Column

効果的な天井の防音対策とは、おすすめの商品も紹介

効果的な天井の防音対策とは、おすすめの商品も紹介

 
集合住宅に住んでいる方にとって防音は大切です。しかし、壁や床の防音については注意しているものの、天井の防音対策は行っていないという方もいるのではないでしょうか。
 
天井の防音対策をするには、吸音材と遮音材の併用が大切です。2つの素材を併用することで、近隣への音もれを防ぐことができます。
 
今回の記事では、天井の防音対策が必要な理由と具体的な天井の防音対策についてまとめました。ぜひ、この記事を一読して防音対策に役立ててください。

 

天井の防音対策が必要な理由

効果的な天井の防音対策とは、おすすめの商品も紹介

 
音は大きく分けて2種類あります。空気を振動させることで音を届ける「空気音」と壁や床を直接振動させて音を届ける「衝撃音」です。空気音に関しては、天井や壁があれば空気の振動を遮断できます。一方で衝撃音については、天井や壁を通して音が響くので、防音対策を取る必要があるでしょう。
 

木造住宅は要注意

音の伝わり方は、建物の構造によって異なります。一般的な集合住宅の構造は以下の3種類です。
 
・木造
・鉄骨造
・鉄筋コンクリート造
 
このうち、もっとも音が伝わりやすいのは木造です。木造は通気性がよいので、音が伝わりやすくなっています。加えて、木造の集合住宅で壁や天井が薄い建物は、イスを引く音や携帯電話のバイブレーションの音ももれてしまうこともあるので注意しましょう。
 
反対に、もっとも音が伝わりにくいのは、鉄筋コンクリート造です。鉄筋コンクリート造は、鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んでいるため、壁の密度が高くなっています。そのため、音が伝わりにくくなるのです。

 

天井の防音対策の方法

効果的な天井の防音対策とは、おすすめの商品も紹介

 
天井の防音対策で、もっともおすすめなのが吸音材と遮音材の使用です。上階からの音を抑えることができます。
 
吸音材とは

吸音材とは、吸い込んだ音を外に逃がす素材のことです。そのため、部屋の中での音の反響を防ぐことができます。吸音材を単体で使うだけでは防音できません。遮音材と併用することで高い防音効果を発揮します。
 
吸音材を使用すれば、防音効果を高めることができます。ただし、吸音材には欠点もあるので注意しましょう。吸音材を使用するときには湿気に注意しましょう。吸音材を湿気の多い部屋に使用すると、水分を取り込みます。水分を取り込むと、吸音性能が下がってしまいます。そのため、適度な湿度管理をしましょう。
 
もうひとつの注意点は、吸音性を使用しすぎると音が反響しないことです。そのため、人の話し声やテレビの音などが聞き取りにくくなります。適切な量の吸音材を使用するように心がけましょう。

 
遮音材とは

遮音材とは、音を外に跳ね返す素材のことです。外からの入ってくる音をシャットアウトしたり、仲からの音を外にもらさない働きがあります。吸音材と併用することで、音を完全に遮断できるのです。
 
遮音材は、質量の重い材料ほど遮音性能がアップします。特に鉛やコンクリートは遮音性能が高いのでおすすめです。ただし、床や壁とは異なり、天井に重量のある遮音材を取り付けるのは難しいでしょう。そのため、遮音材を天井に取り付けるときには、重みに耐えられるのかを確認しておきましょう。

 

騒音対策におすすめの商品

ここからは、騒音対策におすすめの商品を2つ紹介します。天井の防音グッズを買うときの参考にしてください。


ホワイトキューオン(東京防音株式会社)

ピアノの音やペットの鳴き声など、さまざまな反響を抑えることができる吸音材です。ペットボトルから作られており、性能の高さに加えて環境にも優しいというメリットも持っています。
 
また、接着剤を使用していないので、シックハウス症候群の原因といわれているホルムアルデヒドの発生もないため、子どものいる家庭でも安心して使用が可能です。ホワイトキューオンは、天井はもちろんのこと、床や壁の防音対策にも使えます。

 
遮音パネル(大建工業)

石膏ボードと制振マットを重ね合わせた遮音パネルです。準不燃材料認定がなされており、火災による燃え移りの心配がありません。遮音の性能は高く、ある一定の周波数に対して遮音性能が落ちるコインシデンス効果が起こりにくくなっています。音域の音に対しても高い性能を発揮します。
 
遮音パネルは、天井をはじめ、壁への利用も可能です。また、パネルは10mmと15mmの2種類から選択できます。


 

まとめ

効果的な天井の防音対策とは、おすすめの商品も紹介

 
この記事では、天井の防音対策についてまとめました。天井は。壁や床を振動して音を伝える衝撃音が響く可能性があります。集合住宅に住んでいる方は、壁や床に加えて、点所の防音対策をしておくと快適に過ごせるでしょう。
 
天井の防音対策では、吸音材と遮音材の併用が大切です。ただし、遮音材については重さを考えながら商品を選ぶようにしましょう。また、取り付ける前に重みに耐えられるかテストをしておくことをおすすめします。家族と話し合いながら、防音対策をして快適な暮らしを続けましょう。