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扉付きの壁面収納ってどうなの?使い勝手やおすすめの場所を解説

リビングや寝室の壁にあると便利な壁面収納は、限られた面積を有効活用できる貴重な収納スペース。

その壁面収納には扉付きのものとオープンなものがあります。今回は扉付きの壁面収納に焦点を当てて、メリット・デメリットや向いている場所・向いていない場所を解説。実際に扉付きの壁面収納を取り入れた事例もご紹介していきます。

扉付き壁面収納のメリット、デメリット

最初に扉付き壁面収納のメリット・デメリットを順番に見ていきましょう。

扉付き壁面収納のメリット

扉が付いていれば、中に何を入れていても外見上影響がありません。中身の見た目を気にすることなく、収納したいものを好きなだけ収納できるというのは扉付きのメリット。デザインに統一感を持たせられるので、見た目をスッキリさせられるというのも嬉しいところです。またロック機能の付いた扉にしておけば、収納している物の落下防止になり、地震に対する備えとしても有効でしょう。

扉付き壁面収納のデメリット

扉付き壁面収納は統一感を図れるとお話ししましたが、壁面全体を扉付きにすると圧迫感が出てしまう可能性もあります。重苦しさを出さないようにするには、一部のみ収納を無くす、扉のない棚と組み合わせるといった工夫が必要。軽い質感の素材を使うだけでも、圧迫感を少し軽減できる可能性があります。また、設置する扉が増えるほどコストが余計にかかるので、予算とのバランスも要検討です。

扉付き壁面収納がおすすめの場所

デザインの統一性や安全性など多くのメリットがある扉付き壁面収納ですが、場所や使い方によって向き不向きがあります。まず、扉付き壁面収納がおすすめなのは次のような場所です。

  • 雑多に物が散らかりがちなキッチン、玄関
  • 壁面収納の近くにベッドがある寝室
  • まとまった収納が他にないリビング

扉付き壁面収納は「見せたくないもの」に目隠しをしてしまうことができるので、雑多になりがちな場所にはもってこいです。また、リビングに壁面収納を設置する場合、他にまとまった収納があるかどうかがポイント。他に収納がないと壁面収納にあらゆるものを収納することになるので、扉を付けたほうがスッキリ見せることができます。

扉がない壁面収納がおすすめの場所

どこでも扉付きの壁面収納がいいというわけではなく、使い方や見せ方によっては扉がないほうが使いやすい場合もあります。扉がない壁面収納がおすすめな場所としては、次のような場所が挙げられるでしょう。

  • 趣味部屋に置くコレクションをディスプレイするための壁面収納
  • 大きな収納が他にあって収納力に余裕のあるリビング
  • 使用頻度が高いものを収納する洗面所やダイニングの壁面収納

扉付き壁面収納だと統一的な見た目になるため、コレクションやアートにこだわりたいという人にはあまり向きません。そういった場合には、壁面収納に扉を付けずディスプレイ棚として活用するのがおすすめ。加えて、扉が付いていると一目で何が入っているかわかりにくいため、使用頻度の高いものを収納する棚は扉を付けないほうが使い勝手はいいかもしれません。

扉付き壁面収納を採用した事例を見てみよう

続いては、実際に扉付き壁面収納を設置した事例を2つご紹介していきましょう。自宅に設置した姿をイメージしながら見てみてくださいね。

事例1:ナチュラルな色合いで統一されたキッチン

 
 
 
 
 
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1つ目にご紹介するのは、軽やかでナチュラルな色合いの木目扉が印象的な大容量壁面収納です。キッチンの壁面からダイニングテーブルの背後にも続いており、パントリーとしての役割も果たしています。これだけ大容量だと圧迫感が出てしまいそうですが、軽やかな色合いによって重苦しさが軽減されているのがポイント。床やキッチンカウンターの色合いと統一されていて、スッキリと清潔感のある空間に仕上がっています。

扉の中は細かく棚板が入っていて、散らかりがちな食器や食材をまとめて収納しておくことが可能。ピッタリ収まった冷蔵庫や調理家電は存在感を主張しすぎず、全体的に広く感じますね。

事例2:リビングを引き締める大型壁面収納

2つ目の事例は、濃いめのダークブラウンで統一された扉付き壁面収納。リビングの壁一面に設置されている大型収納ですが、高い天井と上部に設置された窓のおかげで圧迫感が和らいでいます。むしろ白い壁が主体の空間で、ダークブラウンの壁面収納が部屋を引き締めるアクセントになっているのです。

この壁面収納はテレビラックを兼ねているほか、画像右上を見るとエアコンが隠されています。統一された壁面収納により生活感を極力排除して、シンプルでモダンなリビングを実現しているのです。

まとめ

壁面収納は設置する場所や使う目的によって、どのような仕様が適しているのか考える必要があります。例えば、部屋全体に統一感を求める場合は扉付きが向いていますが、空間に個性を出したい時はむしろ扉がないほうがいい場合もある、といった具合です。自身が壁面収納に求める機能やデザインを整理した上で、扉付きがいいのか扉なしがいいのか検討してみてはいかがでしょうか。