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リノベで実現!ペットと暮らす家の収納アイデア~犬編~


この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します



こんにちは!片づけクリエイターのはせがわ あかねです。

前回は猫と暮らす家の収納アイデアについてお話しましたが、後編の今回は『犬と暮らす家』をクローズアップしていきます。ケージやお散歩グッズ、ペットシーツなど犬との暮らしに必要なモノは様々。賢くリノベして、愛犬との暮らしにフィットする家へカスタマイズしましょう!

毎日の散歩がラクになる玄関収納

犬を飼っていると、毎日の散歩が日課となっているケースも多いはず。毎日繰り返す日課や習慣ごとほど、ラクに行える仕組みを作ることが暮らしやすい住まいへの近道となります。

モノは使う場所に収納するのが鉄則ですから、お散歩グッズは玄関に収納するのがベスト。写真の事例のように、玄関に予めコート掛けやフックが備え付けてあると、リード・ハーネスなどをワンアクションでスマートに収納することができます。それだけでなく、収納部分の壁を他の壁より一段下げ奥行きを持たせているところがこの事例の良いポイント。壁にモノを引っ掛けて収納した場合でも空間を圧迫せず、スッキリと見えるように工夫されています。

散歩後の動線を考慮すると、玄関に入ってすぐアクセスできる場所に手洗い場があると愛犬の足をサッと洗うことができるので便利です。収納アイデアではありませんが、犬との快適な暮らしを叶えてくれる愛犬想いの間取りです。

犬用キャリーは可動棚×シューズクロークへ

病院へ行く時や遠出する時などに使うペットキャリー。災害時にはペットのプライベート空間を確保出来ることから、防災用品としても備えておきたいアイテムです。ですが、こういった日常の中で出番の少ないモノは、収納スペースの奥へと追いやってしまいがち。普段の生活では問題ないかもしれませんが、「いざ」という時にすぐに取り出せないのは問題です。

そこで、オススメなのが『シューズクローゼット』です。写真のように棚の下部分を解放すれば、部屋の中にあるとかさばるモノを収納するのにちょうど良いスペースが生まれます。更に可動式の棚を採用することで、収納するモノに合わせた高さへ棚板を自在に変更でき、コンパクトな玄関スペースでも空間を無駄なく使うことができます。玄関ドアからの動線が短く移動がラクな為、大容量のペットフードなど重たいストック品の収納にも向いています。

和室リノベで“備え付け”のトイレ&ケージ

和室の収納と言えば「押し入れ」。押し入れは本来、布団を敷いて寝る習慣のある日本人の生活スタイルに合わせて作られた収納です。しかし、ベッドが主流となった今、その需要は減っています。奥行きのある収納は使いにくく、近年ではクローゼットへとリノベーションするケースが多く見られます。

しかし、この奥行きこそが犬のトイレスペースにピッタリなんです!手前にペットゲートを取り付ければ、立派なケージとしても使用できます。その際には、床材を水に強い素材のものへと張り替えたり、防臭効果のある壁紙を使うことで快適さとメンテナンスのしやすさが格段に上がりますよ。

押し入れの上部分はそのまま収納として活用出来ますから、ペットシーツや犬関連の小物などを一括して管理すればモノの把握もしやすいですね。

まとめ

ペットとの暮らしに必要な収納は、「散歩の時」「病院の時」「ご飯の時」などシチュエーション別に、人とペットの動きを考慮して考えるとより実用的で使いやすいものになりますよ。

ペットの寿命は人間よりもはるかに短く、一緒に過ごせる時間は人生の中でほんの少し。だからこそ、日々の暮らしの質がとても大事になってきます。いつまでも元気に長生きしてほしい、そんな願いと愛情を込めてリノベーションもこだわってみてくださいね。

ライタープロフィール|はせがわ あかね

片づけクリエイター 
はせがわ あかね

北海道の整理収納アドバイザー/エキサイトブログプラチナブロガー
現役OTとして働きながら、整理収納に関するコラム執筆の他、子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信している。
1987年生まれ、北海道帯広在住、2児の母。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します。

【保有資格】
整理収納アドバイザー/親・子の片づけインストラクター1級/ルームスタイリスト1級/OT(作業療法士)

Instagram: https://www.instagram.com/kurashinohirameki/?hl=ja
ブログ : ~暮らしのヒラメキ~https://kurashinohirameki.exblog.jp/