなぜ?

 

防音フローリングの種類

防音フローリングとは、防音フローリングの種類や費用を分かりやすく紹介

 
防音性能の高いフローリングにしたい場合、遮音等級をチェックしておきましょう。遮音等級とは、建物の遮音を数値化したものです。床衝撃音に関する遮音等級と生活実感は以下のとおりです。

防音フローリングとは、防音フローリングの種類や費用を分かりやすく紹介

衝撃音を和らげる目的でフローリングを購入する際は、遮音等級L-40~45を選びましょう。なお、集合住宅によっては使用できるフローリングについて、細かい規定を設けているところもあります。あらかじめ、管理会社に相談して決めると良いでしょう。


 

防音フローリングにかかる費用

防音フローリングにかかる費用は、工事内容によって異なります。ここでは、防音フローリングにかかる費用を工事別にまとめました。床の防音工事を検討されている方は参考にしてください。
 
 
遮音効果のあるフローリングに張り替える

既存のフローリングから遮音効果のあるフローリングに張り替える方法です。張り替える床材によっても費用は変わりますが、1m2あたり14,000~20,000円となっています。遮音効果が高い床材ほど、金額は高くなるので注意しましょう。
 
 
遮音効果のあるフローリングを重ね張りする

既存の床に遮音効果のあるフローリングを重ね張りします。既存の床をはがす必要がないので、解体費用を安く抑えられるでしょう。フローリングの重ね張りには、1m2あたり12,000~15,000円の費用がかかります。
 
 
二重床工法

鉄筋コンクリート造の床部分であるコンクリートスラブに、金属製の支えを立ててから床を設置する方法のことです。コンクリートスラブへの振動を軽減できるので、固定音が出にくいでしょう。目安として25m2の部屋に二重床工法を施した場合、解体工事で100,000円、廃材の処分に20,000~30,000円、合計で約500,000円の費用がかかります。遮音性は高いもののフローリングの張り替えに比べると費用が高額になるので、慎重に検討しましょう。

 
防音マットを敷く

遮音性が高いマットの上にフローリングを張る方法です。フローリングの張り替えとは異なり、既存のフローリングをはがす必要がないというメリットがあります。しかし、フローリングに傾きが見られる場合には、フローリングをはがして基礎工事を行う必要があるので注意しましょう。
 
防音マットの費用は1m2あたり18,000~25,000円です。基礎工事を行う場合には、30,000~100,000円の費用がかかります。
 

 
(参考:リフォームジャーナル「マンションの防音リフォームの種類や効果、費用まで徹底解説!」
(参考:ハピすむ「床の防音リフォーム工事の費用は?」

 
 

まとめ

防音フローリングとは、防音フローリングの種類や費用を分かりやすく紹介

 
この記事では、防音フローリングについて分かりやすくまとめました。防音フローリングとは、固体音を和らげる効果のあるフローリングのことです。壁や床を伝わって響く衝撃音を軽減できます。
 
防音フローリングに張り替える場合には、遮音等級L-40~45がおすすめです。ただし、集合住宅によっては、フローリングに関する細かい規定を設けている場合もあるので、あらかじめ管理会社に相談しましょう。