この記事を書いたのは
はせがわ あかね｜整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。

あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します

こんにちは！片づけクリエイターのはせがわあかねです。

炊事、掃除、洗濯…。「家事」と一括りにしても、内容は様々。人によって、得意な家事・苦手な家事がありますよね。中でも洗濯は、洗って、干して、畳んで…と、やることが多くて、「苦手」「面倒」と感じやすい家事の一つです。そこで今回は、毎日の洗濯をストレスなくこなすために、洗濯が苦手でも作業が捗る間取りアイデアをご紹介します。

家事動線を見直して洗濯をもっとラクに！

洗濯が苦手と感じてしまう原因のひとつは、作業が完結するまでの工程が多いこと。洗濯には「洗う」「干す」「戻す」という一連の流れがあります。例えば「戻す」にクローズアップしてみただけも、クローゼットまで運ぶ、畳んでタンスにしまう、ハンガーに掛けるなど、洋服の収納場所や収納方法が多ければ多いほど、作業が複雑化していくことがわかります。

では、どうしたら洗濯をもっとラクにすることができるのでしょうか？それは、一つ一つの作業を簡略化すること。そして、「洗濯における家事動線をコンパクトにすること」です。

家事動線に関して具体的に説明すると、「洗濯機のある場所」「物干しスペース」「クローゼット」をぎゅっとまとめることが、洗濯がラクになる秘訣なんです。

洗濯がラクになる間取りのアイデアとリノベ事例

それではここから、洗濯がラクになる間取りのアイデアとポイントを解説していきます。

アイデア1:隣接したクローゼット

事例提供：湘南リフォーム

こちらのケースは、ランドリールームの隣にウォークスルークローゼットを設けており、寝室・廊下・キッチンの3方向からアクセスできるように造られています。 洗濯物を干すまでをランドリールームで行い、乾いたらそのままクローゼットへと最短距離で移動が可能です。

また、このケースでは「回遊動線」も取り入れています。行き止まりがなく家の中の行き来がスムーズになるため、洗濯に限らず他の家事も捗ると人気の間取りです。

アイデア2:ファミリークローゼットで一括収納

乾いた洋服を人別に分け、それぞれの部屋へ戻す…実際にやってみると、これがとても面倒。家の構造的にランドリールームとクローゼットを隣接させるのが難しい場合は、ファミリークローゼットを取り入れるという手も。

家族全員分の衣類が集結していると、家中あちこち歩き回る必要がなく、家事動線の短縮になります。更に、衣替えも一箇所で完結するのでとても便利です。

アイデア3:動線上にインナーテラス

事例提供：空間社

こちらは、リビングの一角にインナーテラスを設けている事例です。天井にはアイアンパイプを取り付け、雑貨を飾ったり、必要時は洗濯物干しスペースとしても活用できます。 ポイントは、主寝室へとつながるW.I.Cとの動線上に配置されていること。ランドリールームとクローゼットが隣り合っていなくても、生活の動線上にあれば何かの“ついで”に洗濯物の移動ができます。

アイデア4:広め設計の洗面室

事例提供：湘南リフォーム

干す→戻すの動線を短く出来ない時は、洗う→干すがスムーズになるだけでも、洗濯の負担が軽くなります。最もスタンダードなのが、洗面室を広くとって洗濯物干しスペースを確保すること。 この事例では、洗濯ポールの上にオープン棚を設置しタオルなどの収納スペースを設けたり、バスタオルを温められるタオルウォーマーを取り入れるなどの工夫で洗濯が捗る洗面室となっています。

まとめ

苦手でも、面倒でも、毎日しなくてはならないのが家事。日常の中で「当たり前」になっていることも、改めて見直してみるともっとシンプルに簡略化できることがあります。 家事が捗る間取りを知っていると、これからの物件選びや家づくりに役立ちます。是非参考にしてみてくださいね。