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どこに置く?キャンプ道具の収納ワンポイント


この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します


こんにちは!片づけクリエイターのはせがわ あかねです。

「ソロキャン」「女子キャンプ」といった言葉を耳にするほど、近年とても人気の高いキャンプ。しかし、中には楽しくなればなるほど増えていくキャンプ道具の収納に頭を悩ませているというケースも。キャンプ道具は大きなモノから細かいモノまで、形も種類も非常に豊富なため、収納にはちょっとしたコツが必要です。そこで今回は、キャンプ道具の収納場所と収納方法についてお伝えします。

キャンプ道具の収納場所と考え方

戸建て住宅では屋外の物置に一括収納する場合もありますが、マンション住まいや賃貸物件では難しいことも。限られた収納スペースにキャンプ道具を収めなくてはならない場合に大事なのは「分散する」という考え方です。まずは大まかに、「玄関」か「室内」かで分けていきます。アイテムの収納場所を分けるにあたって判断基準となるのが、アイテムのサイズとメンテナンスの有無です。

玄関に収納する

外への持ち出しやすさや帰宅後の動線の良さからキャンプ道具の収納場所として最も採用されているのが玄関、シューズクローゼットです。靴のまま作業ができ、汚れにも強いという点が魅力。

玄関には、焚き火台などメンテナンスが不要なアイテムを収納するのが◎ また、テーブルやタープ、テントなどの大きな道具、重たい道具も玄関に収納することで車への搬入が楽になります。

室内に収納する

室内に収納するのは、ランタンや食器、寝具などの定期的なメンテナンスが必要となるアイテムや細かい道具です。

室内へ収納する場合の注意点は、分散させすぎないこと。洗面所の一角、廊下の納戸、ベッドルームのクローゼット等、ある程度自分でスポットを決めておくとキャンプの準備や帰宅後の片付けがしやすくなります。

キャンプ道具の収納方法ワンポイント

サイズや形が様々なキャンプ道具。どのように収納するべきか迷いますよね。でも、しっかり基本を押さえておけば大丈夫。

  • 重たいモノは下へ

キャンプ道具だけでなく、これは全てのモノに共通する収納の基本です。使い勝手が良いということもありますが、万が一落下した時のことも考えて、重たいモノは床近くに収納するのがベスト。

キャスター付きの平台車や頑丈なハードケースを使って収納すると、軽い力で出し入れができるのでオススメです。

  • 使うシーンごとに分ける

一口にキャンプ道具といっても種類は様々。使うシーンごとに「◯◯セット」という形でグループ分けしておくと便利です。例えば、「食べる」「寝る」「遊ぶ」といった形で分類します。

現地でストレスになるのが、使いたいモノが見つからない、すぐに取り出せないことです。収納する時点で使う時のことを意識をしておくと、より一層キャンプを楽しめます。軽いものや小さいグッズは、ソフトケースやバスケットなどに分けて収納すると良いですね。

  • 引っ掛け収納で収納力UP

「モノが多くて棚に置ききれない」という場合は、空間を利用した「引っ掛け収納」が有効です。壁にパンチングボードを取り付けたり、天井からチェーンをぶら下げたりすることで新たな収納スペースを確保できます。

引っ掛け収納の良い点は、ワンアクションで取り出せることとアイテムの見やすさです。小さくて無くしやすいモノも、出しておくことで紛失を防げます。

キャンプ道具収納~番外編~

キャンプ道具が増え過ぎてどうやっても収まらない場合、またはもっとコンパクトに収納したいという場合は、今あるモノの見直しをしましょう。

折り畳みやスタッキング、伸縮可能なアイテムへ切り替えたり、1つで多機能な役割を持つ道具を取り入れるだけでも収納のしやすさが変わります。更に、キャンプ道具と日常的に使うアイテムを「兼用」したり、ディスプレイとしてあえて見せながら収納する方法もあります。

まとめ

自宅の限られたスペースにキャンプ道具を収納するには、アイテムの特性に合わせて収納場所を分散させることがコツです。また、収納の基本を理解することで、準備や片付けの他、現地での作業が格段に楽になりますよ。

これからがキャンプ本番の季節。ぜひ、自宅の収納を見直してみてくださいね。

 

事例提供:M DESIGN