たくさんの衣類や小物をまとめて収納できる便利なウォークインクローゼット。ウォークインクローゼットと一口に言っても、レイアウトによって4種類に分けられることをご存じでしょうか。レイアウトが違えば、効果的な収納の仕方も当然異なります。
今回はウォークインクローゼットの種類ごとに、意識したい収納のポイントを解説していきます。
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もくじ
ウォークインクローゼットには4つの種類がある
まずは、ウォークインクローゼットの種類をご紹介します。ウォークインクローゼットは、レイアウトによって次の4つに分類することができます。
- I型:スペース片側の壁のみに収納が設置されているタイプ
- II型:スペース両側の壁に収納が設置されているタイプ
- L字型:片側と奥の壁に収納が設置されているタイプ
- コの字型:スペース両側+奥の壁全面に収納が設置されているタイプ
同じスペースで比較すると、収納力はI型<II型<L字型<コの字型の順に収納力は高くなります。ただ実際には、L字型やコの字型はより大きなスペースを必要とするため、スペースが限られている場合にはI型やII型を検討した方がベター。どのタイプにするかは、面積と収納力のバランスで考える必要があります。
収納のポイント1:I型ウォークインクローゼットの場合
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ここからは、ウォークインクローゼットの4タイプ別に収納のポイントを解説していきましょう。
最初はI型ウォークインクローゼットです。他の3タイプに比べて収納力があまり高くないI型は、限られた収納スペースをいかに有効活用するかが重要。収納におけるポイントとしては、次のようなものが挙げられます。
- ハンガーラック上下のスペースに収納ボックスを置き、デッドスペースを極力作らない
- よく使う物を中央、あまり使わない物を上や下のスペースに入れて、空間の優先度を明確にする
- 収納の反対側の壁もしくは奥の壁に姿見を設置すると便利
2つ目のポイントにある通り、使う頻度によって収納する場所を決めておくと使い勝手のいいウォークインクローゼットになります。I型はシンプルな構造なので、優先度さえしっかり決めておけば、わかりやすく整理しやすいといえるでしょう。
収納のポイント2:II型ウォークインクローゼットの場合
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続いては、両側の壁に収納が設けられたII型クローゼットにおける収納のポイントです。I型と比べると収納スペースが増える分、より柔軟な使い方ができるでしょう。
- 左右で収納タイプに変化をつけると、さまざまな物を収納できる
- 正面の壁面には姿見や小さな棚を設置するとスペースが無駄にならない
- 正面の壁面に絵画やデザイン性の高い照明を設置すると、おしゃれな雰囲気を演出できる
II型は、入って正面の壁面がデッドスペースになりやすいのがネック。このスペースをどのように使うかが、ウォークインクローゼット全体の雰囲気を左右すると言っても過言ではないほど重要です。機能性を優先するのか、あえて余裕を持たせて雰囲気を優先するのか、じっくり検討するといいでしょう。
収納のポイント3:L字型ウォークインクローゼットの場合
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L字型クローゼットはI型と比べると収納力は高いのですが、L字の角に当たる部分がデッドスペースになりがち。L字型を有効活用するためのポイントは次の通りです。
- 片側の壁面収納、もしくは奥の壁面収納を壁いっぱいに設置する
- 既存のハンガーラックではデッドスペースができる場合、突っ張り棒を活用する
ハンガーラックがL字になっていると、どうしても角部分に服を掛けられないスペースができてしまいます。できる限り無駄を無くすためには、突っ張り棒を使って壁ギリギリまで収納として使えるようにするのがおすすめです。
収納のポイント4:コの字型ウォークインクローゼットの場合
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4種類の中でもっとも大きなスペースを必要とし、高い収納力を有するのがコの字型。II型ではデッドスペースになりがちだった奥の壁にも収納があるので、壁面を無駄なく活用できるのが特徴です。そんなコの字型における収納のポイントは次の通りです。
- 三方で収納スペースの形状に変化をつけると、収納できる物の幅が広がる
- 正面の幅が狭い場合、靴や小物などの収納スペースとして使うと無駄が少ない
- 2箇所ある角がデッドスペースにならないよう、突っ張り棒などを活用する
コの字型はL字型と同様、コの字の角に当たる部分がデッドスペースになりがちなのが難点。ここでも突っ張り棒を使うのがおすすめです。デッドスペースさえ有効活用できれば、とても優秀な収納空間と言えるでしょう。
まとめ
ウォークインクローゼットと言っても、4種類のどれにするかによって使い勝手は大きく変わってきます。自宅で設置できる広さを確認した上で、スペースが限られているならI型やII型、余裕があるならL字型やコの字型を検討するといいでしょう。
ウォークインクローゼットは広ければ広いほどいいというわけではなく、タイプごとの特性を理解した上で有効な収納レイアウトにするのが大切。今回ご紹介したポイントを踏まえ、理想のレイアウトを考えてみてはいかがでしょうか。
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