整頓されているお家に共通しているのは、適材適所に収納スペースが確保されていることです。特に、壁を有効活用する壁面収納は部屋に合う収納をカスタマイズでき、空間をスッキリと見せることができます。しかし、自由度の高い設備は選択肢が多く、どのような収納にするか迷ってしまうこともあるでしょう。今回は、リビング・キッチン・クローゼットの3つの場所に分けて事例を紹介します。壁面収納を設置したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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おススメリフォーム事例<リビングの壁面収納>
家族が共に過ごす時間の長いリビングには、誰にとっても整頓しやすく、インテリア性の高い収納が適しています。デッドスペースを活用したり、空間を圧迫しにくいオープン収納を取り入れるなど、収納するものによって、見せる収納と隠す収納を使い分けるのがオススメです。しっかりと収納計画を立てて、片付けやすく取り出しやすい収納を目指しましょう。
圧迫感を取り除いた壁面収納
リビングでは家族がゆったりと過ごせることが重要です。お気に入りの本や雑誌、音楽ソフトがずらっと並ぶこちらの壁面収納は、家族の好きなものが集まる場所。伝統的な日本家屋のテイストをマンションに取り入れたこちらのリビングは、畳で仕上げた小上がりに掘りごたつ、和家具、天井の梁などに合わせて壁面収納の棚板も濃い色味をチョイス。温かみを感じる空間になっています。
すっきり使えるシンプル壁面収納
ナチュラルな木の棚板は可動式で、長期的なレイアウト変更もできる仕様です。一番下にはお掃除ロボットの充電コーナーを設置、LDKのお掃除に活躍してもらえます。おしゃれな壁面収納を目指したい方に収納小物を上手に活用しましょう。乱雑な印象になりがちの書類などはボックスを使用して隠す収納がおすすめ。分類もできて整理整頓もしやすくなりますね。こちらの事例は収納ボックスを同じシリーズでまとめてあり、色や高さが揃っていることでスタイリッシュな印象を与えます。
パンチングボードでオシャレなみせる壁面収納
種類の違う収納を組み合わせで壁一面を有効活用しています。パンチングボードと壁面ラックはDIYでの後付けなのだとか。パンチングボードがあれば好きなものを飾るように収納できます。収納は詰め込みすぎず、壁面を多く見せていることで、ごちゃごちゃしないディスプレイになっていますね。
おススメリフォーム事例<玄関の壁面収納>
必要なモノを玄関周りに収納しておくと、外への出入りがスムーズになって非常に便利です。シューズクロークや土間のような広い空間を設けるだけでなく、ちょっとしたスペースを収納にするのもおすすめ。用途に合わせた収納タイプを選んで、無駄のない収納スペースを確保しましょう。
ディスプレイも収納も、すみ分けて同じ場所に
玄関収納というと靴や傘などの収納がメインになるかと思いますが、こちらのお宅では、玄関にアクセントウォールの収納棚を設置し、本の収納や雑貨のディスプレイに活用しています。手前にはお気に入りの靴が並ぶ大容量のオープン棚があり、こちらも一番上の段にはレトロな雑貨が並びます。
可動式棚板とパンチングボードで自在にスペースを活用
玄関の壁面を上から下まで存分に活用している収納です。一面のブラックの中に棚板とベンチを兼ねた扉付棚の木目がポイントになり、スタイリッシュな壁面収納となっています。靴棚の脇にはバッグや傘などを引掛けられるようになっており、外出時や帰宅時でもスムーズに収納できます。扉付棚の下には、上がり框と高さを揃えた空間をのこし、靴をそのまま置ける便利なスペースができています。
おすすめ事例<廊下の壁面収納>
廊下はあまりスペースがないので棚を作るのは難しいことも多いかもしれませんが、壁掛けタイプの収納なら空間をそれほど圧迫せず大きな壁面を有効活用できます。廊下はお出かけ前や帰宅後に通る重要な動線ですから、いつも使う物を厳選して収納する場所を作っておくと、身支度が効率よくできますね。
廊下のコート掛けを可愛くリズミカルに
珪藻土の白い壁と無垢材のフローリングが柔らかくやさしい印象のインテリアを作っています。壁のハンガー掛けも雰囲気に合わせてウッドをチョイス。ずらして2列に並べていることでリズム感が生まれています。
廊下から玄関へ歩けばお出かけ準備が完成
玄関からリビングへ続く廊下を歩きながらお出かけ準備、帰宅後の片付けもできてしまう壁面収納です。外で使うコートや帽子は玄関に、バッグは中身を確認する必要もあるのでリビング近くに、と収納する物の使い方によって収納場所を分けているところがよく考えられています。
壁面収納をリフォームするときに考えたいこと
壁面収納をリフォームする時には、普段の生活を想像しながら収納の活用方法を考えましょう。お仕事や子育てで忙しい場合は動線計画も大切です。扉があれば1アクション増えることも視野に入れたいところ。子どもが小さければ棚板の角が背の高さにないか?なども考えましょう。
また、収納は多いほうが良いとよく言われますが、収納を多く作る分、部屋を狭くしたり圧迫感が出たりする場合も。多く作ったものの、使わない結果「スペースが狭くなった」と後悔しないように、実際の物量に基づいた収納になるよう、計画を練ってみてくださいね。
まとめ
今回は、リビング・玄関・クローゼットの3箇所に分けて壁面収納の事例を紹介しました。部屋によって最適な壁面収納は異なるため、紹介した事例を参考に最適な収納タイプを選んでみてください。壁面収納を設置する目的を明確にして、活用方法を想像しながら作り上げましょう。
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writing:石川聡美
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