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階段手すりにもこだわりを。種類によって変わる見た目や使いやすさ

2階建てや3階建てなどの住宅では、ほとんどの場合家の中に階段が設置されています。階段には手すりが設置されていることが多いのですが、この手すりの素材や形状は様々です。
階段の手すりには、どのような素材や形状の種類があるのか、それぞれの特徴についてみていきましょう。最後に、おしゃれな階段手すりのリノベーション事例もご紹介します。

 

階段手すりの役割

階段には、連続して手すりが設置されていることが多いです。片側、もしくは両側に設置されていることもあります。手すりには、どのような役割があるのでしょうか。

 

安全性の向上

階段に手すりがあると、手を沿わせて進むことができるため、階段の昇り降りがスムーズにできます。手すりを持つことで、より安定して階段の昇り降りができるでしょう。あるいは、転倒しそうな場合など、必要なときにとっさに握ることもできるため、転落防止の役割もあります。
また、大人と子供では、握りやすい手すりの高さが異なります。小さい子供にとって、高い位置の手すりは持ちにくく、階段の昇り降りがスムーズにいかないことも多いでしょう。小さな子供がいる家庭においては、子供用と大人用の高さの手すりがあると、より安心です。

 

インテリアとしての役割も

例えば、木製の階段に同じく木製の手すりを設置すると、ナチュラルな雰囲気に仕上がります。一方で、木製の階段に、あえて違う素材である金属製の手すりを組み合わせると、洗練された雰囲気に仕上がるでしょう。手すりには、インテリアとしての役割もあります。
また、階段と手すり、壁の色などの組み合わせで雰囲気は変わってきます。まったく同じ色や同系色でまとめたり、あえて反対の色を組み合わせてコントラストを楽しんだりと、お部屋の雰囲気に合わせて決めるとよいでしょう。

 

階段手すりの素材の種類

手すりの素材には、様々なものがあります。素材によって見た目の雰囲気や機能性などが変わってくるため、好みに合わせて使いやすいものを選びましょう。

木製の手すりは、ナチュラルな雰囲気をかもし出します。木の温もりが感じられ、あたたかみのある雰囲気になるでしょう。ナチュラルインテリアや北欧風インテリアにもなじみやすい素材と言えます。
クールな雰囲気やスタイリッシュなイメージにしたい場合は、ステンレスなどの金属もおすすめです。ステンレスは丈夫な素材で耐久性が高く、劣化しにくいでしょう。サビにくいのも魅力の1つです。ただ、コストが高いことや、冬はひんやりとしてしまうなどのデメリットもあります。同じく金属のアルミも耐久性が高く、軽量でサビにくいという特徴を持ちます。スチールは強度が高く、加工性にも優れた素材です。ただ、サビてしまうことがあります。

ステンレスやアルミなどを芯材に使用し、表面を樹脂でおおうという方法もあります。樹脂は水に強く、触ったときに手になじみやすいでしょう。また、木材とステンレスなどの金属を組み合わせた手すりは、モダンなインテリアにも合わせやすいでしょう。

 

階段手すりの形状の種類

階段の手すりの形状にも、様々な種類があります。形によって、握りやすさなどに違いが出てきます。

一般的によく使われている円形は、握りやすいですが、滑りやすいのが難点です。角のない丸いフォルムは、やわらかな印象を与えるでしょう。同じ円形でも楕円形にすると、また少し変わってきます。楕円形も手になじみやすく、比較的滑りにくいという特徴があります。
四角形は滑りにくいですが、角があるため強く握ると痛いでしょう。また、スタイリッシュでシンプルなデザインの板状の手すりもあります。

 

おしゃれな階段手すりのリノベーション事例をご紹介

こちらでは、おしゃれな階段のリノベーション事例を3つご紹介します。手すりの形状や素材、色によってイメージは違ってきます。お気に入りのデザインを見つけてみてください。

 

シンプルでスタイリッシュな装い

余計なものがない、シンプルなデザインの手すりです。階段だけでなく、インテリア全体の雰囲気やカラーをそろえ、まとまりのある空間に仕上がっています。

 

異素材の組み合わせでおしゃれインテリアに

階段下のポップなカラーが、目を引きます。異素材を組み合わせており、さらに色のコントラストも楽しめます。低い位置の手すりは、お子さんも握りやすいです。

 

こだわりのつまった階段

まるで宙に浮いているかのように見える階段です。サイドから見ると、細いフレームの手すりは、こだわりの階段にもしっくりくるデザインです。

 

まとめ

階段の昇り降りをスムーズにし、転倒防止にも役立つ手すり。それだけでなく、手すりには、インテリアとしての役割もあります。木製や金属製など、手すりに使われる素材も様々で、どのような素材を選ぶかで、見た目はもちろん機能性も変わってきます。また、円形や四角形などの手すりの形状によって、見た目や握りやすさなどが異なります。手すりの素材や形状、色にもこだわって、おしゃれで使いやすい階段にしてみてはいかがでしょうか。