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本の収納どうしてる?押さえておきたい注意点とリノベ事例

こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。

「電子書籍が流行っているけど、本はやっぱり紙がいい!」…そんなアナログ本派が困りがちなお悩みと言えば、本をどのように収納すべきかという問題です。そこで今回は、本の収納で注意しておきたいポイントと、リノベ事例の中から本の収納をクローズアップしてご紹介します。

ここに注意!本の収納場所と方法

電子書籍も便利ですが、紙の本は温かみがあって良いですよね。

本の素材である紙は、折れ曲がったり破れたりと、保管する場合には配慮が必要です。大切な本をできるだけ長く、キレイな状態で保管するために、本を収納する際には【収納場所】と【収納方法】について以下の点に注意しましょう。

1)【収納場所】の注意点

湿気は紙の大敵です。湿気の多い部屋に本を保管していると、カビが発生し本の劣化を早めてしまいます。それなら日当たりの良い場所に…と思いがちですが、実は日光もNG。直接日光が当たることで本が日に焼けて変色してしまう恐れがあります。

つまり本の収納場所は、『出来るだけ風通しが良く、直接日光に当たらない場所』が適しています。やむを得ず湿気の多い場所に収納する場合は、小まめに換気をしたり除湿器を使用するなどの工夫が必要です。逆に、日当たりが良すぎる場合は、ブックカバーをかけたり、遮光カーテンを設置するなどの対策をしましょう。

2)【収納方法】の注意点

本をキレイな状態で保管するには、収納方法も大事です。本の数が増えて棚に入りきらなくなったり、時間に余裕がなくなるとついやってしまう平置き。本に本を重ねて収納すると、重さで下の本が歪んだり、表紙の色が移ってしまったりすることも。また、立てて収納する場合でも、ぎゅうぎゅうに詰め込むと摩擦によって表紙が傷ついたり湿気がこもる原因となるため、棚に対して8割程度の収納が◎

参考にしたい!リノベ住宅の本収納

本をたくさん所有していると困るのが、収納スペースです。書斎があれば便利ですが、現実的にそこまでスペースを確保できないこともしばしば。また、書斎のようか個室は必要ないけれど本は所有していたいという場合も。

それではここから、書斎以外の場所に賢く本を収納しているリノベーション事例を3つご紹介します。

1)間仕切り 兼 本棚

3LDKから広々とした1LDKへとフルリノベーションした事例です。寝室とWICとの間にある仕切りを本棚として活用し、空間の省スペース化に成功しています。また、今日の一冊を選んだらそのままベッドへ直行できるので、寝る前の読書タイムに最適な動線です。

2)主役級インテリアな本棚

こちらのリノベ事例では、大量の本を収納できる大きな本棚を造作しています。ポイントは化粧梁・床と同じ素材を使っていること。存在感はありつつも統一感のある空間となっています。この事例のように、思いきってインテリアとして部屋の中心に設計するのもおしゃれです。

3)壁の一部に本棚

本棚を置いて部屋が狭くなるのは嫌…そういった場合はこちらの事例が参考になります。壁をくり抜いて造った本棚は、部屋を圧迫することなく大容量の収納が可能です。将来的には側にあるカウンターを机として使用し、読書スペースとして使うことができるよう設置場所も工夫されています。

まとめ

大切な本を長持ちさせるコツは『風通しがよく日の当たらない場所に、立てた状態で8割収納』を意識すること。また、今回ご紹介したリノベ事例のように住宅の構造を活かして収納すれば、書斎がなくても使いやすい本棚が完成します。

どのように収納するかを考えたり、定期的にメンテナンスをするのもアナログ本ならではの醍醐味です。自宅にあった収納方法を見つけて素敵な読書ライフにしましょう。